2021/03/07
1258.
「兄よ!」
「妹よ!」
「・・・せーのっ」
「「花粉!」」
1259.
「今年も来ちゃったよこの季節が!」
「喜べ! 春だぞ!」
「やなこった! 花粉だぞ!」
「諦めろ! 春だぞ!」
1260.
「諦めない! 春だから!」
「俺たちは春を!」
「「諦めない!」」
「・・・諦めようぜ?」
1261.
「てゆーかさ、作者のヤツ私らを花粉症にしやがって」
「しょうがないだろ。お前らもこの苦しみを味わえーっていう怨念が乗せられたんだから」
「相変わらず性根の腐ったヤローだな」
「しょうがない、作者だから」
1262.
「まあ? 目のかゆみに耐えながらこれ書いてると思うとザマァって感じだけどな」
「かく言う俺たちも目のかゆみ耐えながら話をせねばならない。おのれ・・・」
「あーくっそ、目玉取り出して洗いてーー!」
「全国の諸君、この気持ちを分かって頂けるだろうか」
1263.
「結局今年も目薬でごまかすしかないのか」
「しかも作者のヤツ、無駄に繊細だからマイルドタイプのやつしか買えないというね」
「はあ? 作者が繊細? 笑わせるな」
「冗談じゃないんだな、これが。いい笑いもんだが」
1264.
「だっははは! あの作者、普段テキトーばっかやるクセに体だけは繊細とか、まじウケるんですけど!」
「全くだ。本人のキャラに合わなさ過ぎるよな」
「まあ? それも神様が決めた宿命ってやつ? でもそれはそれでお似合いじゃね? 神様グッジョブ! あー笑った笑った。そろそろ寝るかー」
この翌日、2人は普段の10倍の花粉に苦しむことになるのであった。