2022/12/03
4187.
【ピン、ポン、パン、ポーーン。 作者さんのコンディションが優れないため、今週もお休みとなります】
「あら、今週もですか。大丈夫なんでしょうか作者さんは」
「ほう・・・まさかうちの部長が人の心配とかするとはな」
「崇さんはわたくしを何だと思ってるんですの?」
4188.
「あーいや、悪い。他意はなかった」
「他意しか感じられなかったのですが」
「あーいや、あれだ。高貴な存在は下々の民のことなんか気にしてないもんだと思ってな」
「まぁ確かに気にしてても仕方ありませんけれど」
4189.
「だろ? さすがのサバハーモニーもメンタルやられちまった社員はゼロじゃないはずだ」
「そうですわね。だからと言ってケアはしませんけれど」
「おい今の問題発言だろ」
「そうは言われましても、当社で精神疾患になる社員の大半は価値観の合わない方ばかりなんですもの。そんな人たちのために労力を割いていては勤労課や庶務課の方々が精神疾患になってしまいますわ」
4190.
「そこもまた社員だからな・・・」
「そもそもわたくしどもは民間企業ですからね。やり方が気に入らなければ辞めてくださって結構です」
「そんなこと言ってたら会社の評判落ちるぞ」
「お給金で釣るので問題ありませんわ。社員に優しい優良企業は生き残れませんから、簡単に辞めるような人が満足に働ける環境などありませんし」
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「それにしても先週の美々香さんの、診断書が出るまでは精神疾患じゃない、とは言い得て妙ですわね」
「まぁ診断書がなきゃ証明できないからな。てかそもそもメンタルって医学ではっきり分かるもんなのか?」
「分からないからこその、診断書が出るまでは精神疾患じゃない、ですわね。血液検査やMRIで異常が出るものでもありません」
「となると何をもってメンタルとするのか・・・が診断書ってワケか」
4192.
「言ってしまえば、大抵の人は精神疾患と診断される状態にあると言えるでしょう。ともなれば、実際に精神科医のもとに駆け込んだという事実をもって精神疾患とするのでもよいのではないかと思います」
「確かに。キャリアが傷付くのを覚悟でって話だしな」
「休職する場合は診断書を提出して頂くので当然ですが、当社の場合は保険証の使用情報は全て裏から勤労課まで回しておりますからね」
「それは黙ってやってくれないか?」
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「とは言っても、近頃は出世に興味がない方も増えておりますし、逆手に取って利用する社員もいるのですけれどね」
「実はサバハーモニーってメンタル病んでる率高いんじゃないのか?」
「そうでもありませんわよ。精神科医に駆け込まれる前に胃潰瘍など医学で検出できるものになればそちらの疾患でカウントしておりますから」
「それも黙っ・・・あーいや普通にそうなるよな」