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エリアナの提案とリサの覚悟

エリアナさんに、資金調達について

相談に来たケインとリサでしたが・・・

「ただし、条件が一つあります。それは、新しい『灯火亭』の経営に、我がクレスメント商会も、もう少し深く関与させていただきたいのです。例えば、共同経営という形に近い体制をとる、あるいは、商会から経営に参画する役員を派遣させていただく、など……」


エリアナの提案は、資金問題を一気に解決する可能性を秘めていると同時に、灯火亭の経営の独立性を脅かすものでもあった。


店に戻り、ケインはエリアナの真意をリサに包み隠さず伝えた。


「共同経営……商会から役員が……」


リサは不安そうに呟いた。彼女にとって、「灯火亭」は祖父から受け継いだ大切な宝物であり、自分たちの手で守り、育てていきたい城だ。大手商会の力が加わることで、その自由や個性が失われてしまうのではないか、という恐れがあった。


「確かに、エリアナさんの提案を受け入れれば、資金の問題は解決し、最高の立地で新しいスタートを切ることができます。しかし、経営の自由度が下がるリスクも否定できません」


ケインは客観的なメリットとデメリットを丁寧に説明した上で、リサに問いかけた。


「最終的にどうするかは、リサさんが決めることです。僕は、リサさんがどんな道を選んだとしても、全力でサポートします」


リサはしばらくの間、じっと考え込んでいた。大きなチャンスを前に、リスクを取って飛び込むべきか、それとも、時間はかかっても自分たちの力だけで道を切り開くべきか……。


やがて、彼女は顔を上げ、決意を秘めた瞳でケインを見つめた。


「ケインさん。私、エリアナさんの提案、受けてみたいと思います」


「リサさん……?」


「不安がないと言えば嘘になります。でも、クレスメント商会と組むことで得られるチャンスは、とても大きいと思うんです。それに……」


リサは少し頬を染めながら続けた。


「ケインさんがいてくれるなら、アンナとレオンがいてくれるなら、きっと大丈夫だって思えるんです。どんなことがあっても、私たちなら『灯火亭』らしさを守りながら、もっと素晴らしいお店を創っていけると信じています」


その言葉には、経営者としての覚悟と、ケインへの揺るぎない信頼が表れていた。


「わかりました。リサさんの覚悟、しかと受け止めました。では、エリアナさんとの交渉は僕に任せてください。必ず、灯火亭の独立性を最大限守れるような、最良の条件を引き出してきます」


ケインは力強く約束した。



その後、ケインはエリアナと再度交渉の席を持ち、灯火亭の経営方針やブランドイメージに関する決定権はリサが保持すること、商会からの役員はあくまでアドバイザー的な立場に留まることなどを条件として確約させ、正式に契約を結んだ。


リサーーー

かっこいいぞーー!!

ケインも頑張った。


明日も19時に公開します。

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