セーブポイント:ここまでのあらすじ
この世界には「聖女」と呼ばれる存在がいる。
フィアはその聖女として、国や教会に特別な存在として扱われていた。
けれど実際には、フィア自身の自由はほとんどなく、守られる立場でありながら、同時に閉じ込められるような生活をしていた。
フィアには守護騎士シリウスがついていた。
シリウスは国から与えられた役目としてフィアを守っていたが、やがてフィアをただの「聖女」ではなく、一人の人間として守ろうとするようになる。
そして、フィアを教会や司教のもとに置いておけないと判断し、彼女を連れて逃げ出す。
逃亡の旅の途中で、二人はルカという青年と出会う。
商人だと名乗るルカは明るく振る舞いながら、治癒の魔法や旅の知識で二人を助ける。
フィア、シリウス、ルカの三人は、追われる立場のまま旅を続ける。
その途中、フィアは灰色の瞳を持つ危険な男アルナトと出会う。
アルナトはフィアに強い興味を持ち、やがて大きな街でフィアを連れ去る。
フィアは自分の痕跡を残し、シリウスたちに居場所を伝えようとする。
シリウスとルカは街の中でフィアを探し続け、残された糸や聞き込みを手がかりにアルナトを追う。
そして、街を出ようとするアルナトと対峙し、フィアを取り戻す。
フィアはシリウスとルカのもとへ戻った。
けれど、フィアの心はまだ完全には戻っておらず、足音や扉に怯えている。
三人はこの街に留まる危険を感じ、次の場所へ向かおうとしている。
これは、聖女という役割に閉じ込められた少女が、逃亡の旅の中で、ひとりの人間としての名前と意思を取り戻していく物語だ。




