第4章 夢の結末
こちらはノゾミ
ついに海に着いたノゾミ。
「居る気がする今日はなんか居る気がする。」
ノゾミが不思議な自信に満ち溢れていた時に
ザッパ〜ン
大きな水しぶきが上がった。
「来た!カジキドラゴンだ!」
「クラ〜ケン」
ただのクラーケンだった。
「クラーケンか」
また海に魚影が
「どぅも〜」
マーメイドが出てきた。
「今元祖貝殻ビキニは良いって。」
更に大きな水しぶきが上がった。
「今度こそ!」
巨大クラゲだった。
「お前1番要らない。」
バカバカしくなりノゾミは帰ろうとした。
「海を汚した愚かな人間か?」
巨大な角に龍の羽根。低い声でノゾミを見つめる憂いと怒りを帯びた瞳
「まさかお前カジキドラゴンか?」
陸に居るし喋ってるしノゾミにはそれがカジキドラゴンだと言う確信は無かった。
「あぁ人間達が海をゴミで汚すせいで住処がなくなり怒りから声を発する様になったわい。」
「カジキドラゴンが喋れるなんて聞いてねぇぞ」
声が上ずったり口調が荒々しくなったがノゾミの目には涙が浮かんでいた。
「カジキドラゴン!」
あの後追ってきた守と真
「おぉ!その声はいつぞやの大ウツボから我を助けた男!」
「じぃさんあんたカジキドラゴンを助けたのか?」
真が尋ねた。
「あぁこやつがまだ小さかった時に大ウツボに食べられそうになった所をワシが銛で突いたんじゃ。」
「そっちの子供はあの時俺が助けた少年か?」
カジキドラゴンの問いにコクリと頷いた。
「アキラの船が大破したのはお前の仕業か?」
真が尋ねた。
「人間はゴミを捨てる。ワシラは住処を失う。ならば来ないようにさせただけじゃ。」
「·····」
ノゾミは絶句した。
「だが。まだまだ捨てたものじゃないのかも知れんな。こうやって夢を追い求めて危険を顧みず会いに来るやつが居るのなら。」
「いつか俺があんたの住処を綺麗にしてまた海に返してやるよ!」
「期待はしないがその言葉ワシは信じるぞ。夢は捨ててもゴミは捨てるな」
おしまい。




