2022/05/14
3064.
「緊急告知!」
「何かあったの?」
「宇宙人襲来!」
「・・・は?」
3065.
「ワレワレハ、ウチュウジンダ」
「来やがったな、宇宙人め」
「随分と典型的な現れ方をしたわね」
「ソンナコトヲイッテラレルノモ、イマノウチダゾ。コノホシヲ、シンリャクシニキタ。カクゴシロ」
3066.
「くっ、このままでは地球が・・・! 私らで食い止めるぞ! みずき、サバ令嬢、そしてマリリン!」
「やるしかないみたいね」
「ふふん。宇宙人だろうと侵略者だろうと、このわたくしが返り討ちにして差し上げますわ?」
「いつものリズムよ! リズムを忘れないで!」
3067.
「アラガウトイウノカ。ムダナコトヲ」
「それはどうかな?」
「わたくしたちはこれまでも、この4人で共に歩み、共に戦い、共に高め合ってここまで進んで参りましたの。当然、あなた方に屈するつもりもありませんわ」
「4人の仲間、4人の絆さえあればどんな事でも乗り越えられるのよ!」
3068.
「よし。まずはマリリン、行け! お前のリズムで、私たちの、いや地球のリズムを作るんだ!」
「任せてよ!」
「特攻隊長の投入ね」
「妥当な判断ですわ。いつもマリリンさんは、先陣を切って私たちの道を切り拓いてくれましたもの」
3069.
「コムスメガ。オマエニナニガデキル」
「ソンナヤツ、オマエヒトリでジュウブンダロウ。サッサトカタヅケロ」
「アイテハ4ニンデ、コッチモ4ニン。ヒトリズツアイテニスレバ、チョウドイイダロウ」
「ベツニオレヒトリデモ4ニンゼンインシマツデキルガナ」
3070.
「随分とナメたことを言ってくれるわね。これを見てもそんなことを言ってられるかしら? いでよ! 魂の五線譜!」
「出た! マリリンの風物詩! 敵をも自らの楽譜に乗せて曲の一部にする、恐怖と躍動のメロディーライン!」
「相変わらず良いリズムでのスタートね」
「ええ。これを見ないと戦いが始まった気になれませんわ」
3071.
「ナンダ、コレハ・・・!」
「あなたはどんなリズムを刻んでくれるのかしら? 行くわよ。ソウルアセッション・ファンファーレ!!」
「ヌ・・・ヌワアアアァァァァァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
「ふう。威勢が良かった割には、あっけなかったわね」
3072.
「バカナ。ヨンタロウガ、ヤブレルナンテ」
「オチツケサンタロウ。ヤツハ4キョウダイのナカデモサイジャク。コンナ、ドコノホシカモワカラナイヤツラニ、オレタチハマケナイ」
「お前ら侵略しに来といて“どこの星かも分からない”って何なんだよ」
「気にするだけ無駄でしょう美々香さん。こんな品位のカケラもない侵略者どもは、早いところ処分してしまいましょう」
3073.
「じゃあサバ令嬢、次はお前が行け」
「言われずともそのつもりでしたわ。地球のサバの力、存分に見せつけて差し上げましょう」
「地球以外にサバって存在するのか?」
「水が液体として存在できないと無理なんじゃないかしら」
3074.
「オマエノアイテハ、オレダ」
「サンタロウさん、でしたっけ? よいのですか? 一番強い方を出しておかなくて」
「オレガ、サイキョウ。ユエニ、モンダイナイ」
「「サンタロウオマエナニネゴトイッテンダ」」
3075.
「それでは参りますわよ。こんなこともあろうかと特訓を重ねておいて良かったですわ」
「どんなことがあると思ってたのよ・・・」
「現に宇宙人が侵略して来たじゃんか」
「いずれにせよ、サバ令嬢ちゃんが私のリズムをどうアレンジしてくれるのか、楽しみね」
3076.
「センテヒッショウ。コッチカライクゾ」
「もう遅いですわ。ゆきなさい、空飛ぶ無敵艦隊。ザ・サバ・サウザンド・ストリーーーム!!」
「ナニ・・・ナンダ、コノセイブツハ・・・!」
「地球の至宝。宇宙の宝。神々の奇跡。その名も、サバですわぁ~~!!」
3077.
「バカ、ナ・・・コノ、オレ、ガ・・・」
「サンタロウ! クッ、ヤムヲエナイ。アンナセイブツヲダサレテハ、ナズズベモナカッタダロウ」
「ふふん。地球の素晴らしさを思い知ることができました? けれど侵略なんてさせませんわよ」
「ショウガナイ。ニタロウ、ツギハオマエダ」
3078.
「おいおい、いい加減投了したらどうだよ。既にこっちの2勝。お前らはもう引き分けさえ許されないんだぞ?」
「2ショウ2ハイのバアイハ、タイショウセンガユウセン。ユエニ、マダカノウセイハアル」
「そう上手くいくかしら? 美々香、次は私が行っていい?」
「ああ。こんな茶番さっさと終わらせようぜ」
3079.
「ククククク・・・オンナダカラッテ、テカゲンシナイゾ」
「驚きね。あなたたちにも性別の概念があるなんて」
「というか私たちは? 今までの2戦も女子だったんだけど」
「しょうがない。マリリンとサバ令嬢は強すぎた」
3080.
「ミタトコロ、オマエニハナニモナイヨウダガ?」
「そうね・・・私には、音楽もなければサバもない。だけど! 今まで美々香から与えられてきたフラストレーションがある! はぁ~~~~~~っ!!」
「み、みずき! なんてパワーだ! 右手の拳ひとつに全ての力が集まっている・・・ッ!」
「凄いわ・・・まさかみずきちゃんにこんな力が蓄えられてたなんて」
3081.
「これも、日々美々香さんと過ごした賜物でしょう。騙され、笑われ、お金を借り逃げされて・・・あの拳には、100万ドル分の力が集まっていることでしょう」
「いや私そんなに借りパクしてないんだが?」
「でもぶっちゃけ美々香ちゃんと縁切れるなら100万ドルさえも払えるよね」
「お前さっき“4人の絆”とか言ってたクセに何言ってんだよ」
3082.
「サアコイ、ウケテタトウ!」
「行くわよ・・・この一撃に、耐えてみさない! ミリオンダラー・インパクト!!」
「フガ・・・ッ!!」
「あいつちゃっかり技名100万ドルにしやがって」
3083.
「グ・・・ゴホ・・・ッ!」
「中々にやるわね。今のを受けて意識を保っていられるなんて。けれど、その手負いの状態で巻き返すのは厳しそうね」
「ソレハドウカナ」
「え? ・・・う、う゛っ・・・!!」
3084.
「みずき! どうした!」
「何かをされたのは、間違いないようですけれど」
「ククククク・・・オレニハ、トクシュノウリョクガアル。オレヲコウゲキシテキタアイテノジュミョウヲ、ケズルコトダ」
「な、なんだって・・・!? つまりみずきは・・・!」
「100マンドルブンノ、ジュミョウガケズレル」
3085.
「あ、が・・・そん、な・・・」
「みずきちゃん! しっかりして! あなたの寿命は100万ドルで買える程度なの!?」
「ど、どうやら、そうだった、みたい、ね・・・」
どさり。
3086.
「みずきーーーーーーーー!!」
「そんな、みずきさんが・・・」
「みずきちゃん、みずきちゃん! 起きて! 起きてまた、4人で最高のセッションを奏でようよ!」
「フハハハハ、ザンネンダッタナ」
3087.
「みずきさんは、きっとこうなるって分かってたんですわ。だから、彼女にしては珍しく率先して戦いの場に出たのではないかと、思います・・・」
「ちっ、こうなった以上はしょうがない。私が決めたるか」
「美々香ちゃん、頼んだよ!」
「イヨイヨ、タイショウセンダナ。オマエノアイテハ、コノワタシダ」




