第20話 夜明け前の道
小屋の外で、アルドの靴が止まった。
若い下働きは、布の端をつまんだまま動けなかった。板の上に横たえられた少年の口元は、目を逸らしてしまえば何もなかったようにも思える。気のせいだと言えば、それで済むくらいの小さな動きだった。
けれど、布はたしかに持ち上がった。
風ではない。
「どうした」
年上の男が低く言った。
若い男は答えられなかった。懐の中で、さっきブラムから渡された包みが重くなる。
粗末にするな。
その言葉が、処刑場のざわめきより近くに残っていた。
若い男は、布をさらに少し上げた。
フィンの唇が、かすかに動いた。
「……まだ」
言葉にすると、年上の男の顔色が変わった。
「ばかな」
「動いた」
小屋の戸が開いた。
アルドが中へ入ってきた。
若い男は、反射で布から手を離しかけた。アルドはそれを見て、短く言った。
「離すな」
若い男の手が止まる。
アルドは板のそばに膝をつかなかった。近づきすぎず、フィンの口元と首元を見た。縄の跡の下で、喉が小さく鳴る。
部屋の中の誰も、声を出さなかった。
アルドは戸口に立つ憲兵へ目を向けた。
「治療所へ運べ」
年上の男が、息を飲んだ。
「しかし、これは」
「運べ」
同じ調子だった。
怒鳴ってはいない。けれど、二度は言わせない響きがあった。
命を助けるための命令にも見えたし、処理を間違えるなという命令にも見えた。若い下働きには、そのどちらなのか分からなかった。
アルドは続けた。
「外へ漏らすな。死体を移す時と同じにしろ」
若い下働きは、布を握り直した。
アルドの目が、若い男の懐に一瞬落ちる。そこには、ブラムから渡された包みが入っている。
「ブラムを治療所へ連れてこい」
若い男は顔を上げた。
「店の?」
「広場の脇にいる。少女と一緒だ」
それ以上、アルドは説明しなかった。
治療所は、詰所の裏手にある小さな建物だった。
白い壁の病院とは違う。怪我をした憲兵や、運び込まれた者を一時的に寝かせるだけの場所だ。扉は狭く、窓も高くない。薬の匂いと、濡れた布の匂いが混じっていた。
フィンは、布をかけられたまま運ばれた。
運んでいる者たちは、死体を運ぶ時と同じ顔をしていた。見物人に気づかれないよう、早足にもならない。口も開かない。
広場の脇では、ブラムがリルを抱えるようにして座らせていた。
リルはまだ台の方を見ている。
台の上には、もうフィンはいない。縄も人の背中に隠れて見えない。それでも、リルの目は同じ場所から外れなかった。
古い布は片方の腕から落ちかけている。短く直された袖は、さらに上へずれていた。喉から、途切れた声がこぼれる。
「フェ……」
「見るな」
ブラムは低く言った。
リルはブラムを見ていない。
見ていなくても、ブラムはそれ以上強く抱えなかった。力を入れれば、リルはそこで固まる。さっきから何度も前へ行こうとした体を止めたせいで、ブラムの腕にも布の感触が残っていた。
若い下働きが近づいてきた。
足取りは急いでいない。けれど、広場へ戻る気もないように、途中で一度だけ後ろを見た。
ブラムはそれだけで、口を閉じた。
「憲兵長が」
男は一度、リルを見た。
どう伝えればいいのか、分からない顔だった。
「治療所へ来いと」
ブラムの目が細くなる。
「何のために」
男はすぐには答えなかった。
広場のざわめきは、背中の向こうでまだ続いている。見物人は残っている。誰も、死体置き場へ運ばれた少年のことなど追っていない。
「まだ……動いてます」
それだけ言った。
ブラムは息を止めた。
リルは男の口元を見ていない。まだ、台の方を見ている。
ブラムは古い布を拾い、リルの腕に戻した。
「リル」
リルは動かない。
「来い」
言葉だけでは足りなかった。
ブラムはリルの前に回り、自分の胸を指した。それから、通りの奥を指す。治療所の方角だった。
リルは指の先を見ない。
ブラムは少し身をかがめ、リルに自分の口元が見えるようにした。
「フィンだ」
正しく呼んだつもりだった。
リルの目が、ブラムの口から通りの奥へようやく動いた。
「フェ……」
声は途中でほどけた。
ブラムは頷かなかった。助かったとも、生きているとも言わなかった。そんな言葉を、自分が先に持つのは違う気がした。
「行くぞ」
ブラムはリルを立たせた。
抱え上げるのではない。脇を支え、足が出るのを待つ。リルは一歩目で止まった。人の足や背中がまだ多い。足元に落ちた藁を見て、古い布を抱え直す。
ブラムは待った。
若い下働きも急かさなかった。
治療所の戸口に着いた時、リルは敷居の前で止まった。
扉の隙間から、濡れた布と薬の匂いが漏れていた。中では、大人たちが低い姿勢で動いている。
ブラムは戸を押した。
中にいたヘレナが、濡れた布を手に振り向いた。先に呼ばれていたのか、顔に驚きはなかった。
フィンは低い寝台に寝かされていた。
首元には、白い布が置かれている。その隙間から、赤黒い跡が見えた。唇は乾き、息を吸うたびに喉の奥が細く動く。
リルは動かなかった。
戸口の光の中で、ただフィンを見ていた。
フィンの目は閉じている。
起きてはいない。
けれど、胸元の布が、ほんの少し持ち上がっていた。
落ちる。
また、持ち上がる。
リルの口が開いた。
「フェ……」
フィンは返事をしなかった。
でも、死んだものの沈み方ではなかった。
リルは一歩、敷居を越えた。
ヘレナはリルを止めなかった。
近づきすぎる前に、寝台の横へ椅子を寄せる。座れとは言わない。ただ、倒れた時に受け止められる場所を作った。
リルは椅子には目を向けなかった。
視線は、フィンの乾いた唇から首元へ落ちる。
白い布の隙間に、赤黒い跡がある。
胸元の布が、かすかに上下していた。
リルはもう一度だけ、唇が動くかどうかを確かめた。
意味は、分からない。
縄の意味も、広場の意味も、大人たちが何をしたのかも、言葉にはならない。
ただ、前にはなかったものがある。
前にはなかった傷がある。
フィンは、いつものように起き上がらない。
そのことだけが、リルの中に残った。
ヘレナが水を含ませた布を、フィンの唇に触れさせた。フィンの喉が細く動く。リルの肩が小さく動いた。
ブラムは戸口の脇に立っている。
大きな体が、狭い治療所では邪魔になった。自分でそう思ったのか、少し横へずれる。
「生きてるのか」
声は小さかった。
「まだ」
ヘレナは短く答えた。
ブラムは目を閉じなかった。
閉じれば、広場の板と縄が戻ってくる。
若い下働きは戸口の外で立っていた。中へ入らない。けれど、去りもしない。
ブラムはその男を見た。
「包み」
男は懐へ手をやった。朝渡された包みは、形が少し潰れていた。
「まだ手は付けてない」
「なら、食ってこい。持ったまま立ってるな」
男は何か言いかけたが、やめた。紙包みを握り、頭を下げずに戸口から離れた。
リルはそのやり取りを見ていない。
ずっと、フィンの胸の布を見ていた。
夜のあいだ、治療所は何度か静かになり、何度か小さくざわめいた。
外では憲兵の影が戸の隙間を行き来する。詰所の奥で戸が開き、低く話す大人の肩が見える。水桶が運ばれ、濡れた布が替えられ、薬草の苦い匂いが強くなった。
リルは眠らなかった。
ヘレナが持ってきた小さな椀の水は、ほとんど減らない。ブラムが包んでいたパンは、小さな皿の上に置かれたままだった。古い布は膝の上にある。片方の袖は短く、もう片方の袖は長いまま、指先を隠している。
長椅子に残っていた細い金具は、ヘレナが布に包んで持ってきていた。
それはリルのそばに置かれている。
リルは時々、それに目を落とした。
それから、寝台へ戻る。
細い金具には、フィンの指が使った鈍い跡がある。けれど、そこにフィンはいない。寝台の上のフィンは、まだ声を出さない。
夜が深くなったころ、フィンの指が動いた。
リルは先に気づいた。
長い袖の中から出た指が、古い布を押さえる。椅子の端に座ったまま、少しだけ前へ傾く。
フィンの口元が動いた。
声はすぐには出なかった。
喉の奥が動く。
フィンの眉がわずかに寄る。
「リ……」
それは、言葉というより、喉に引っかかったかすれ声だった。
リルは瞬きをした。
もう一度、口が動いた。
「リル」
短い言葉だった。
でも、リルが見慣れた口の動きではなかった。
いつものように乱暴に切れる口ではない。人混みの中でも見つけられる動きではない。パンを置く時、道を指す時、少し苛立った時の顔ではない。
乾いた唇が、途中で痛みに引き戻される動きだった。
リルは立った。
古い布が膝から落ちかける。慌てるような動きではない。ただ、布が落ちる前に片方の腕で抱え直した。
寝台の横で止まる。
フィンは、目を開けていた。
起きているというより、眠れないまま目だけが残っているようだった。リルを見つけると、口を動かそうとした。
声はすぐには出なかった。
喉の奥がまた動く。
「リル」
今度は、少しだけ言葉になった。
リルは寝台に近づいた。
飛びつかない。泣きもしない。フィンの近くに行くまでに、床を確かめる。布の位置を目で追う。寝台の脚の手前で止まり、もう一度、首の跡へ視線が戻る。
リルの長い袖の端が、寝台の横へ垂れた。
フィンの指が少し動く。
つかもうとしたのではなかった。たぶん、いつものように袖を直そうとした。けれど、指は途中で止まった。
リルはその指を見た。
それから、自分の袖を見た。
長い袖の布が、フィンの指先にかすかに触れた。
フィンは目を閉じかけ、すぐに開けた。
「……いたのか」
声はほとんど削れた息だった。
リルは答えない。
口が少し開く。
「フェン……」
やっと、声が続いた。
正しくはない。
それでも、誰を呼んだのかは、そこにいる全員に分かった。
フィンは笑わなかった。いつもなら、違うとでも言いそうな顔をしたかもしれない。今は、声を直すだけの力もなかった。
ヘレナが水を差し出す。
フィンは少しだけ飲んだ。飲み込む時、喉が痛んだのか、肩が小さく動く。
リルはその動きを見ていた。
フィンは水から口を離し、薄く息を整えた。
「リル」
もう一度呼んだ。
今度は、呼ぶだけで終わった。
それで十分だった。
リルは寝台の横に座り込んだ。床に膝をつけ、古い布を抱えたまま、袖の端をフィンの指の近くへ置いた。
触れているか、触れていないか分からないくらいの距離だった。
ヘレナは灯りを少し下げた。
夜明け前、治療所の小さな窓に薄い青が差し始めていた。
外の詰所では、朝の支度をする憲兵の影が動いている。まだ人目は少ない。けれど、日が上がれば、ここも人が出入りする場所になる。
ブラムは戸口のそばで、紙を折っていた。中にはパンが入っている。大きな包みではない。固い端と、少し白いところの残った欠片。それから、水を入れた小瓶。
紙の上には、粉が少し落ちていた。
ブラムはそれも払わず、包みの中へ押し込んだ。
フィンは壁にもたれて座っていた。
立てないわけではない。けれど、立てばすぐに膝が落ちそうになる。首の白い布はゆるく巻かれている。隠すためというより、服の襟が直接触れないようにするためだった。
リルはその横にいる。
古い布を抱え、床の上に置かれた自分の長い袖を見ていた。片方だけ短い。もう片方は、何度も歩けばまた引っかかる長さだった。
ヘレナが戸口の方を見た。
「夜が明けます」
フィンは返事をしなかった。
ブラムは包みを持って、フィンの前へ来た。
「明日の分だ」
フィンはその言葉を聞いて、ブラムを見た。
礼は言わなかった。
言えば、喉が裂けそうだった。言わなくても、ブラムは包みをフィンの膝の横へ置いた。
「俺の店には来るな」
ブラムは言った。
声は冷たくなかった。
「顔を出せば、誰かが見る。俺が何を受けたかも、何を隠したかも、いずれ聞かれる」
フィンは目を伏せず、ブラムを見ていた。
ブラムは続けなかった。
それ以上は、説教になる。
ヘレナが、治療所の外にある詰所の庭へ目を向けた。
「ここにも、長くはいられません」
フィンは、奥歯を合わせた。
治療所には寝台がある。
けれど、戸口の向こうには憲兵の影がある。
教会には椅子がある。
けれど、椅子の横には帳面がある。
ブラムの裏口には鍵がある。
けれど、その鍵はブラムの店へつながっている。
病院の白い壁も浮かんだ。
高い窓。木の杯。同じ服。閉まりかけた戸の奥にあった、丸められた白い布。
あそこには屋根がある。
鍋もある。
リルが朝に粥をもらうことも、たぶんできる。
でも、白い壁の向こうには、リルの名を尋ねる大人がいる。
リルは答えられない。
答えられなければ、誰かが代わりに決める。
フィンはリルへ顔を向けた。
リルは白い壁の話など知らない顔で、フィンの口元に視線を置いている。首の布を確かめ、また袖へ戻った。
フィンは声を出そうとした。
喉が動いただけで、言葉にはならなかった。
ヘレナが水を差し出す。フィンは小さく首を振りかけて、痛みに顔をしかめた。受け取り、少しだけ飲む。
リルは、その飲み方を見ていた。
フィンは小瓶を返した。
「俺は」
声は掠れて、途中で折れた。
ブラムが口を開きかける。
フィンはそれより先に、もう一度言った。
「行く」
短い言葉だった。
それでも、部屋の中の空気が止まった。
ヘレナは問い返さなかった。ブラムも、どこへとは聞かなかった。
フィンはリルを見た。
リルは意味を拾った顔ではなかった。
ただ、フィンの口が動いたことだけを追っていた。次に、戸口へ視線が移る。青い光、ブラムの包み、ヘレナの布。その順に確かめる。
それから、自分の長い袖を見た。
袖の端は床についている。
フィンが直そうとして、できなかった袖だった。
リルは古い布を片腕で抱え直した。
もう片方の指が、長い袖の端へ伸びる。布をつまむ。うまく折れない。折ったところがすぐ落ちる。
フィンは手を出しかけた。
途中で止めた。
リルはもう一度、袖をつまんだ。今度は少し上を持つ。布が曲がり、斜めに重なる。きれいではない。片方だけ短い袖とは形も違う。
それでも、床からは少し離れた。
リルはその袖を見た。
次に、フィンを見た。
フィンは息を吸った。喉が痛むのが分かっていて、それでも名前を呼んだ。
「リル」
掠れた声だった。
リルは少し遅れて顔を上げた。
いつもの遅さだった。
フィンは壁から離れようとした。膝が頼りなく揺れる。ブラムが動きかけたが、フィンは先に包みをつかんだ。
支えられれば立てる。
でも、最初の一歩だけは自分で出したかった。
リルは、折った袖を気にしながら立った。古い布を胸に寄せる。床に置かれた細い金具の包みを一度見る。
ヘレナがそれを拾い、リルの古い布の上にそっと置いた。
リルはすぐには握らない。けれど、落としもしなかった。
治療所の戸が開いた。
冷たい朝の空気が入ってくる。
外の通りはまだ薄暗い。市場の人影はまだない。水桶を運ぶ者もいない。石の上に、夜の湿りが残っている。
広場の騒ぎを遠くから追ってきたのか、戸口の外、少し離れた角に、トマがいた。
壁にもたれているわけではなかった。立って、すぐ逃げられるような姿勢で、こちらを見ている。
フィンと目が合う前に、トマは顔をそらした。
足元に、小さな紙包みが置いてある。中身は分からない。パンかもしれない。何も入っていないかもしれない。ただ、そこに置いたまま、トマは近づいてこなかった。
フィンは声をかけなかった。
トマも、謝らなかった。
ヘレナが戸口の脇に立った。
「朝です」
リルの目が、ヘレナの口元へ上がる。
前に見た口の形だった。
教会の長椅子で、木椀の横で、布巾を畳むヘレナの口から出た言葉。
リルの口が少し開いた。
「あ……」
そこで止まる。
ヘレナは続きを待たなかった。
ブラムは紙包みをフィンの服の内側へ押し込んだ。いつものように乱暴だったが、首には触れないようにしていた。
「落とすな」
フィンは答えず、包みの上から服を押さえた。
それから、戸口の内側に、黒ずんだ小さな鍵を置いた。
ブラムの店の裏口の鍵だった。
ブラムがそれを見る。
「持ってろとは言ってねえ」
フィンはかすれた声で、短く返した。
「もう、使わない」
言い終えたあと、咳が出た。
リルがフィンの首元を見る。
フィンはごまかさなかった。ごまかす声が出なかった。
ただ、戸口の外を指した。
道は、町の端へ伸びている。
丘の方へ行く道だった。草が風で倒れ、また起きる場所。壊れた板が滑った斜面。リルが草へ指を伸ばした場所。その先に、町の外へ続く道がある。
安全かどうかは分からない。パンも少ない。フィンは前ほど速く歩けない。声も遠くへ届かない。リルも、知らない人影や動きで止まる。
それでも、戸口の内側へ戻る道だけは、もうなかった。
フィンは一歩出た。
足元が少し揺れる。ブラムの肩が動いたが、フィンは倒れなかった。
リルは敷居の前で止まる。
木の段差に視線が落ち、外の石へ移る。最後に、自分で折った袖の先で止まった。少し曲がったままの袖は、もう落ちかけている。
フィンは待った。
リルは片足を上げた。
敷居を越える。
古い布の上の小さな包みが、少しずれる。リルはそれを押さえた。長い袖は、歩くたびにまた落ちそうになる。
フィンはその袖を直そうとして、指を動かしかけた。
けれど、やめた。
リルは自分で折った。
曲がっていても、落ちかけていても、それはリルが自分で作った形だった。
フィンは前を向いた。
もう一度だけ名前を呼ぼうとして、喉の痛みに口を閉じる。
代わりに、少しだけ歩幅を落とした。
リルは遅れて、その変化に顔を上げる。
背後で、店の戸が一つ開いた。
誰かが朝の板を外し、桶を道へ置いた。帳面を抱えた男が、まだ薄暗い通りを市場の方へ急ぐ。
誰も、二人を呼び止めなかった。
誰も、追わなかった。
桶の底が石に触れ、帳面の角が朝の光を拾った。
朝の光は、まだ弱い。
町の門の向こうは、薄い灰色に沈んでいる。道には、夜の湿りが残り、二人の靴跡がゆっくりついた。
リルの袖は、歩くたびに少しずつずれた。
フィンの指は動かなかった。
夜明け前の道には、まだ二人分の足跡しかなかった。




