2023/07/09
4660.
「と、いうことがあったのです」
「それは災難だったねサバりん・・・」
「本当にごめん。あの時の私は自分でもどうかしてたわ。でも雷太君なら分かるでしょう?」
「分かるワケないでしょミズりん」
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「ばぶ、ばぶばぶばーぶぅ」
「そうだネ。乙女は恋すると心が狂うって言うもんね」
「心が狂いそうになったのはわたくしの方なんですけれどね?」
「ダイジョブだよ。ミズりんはとっくに狂ってたからサバりんはまだ一歩手前の状態だったんだっぴよ」
4662.
「全く・・・あの日の夜はうなされたんですからね。もうコリゴリですわ」
「二度とそうならないようにするためにも早くミズりんの恋を成就させるしかないね!」
「と、いうことなんだけど、どうアプローチを掛ければいいか、同じ男として雷太君から何か言えることはない?」
「2歳児に何を求めてるのミズりん・・・」
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「うん、サバりんがどれだけ大変だったかが分かった気がするヨ」
「この程度では済みませんでしたからね? 軽く今の10倍は続きましたから」
「よく最後まで付き合ったねサバりん」
「何で最後まで付き合ったんでしょうねわたくし・・・」
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「私は信じてたわ。サバ令嬢さんはきっと私を見捨てないだろうって」
「次は見捨てさせて頂きますからね」
「そんな! 何で!」
「昨日の今日でよく何故かなんて聞けますわね?」
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「待って! 待って待って! それじゃまた繰り返しになるよ2人とも!」
「うっ、私ったらいつの間に・・・これだから夏は危険だわ」
「夏がどう関係すると言うんですか・・・しかし言われてみれば、この暑さのせいで熱が入りやすくなっているのかも知れません。今度は是非とも佐藤さんもご一緒にいかがですか?」
「絶対にヤだよ!!」
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「もう! サバりんまでおかしいこと言わないで!」
「失礼しましたわ、つい」
「で、佐藤さん。“サバりんまで”ってことは、私は言っていいのよね?」
「ダメに決まってるでしょ!!」
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「はぁ、はぁ。どうなってるの・・・」
「なんだかわたくし、佐藤さんにももっと以前のわたくしの苦労を経験して欲しくなってしまいましたわ。雷太君もそうですわよね?」
「ばぶばぶばぶりんぶぅ!」
「雷太のノらないで!!」
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「え、今日あたしアウェイ?」
「美々香さんが友人にいる時点でホームなんてありませんわよ」
「うんだからせめてミミりんがいない時ぐらいアットホームであって欲しかったヨ」
「無駄よ佐藤さん。本当にアットホームな職場なんて存在しないのだから」
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「ここ職場じゃなくて学校なんだケド・・・しかも2人がしっかりしてくれたら多分ここもアットホームになるはずなんだケド」
「わたくしまで悪いみたいに言わないでくださいまし」
「サバりんも大概だったからね? ミズりんほどじゃなかったけど」
「え、私が一番悪いみたいな言い方やめてくれる?」
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「あぁーーーーーーーーー!! 頭がおかしくなるーーーーーーーー!!」
「いけない! 佐藤さんがおかしくなってしまいましたわ!」
「そんな! 一体なぜこんなことに!」
「“なぜ”も“だって”もナイよーーーーーーーーーーーー!!」
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「はぁ、はぁ・・・もう、疲れたヨ・・・雷太もそうでしょ?」
「何しれっと雷太君を巻き込んでいるのですか」
「サイテーね。それでもお姉ちゃんなの?」
「ホントに何なのーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
4672.
「ばぶ! ばぶばぶばぶるばぶ!」
「雷太・・・! あたしを助けてくれるんだね! あぁ、なんていい弟なんだろう!」
「なんて感動的なんですの・・・! 理不尽な同調を求められた直後でも、お姉ちゃんのために盾に・・・! わたくしの弟にも欲しいぐらいですわ・・・! と、いうワケで当家にいらっしゃいませんこと? 戸籍ならどうとでもなりますからご心配なく」
「あぁぁああーーーーー!! 今日もうムリーーーーーーーーーーー!!!」




