2022/10/22
3995.
「ねぇ服部君、ちょっといい?」
「何ですか? 珍しいですね。明星さんが用もないのに僕に話しかけるなんて」
「用があるから話しかけたのよっ」
「あ、そうだったんですか。でも明星さんが僕に用なんて珍しいですね」
3996.
「初めからそう言いなさいよ・・・まるで私がいつも服部君に用事ありまくりって言い方だったわよ」
「いや、さっきのは言葉の綾で・・・あれです。満月さんとは用もなく話してるみたいなので僕の方に来るのは珍しいと思っただけで」
「まぁ美々香とは大した用がなくとも話すわよ。一応友達だし」
「え、もしかして僕って友達だと思われてないんですか?」
3997.
「え、逆に何で友達だと思われてると思ったの?」
「え、だって同じクラスで同じ部活じゃないですか」
「え、それだけ? 服部君ってバカなの?」
「え、僕ってバカなんですか?」
3998.
「何で自分がバカかどうかを人に聞くのよ・・・その時点でお察しだけど」
「いや、さっきのは言葉の綾で・・・あれです。明星さんって僕のことバカだと思ってたんですかって意味です」
「思ってるわよ?」
「そんな、ひどい・・・!」
3999.
「ひっ、人にバカなんて言うためにわざわざ僕に話しかけたんですか!?」
「違うわよ用があるっていったでしょう。ほんとにバカなの?」
「いいですよもうバカで・・・それで、用って何ですか?」
「美々香に賭けで負けて“意味もなく服部に話しかけて来い”って言われて来たからもう用は済んだわ。ありがとう」




