やらかしの94
ある朝、俺は思いつく。
「さて、紫炎。」
「はい。」
「俺が持つ、スパイスのイメージは解るか?」
「はい。」
「スパイスを取り扱う店はあるか?」
「スパイスという訳ではないですが、薬草として取り扱う店があります。」
「おぉ。 どこだ?」
「ラウミにある薬草屋です。」
「近いのは?」
「オカタです。」
「オカタからの距離は?」
「104Kmです。」
「3跳躍か?」
「はい。」
「いくぞ。」
「はい。」
「オカタに。」
「はい。」俺はそこを潜る。
「で、ラウミはこっちの方向か?」
「ケイジ様、もう少し左です。」
「この位か?」
「もう少し、そこです。」紫炎は完璧にサポートしてくれる。
「跳ぶぞ。」
「はい。」
「わははははは。」
「ぬほほほほほ。」
「くははははは。」
「ここが、ラウミか?」俺は、そこにある門を見て言う。
「はい。」
俺は、そこに入るために並んでいる者たちの後に並ぶ。
「身分を証明するものは?」俺の順番で門番が俺に言う。
「ん!」俺はベカスカのギルドカードをその男に見せる。
「なっ。」その男は硬直する。
「ん?」俺がその男を見ると、騎士としての、最上級の礼を行っていた。
「あぁ、ありがとう。」そう言って、俺は門を潜った。
「で、その薬草屋は何処だ?」
「この道を15m進み、そこを左に曲がって10mの処にある、「転移屋」という店です。」
「あ~、店主はそっちか。」俺は思う。
少し歩くと、その店があった、
俺は、その店に入る。
その店は、薬草屋というより、何でも屋だな。
「邪魔するぜぃ。」そう言いながら、俺はその店に入る。
「邪魔するなら、来るな!」
(おぉ、拾ってくれた。)そう思いながら店に入る。
「ちっ!」
「おぉ完璧だ!」
「俺はケイジだ、宜しくな。」
「あぁ、何の用だ?」
「あぁ、欲しいものがある。」
「なんだ?」
「クミン、カルダモン、シナモン、クローブ、ローレル、オールスパイス、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、ジンジャーだ。」
「解った。」
「ほぉ。」この言葉が解るって事は、こいつも転生者かと俺は思う。
「落ち着いているって事は?」
「あぁ、全部用意できる。」
「この世界でも、カレーは通用するかな?」
「するよ。」
「え?」
「きっと。」
「そうか。」
「あぁ。」
「何で自分で広めなかったんだ?」
「あぁ、俺には料理のセンスがなかったんだ。」
「成程。」
「俺に、カレーを食べさせてくれ。」その男が言う。
「あぁ、その薬草の在りかを教えてくれ。」
「この店に置いてある。」
「おぉ、どのぐらいある?」
「1重ぐらいは置いてあるぞ。」
「買い占めたら迷惑か?」
「いや、あまり出ないから、逆にありがたい。」
「どれだ?」
「あぁ、そこの棚に並んでいる奴と、後は奥の倉庫だ。」
「紫炎。」
「はい。」棚の分が消える。
「倉庫はこっちだ。」男が店の奥に入っていく。
俺はその後をついていった。
「ここだ。」そう言いながら男がドアを開ける。
「おぉ、凄い量だな。」
「10重だからな。」
「劣化はしないのか?」
「あぁ、時間停止の魔法をかけてもらっている。」
「へぇ。」
「ここから、あそこ迄がそうだ。」男が指さす。
「紫炎。」
「はい。」そこにあったものが消える。
「さっきも見たけど、凄い魔法だな、それ。」
「あぁ、精霊様のご加護のおかげだ。」
「おぉ、良いなぁ。」
「ははは、便利だぞ、決済してくれ、カード使えるか?」俺はカードを見せる。
「ベカスカのギルドカードか、大丈夫だ。」
「全部でいくらだ?」
「30G400Bだが、30Gで良いぞ。」
「では、決済頼む。」
「あいよ。」そう言いながら、男が店へ移動する。
「さぁ、終わったぞ。」男がカードを返してくる。
「ところで、どんなものなんだ?」カードを受け取りながら言う。
「なにが?」
「あぁ、スパイスの状態だ。」
「棚にあった奴は、俺が粉にしている。」
「倉庫の奴は、乾燥させただけだ。」
「あぁ、そうすると薬研も欲しいな。」
「新品は5Gだ。」
「あぁ、貰うよ、決済頼む。」
「あいよ。」
「しかし、よくこれだけの量を集めたな。」
「あぁ、この街の付近によく咲いていることがわかってね、ギルドに採取依頼をするんだ。」
「あぁ、新人の稼ぎか。」
「そうだ、決済終わったぞ、物はあそこの棚にある。」と言いながらカードを渡してくる。
「紫炎。」
「はい。」
「カレー頼むよ。」
「あぁ、努力する。」俺はカードを受け取りながら答える。
「さて、ほかの材料も仕入れるか。」
「紫炎、港町の八百屋の前に。」
「はい。」
俺はそこを潜った。
「おぉ、久しぶりだ。」そう言いながら、その屋台に入る。
「おぉ、ダイコ、ダンシャ、玉ねぎもあるな。」
「あぁ、また来てくれたのかい、それはタマネだよ、炒めると甘くておいしいよ。」
「人参もあるな。」
「あぁ、ニンジだね、ブッタで炒めて糖をかけると絶品だよ。」
「大蒜は?」
「こっちにあるよ。」
「生姜は?」
「ショガはこれだ。」
「全部買う。」
「あぁ、ありがたいね、全部で6Gだよ。」
「ん。」俺はカードを渡す。
「ありがとうね!」そう言いながら、決済を終えてカードを返してくる。
「紫炎。」俺はカードを受け取りながら紫炎に言う。
「はい。」そこにあったものすべてが一瞬で消える。
「何回見てもすごいねぇ。」
「ははは。」
「毎度ありぃ。」
「あぁ、また来るよ。」そう言いながら俺は紫炎に、ダンサの店に繋いで貰った。
「ご主人様、いらっしゃいませ、ぐふふ、どのようなご用件で?」
「カレーを作る。」
「なんと。」ダンサがわざとらしく驚く。
「ぐふふ、ついにですか?」
「あぁ。」
俺は、香辛料を少しずつそこに出した。
「ん~、いや、華厳の店に行こう。」
「ぐふふ、解りました。」
「あと、カリナの家に先による。」
「紫炎。」
「はい。」俺は、カリナの家の台所のドアの前に出る。
「料理長はいるか?」
「おぉ、ケイジ様、ここに。」
「少し時間が取れないか?」
「ちょうどお昼が終わったところなので、3刻ほどなら。」
「んじゃ、付いて来てくれ。」
「はい、用意するものは有りませんか?」
「ないかな。」
「はい。」
「紫炎。」
「はい。」ヤミノツウの華厳の店に繋がった。
「おぉ、いつ見てもすごい御業ですな。」そう言いながら、料理長はケイジについてそこを潜る。
「華厳。」
「うわぁ、ケイジ様、いつの間に?」
「主様、お帰りにゃ。」
「ムーニャ、華厳、これからカレーを作る。」俺が言うと、何かをあきらめたように華厳が言う。
「何時もいきなりですね。」
「前もって教えてほしいにゃ。」
「あぁ、すまない。」
「で、カレーってなんにゃ?」
「俺が前にいた国で、国民食と言われていたものだ。」
「ぐふふ、その通りです。」
「まず、下ごしらえだ。」俺はそう言うと、オークのバラ肉、ニンジ、ダンシャ、タマネをそこに取り出す。
「料理長、ムーニャ、華厳、手伝ってくれ。」
「はい。」
「喜んで。」
「はいにゃ。」
「ダンシャの皮をむいて、乱切りに。」
「はい。」
「ニンジは、洗って乱切りに。」
「皮は剥かないのですか?」
「栄養たっぷりだからな。」
「仰せのままに。」
「タマネは、2個をみじん切りにして、3個はスライスで。」
「はいにゃ。」
「ぐふふ、私は?」
「おぉ、オーク肉を一口大に切ってくれ。」
「ぐふふ、申し付かりました。」
「
俺はフライパンを取り出すと、油をひいて温め始める。
「ムーニャ、タマネのみじん切りを。」
「はいにゃ。」ムーニャが俺の前にそれを出す。
「フローズ。」俺は氷魔法でそれを凍らせる。
「おぉ、何にゃ?」
「あぁ、ムーニャも、ほかの奴らも見ていろ。」そう言いながら、凍ったタマネをフライパンに入れる。
「じゅわぁぁぁぁ。」良い音を立てて、タマネが炒められると、あめ色に変わっていく。
「一回凍らせると、良い色になるんだよな。」そう言いながらそれを炒める。
しばらくすると、タマネはあめ色になる。
「良い色になったな。」俺は、そう言いながら火を止める。
「これは鍋に入れる。」俺はあめ色玉ねぎを鍋に入れる。
「ぐふふ、終わりました旦那様。」
「ケイジ様、私も終わりました。」
「完了しました。」
「主様、終わったにゃ。」
「では、ダンサ、このフライパンに入れてくれ。」
「ぐふふ、仰せのままに。」ダンサはフライパンにオークのバラ肉を入れる。
「肉から油が出るから、このままで良いな。」そう言いながら、オーク肉の表面を焼いていく。
オーク肉の表面が焼けたところで、ダンシャ、タマネのスライス、ニンジもフライパンに入れて炒める。
ある程度火が通ったら,さっきあめ色タマネを入れた鍋に移して、水2桶半を加えて煮る。
俺は灰汁を取りながら、中火で煮込む。
「暫く放っておくぞ。」灰汁を数回すくった俺は言う。
俺は、料理カウンターの上にスパイスを取り出す。
「正確な分量を忘れてるから、適当に作るぞ。」俺はそう言いながらそこにある香辛料を小さじ1分杯分ずつボールに入れていく。
「大蒜は摩り下ろして、小さじ4杯。」
「ターメリックは、小さじ6杯。」
「主様、何で?」
「ん~、なんとなくそんな感じだったような?」
「ぐふふ、ご主人様はカレーをスパイスから作ったことがおありで?」
「あぁ、料理は好きだったからな。」
「ぐふふ、流石ご主人様です。」
「いや、ケチャップを作るダンサもそれなりだろう?」
「ぐふふ、それがお分かりになるご主人様、ぐふふ、ぐふふ。」ダンサが身もだえする。
「で、カイエンペッパーは小匙半分で。」俺は無視して作業を進める。
「主様、何でにゃ?」
「辛いからな。」
「にゃ、それは嫌だにゃ。」
「その辛さが病みつきになるんだがな。」そう言いながら、コンロに魔石を入れる。
コンロが起動して、熱を帯び始める。
俺は、自作のミスリルフライパンをコンロに乗せ、調合したスパイスをそこに入れた。
「弱火で炒める。」そう言いながら、フライパンの中身を弱火で炒めていく。
徐々に漂い始めるカレーの匂い。
「おぉ、カレーの匂いになってきたな。」俺は思う。
「主様、嗅いだことない匂いだにゃ。」
「しかし、食欲をそそる匂いですな。」
「私、よだれが止まらないのですが。」
「ははは、ダンサ、この世界でも通用しそうだな。」
「ぐふふ、その様ですね。」
「このぐらいで良いか。」そう言いながら火を止める。
「これは、密閉式の瓶に入れて、寝かせると味がなじむけど、今日はこのまま進める。」
「皿に空けて冷ますか。」そう言いながらカレーの元を皿に空ける。
「これは、魔法で冷ますか。」そう良いながら、その皿を魔法で冷ます。
「さて、ルウを作るか。」そう言いながら、俺はフライパンに油をひき、バク粉を大匙8入れて弱火できつね色になるまで炒める。
「いい具合になってきたな。」俺はそう言うと、皿のカレーの元を大匙4杯フライパンに入れる。
「で、さっきの鍋から少し煮汁を取り出して、ここに投入。」俺は煮汁を大匙2杯ほどフライパンに入れる。
「おぉ、良い具合になったな。」俺はフライパンを見て言う。
「これを、煮ている鍋に投入する。」そう言いながら、フライパンの中身を鍋に入れる。
俺は、弱火にして煮込み始めた。
しばらくすると、鍋がぐつぐつと煮込まれる。
「おぉ、良い匂いが漂っています。」
「華厳。」
「はい、ケイジ様。」
「ライシーを用意しておけ。」
「御意。」
「さて、どんなもんか?」俺はおたまでカレーをすくうと、小皿に入れて口にする。
「ん?」はっきり言って不味い。
「出汁の入っていない味噌汁の味だ。」
「そういえば、コンソメ入れてたなぁ。」俺はそう思う。
「華厳、ラメーンのスープはあるか?」
「はい。」
「少しもらうな。」スープの鍋の処に行くと、計量カップにおたまですくい入れる。
ふと気づく、スープに何やら袋が浮かんでいる。
俺は、スプーンでスープを口に含む。
「華厳、野菜もスープに使うようになったのか?」
「はい、近くにあったタマネをスープに落としてしまいまして。」
「味が良くなった、と。」
「はい、今では数種類の野菜もオーク骨と一緒に煮込んでいます。」
「あ~、最初に教えてなかったな。」
「おや、やはりご存じでしたか。」
「あぁ、忘れてた、すまないな。」
「いえ、滅相もない。」
「さて、カレー作りに戻るか。」俺はそう言いながら、カレーの鍋の処に行く。
「一応確かめるか。」そう思い、スプーンを2個取り出し、スープとカレーを少しずつすくう。
そして、カレーの入ったスプーンにスープを入れて、口に入れる。
「おぉ、いける!」カレーの塩気、辛さ、そして香辛料の香りがはっきりと表れた。
俺は、スープをカレーの鍋に入れ、かき混ぜた。
「さて。」そう言うと、おたまでカレーをすくい、小皿に入れ、口に入れる。
「よし。」思わずガッツポーズをしてしまった。
「最初から、スープで煮ればよかった。」
「ぐふふ、一歩一歩、コツコツとで良いではないですか。」
「あぁ、本当に良い奴だな、ダンサ。」
「ぐふふ、ぐふふ、褒められました、ご褒美は次の夜伽の時に。」腰をくねくねと振りながらダンサが言う。
「あぁ、放置すればいいんだな。」
「ぐふふ、酷い、でも次は攻めで行かせていただきます。」
「華厳、ライシーをくれ、深めの皿で人数分な。」ダンサを無視して俺は華厳に言う。
「はい。」
「ぐふふ、癖になります!」
深めの皿にライシーが盛られて用意される。
その数は5皿、ちょうど鍋の全部が無くなる。
俺は、その皿の隅に、ラッキョウと福神漬けをのせ、カレーをかける。
「さぁ、試食だ!」俺が言うと、そこにいた全員がスプーンでカレーをすくい口に入れた。
「あぁ、美味いな!」
「ぐふふ、ご主人様、涙が出てきました。」
「おぉ、これは癖になる味。」
「おおお、さっそくセリナ様にお作りしなくては。」
「にゃ、少し辛いけど美味しいにゃ。」
俺たちはカレーを堪能した。
「主、ミーニャの分は?」
「マスター、おあずけですか?」
「ケイジ兄さま、アヤにも下さい。」
「兄者、飯テロ?」メームよ、どこでそんな言葉を覚えてきた?
「「「私たちお食べたいです。」」」エル、エヌ、エムも言う
「華厳様ぁ、今日の賄はそれが良いです。」
「お、俺、それを食えるなら、魂を捧げる。」
「いや、安いな、お前の魂。」
「んじゃ、材料は提供するから、お前らで作ってみろ。」
「「「「「解りました!」」」」」にゃ。」
華厳をはじめ、料理長、ムーニャ、華厳の部下がカレーを作るようだ。
「ぐふふ、流石はご主人様です。」カレー臭い息をしながら、ダンサが口づけしてくる。
「なんだ?」
「ぐふふ、メイド喫茶で売って良いですか?」
「あぁ、『ピリッと辛いメイドの嫉妬』とか名付けて売れば良いんじゃないか?」
「ぐふふ、ダンサはご主人様に魂を捧げます。」
「だが、あれは完成形じゃないよな。」
「ぐふふ、更なる高みですか?」
「おぉ、目指せS&〇ゴールデンカレーだな。」
「ぐふふ、私はジャ〇カレーの辛口が好きです。」
「おぉ、ダンサ、実は俺もだ。」
「ぐふふ、最早運命かと。」
「ダンサ、それに一味を5振り。」
「そ、それはすごい。」
「そこが入門編だな。」
「ぐふふ、精進します。」
暫くすると、厨房が騒がしくなった。
どうやらカレーが出来上がったらしい。
「主様、味見してほしいにゃ。」ムーニャが小皿を持ってくる。
「どれ?」そう言いながら小皿からカレーを口にする。
「ぶふぉぉ。」俺は勢いよく噴き出す。
「大丈夫ですか、主様。」ムーニャが俺の顔を覗き込む。
「お前ら。俺を殺す気か?」
「にゃ、何がいけなかったにゃ?」
「タマネが焦げて臭い、バク粉も焦げて苦い。」
「にゃ?」
「火が強すぎる。」
「にゃ、やっぱりにゃ。」
「弱火でゆっくりだ。」
「実は、料理長さんが・・・。」
「あ? それは、対処案件だな。」俺はゆらりと立ち上がり、厨房に向かう。
「違います、その香辛料はもっと強火で炒るんです。」
「野菜の焙煎も強火で行えば時短になります。」
「あ~、カリナの家の料理長が暴走してるのか。」俺はそう思いながら料理長の元に行く。
「料理長。」
「おぉ、ケイジ様、私はこの場を制圧して、最高の料理を提供いたします。」
「うん、まず味見だ。」俺は料理長の口にカレーを入れる。
「ぶをぉぉ。」料理長も口から噴き出す。
「不味い。」
「料理長。」
「はい。」
「俺の作り方を見てたのか?」
「でも、強火の方が早く・・」
「焦げたら、不味くなる、今のようにな。」
「面目ありません。」
「華厳。」
「は!」
「カイエンペッパーの量を2倍、3倍にして、中辛、大辛を作ってみろ。」
「はい。」
「ムーニャ。」
「はいにゃ。」
「カイエンペッパー無しで作ってみろ。」
「はいにゃ。」
「エル、エヌ、エム。」
「「「はい。」」」
「作り方は見てたよな。」
「「「はい。」」」
「俺の作り方で、量を5倍にして作ってみろ。」
「「「はい。」」」
「その日の晩御飯は、カレーパーティーだった。」
「華厳。」
「はい。」
「売って良いぞ。」
「はい。」
「名前は『カリー』、今食べてるライシーの量で70B、オークカツ4切れ乗せて『カツカリー』90B、大盛は10Bプラス、辛さは普通、中辛、大辛、激辛、地獄、昇天として、カイエンペッパーの量を2倍、3倍、5倍、10倍、30倍で作り、昇天を20薄で食べきったら料金無料にする。」
「仰せのままに。」
「あぁ、残っている鍋はあるか?」
「中辛の鍋に。」
「もらうな。」
「どうぞ。」
俺は、皿にライシーを盛りつけ、さっきのように福神漬けとラッキョウを皿にのせ、オークカツを4切れ乗せて、カレーを多めにかけ、虚無の部屋に入れた。
翌日、ラウミの薬草屋のおやじに食わせてやったら、涙を流して食っていた。
「ふふふ、カレーは最強だな。」




