表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーVRMMOゲームで職業サラリーマンって!?~リアルのサラリーマンはダメでもこっちで伸し上がる~  作者: 鳳凰院いちご
5章 転勤は突然やってきて 不安など忙しさで消える
102/106

レベル101 理解はしているが納得はしていない

 先輩

「え?そんな急にですか」


 先輩が慌ててるようだ。


 先輩

「明日伺いますので詳しいことを…」


 何か揉めてるのかな?

 電話が終わったようだ。


 先輩

「ふ~参ったよ」


「どうかしたんです?」


 先輩

「決まってた納品が行き成りキャンセルだ」


「え?」


 先輩

「なんでも急に上から指示が出たとかで…」


「裏で金でも動いたんですかね?」


 先輩

「ありえるな、予算まずいな」


 まあ、いろいろな条件を付けて決定内容が覆ることはある…

 大人の事情だの、神の声だのいろんな言い方はあるが担当者からしてみれば堪ったもんじゃない。

 俺は先輩にコーヒーを驕ってその日は帰った。



 ~ゲーム内~


 ログインすると ぽこ がやってきた。


 ぽこ

 おはよう きょう やくそくのひ


 今日はリズンとの約束の日だ。


「そうだったな、丁度シルクさんの染める用に作ってあったスカーフを、外にあったハルジーという黄色の花で染めたモノをプレゼント用に作るかな」


スカーフの材料費等は後でちゃんと御支払します!

俺はいつも通りの手順でスカーフを完成させると約束お店へ急いだ。

御店に着くとそこには一台の高級そうな馬車が停まって居たのでどうやらもうリズンは来ているようだ。


 リズン

「お~い!ワーカー」


 オープンカフェの様な所でリズンが手を振りながら呼んでいる。


「おまたせ」


 リズン

「いや10分前だ!全然大丈夫」


「リズン元気そうだね」


 リズン

「うむ、あの後いろいろあって父さまとも相談して、バーサクから逃げずいろいろ学んでみると使い方次第ではプラスに働くみたいで、特に身体面、健康面ではかなりのプラスになるようだ」


「ほ~力も使い方次第だね」


 リズン

「うむ!」


 ぽこ

 わざわいてんじてふくとなす


 ぽこの豆知識的なことをノートに書いて主張していると…


 リズン

「わ~何コレ!かわいい!新しい商品!?」


「いや、この子はぽこ挨拶を」


 ぽこ

 ぽこ です わーかーのともだち もくひょうは わーかーのなかま ふやす


 リズン

「かわいい!」


 リズンがぎゅー!とっち力いっぱい抱きしめる!


 ぽこ

 たすけて~ちょこがでる~


 お前の中身はチョコだったのか…

 などと思いつつリズンを止める。


 リズン

「ごめんごめん、ちょっと暴走しちゃった」


 ぽこは俺の背中にビシッと張り付き震えている。


「ところでリズンは商人の勉強してるっていってたけど何やってるの?」


 リズン

「えっと基礎的なことと、あと仕入関係やってるの」


「お!俺と一緒だね」


 リズン

「そうなんだ!私ねモンスタードロップ系の素材集めはトップクラスでタイガークローはこの前最高記録作ったんだよ」


タイガークロー…

虎だよね、もう勝てる気がしないなこの子には…


「そ そうなんだ凄いな」


 リズン

「ふふふ、職人のみんなとも私の魅力で!イチコロなんだから」


 胸を張るリズン、こういう所は変わらないなと思いほくそ笑むと…


 リズン

「あ!笑ったでしょ…むー」


「いやいや、すごいなと思っただけだよ」


 リズン

「ふん!なら良いけど、ワーカーもあのシルクを弟子にするなんてさすがね」


「いや…それなんだけど」


 そんな話をしていると…


 ???

「おおお、さすがは有頂天商人さんは昼間から女を連れてククク」


 そこに現れたのはアノ悪徳調剤師と取り巻きっぽい職人達だ。


「お前には関係ないだろ」


 悪徳調剤師

「ふふふ、そうですね…お前が泣きながら謝る姿を楽しみにしてるよ、そこのお嬢ちゃんもこいつに近づかない方が身のためだよ」


 よりもよってこんな…あ!

 リズンからあのオーラが…

 まずい、こんなとこで暴れられたら!


「用は済んだろとっと行けよ!」


 悪徳調剤師

「はいはい」


 リズン

「…」


 なんとか暴れる前に居なくなったが…


 リズン

「あの男ヤッテも良い?」


 目がすわっとる!


「いやいや、待て待てここは落ち着け」


 リズン

「説明してもらえる?」


 いかん!なんだろこのプレッシャー、嘘がばれた旦那みたいなプレッシャー!


「はい!」


 俺は経緯を説明した!


 が


 より色が濃くなってらっしゃる!


 リズン

「アイツ コロス」


 まて~!


「待て待て!ここであいつに危害加えたらあいつの思うつぼだろ、お前も商人ならわかるだろ」


 するとオーラが若干収まった。


 リズン

「く~~~!わかるけど…ヤッパリ ヤル」


 それからリズンを押さえる30分以上かかった…


「ふ~わかってくれ助かった」


 リズン

「理解はしたが納得はしてないから!結論出るまで一緒に行動するからね!」


「え!?」


 ぽこ

 !


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ