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憎めない師匠

「という訳で魔法陣について知りたいから、後でお願いしますって話なんだけど、良い?」

「うっまうっま……勿論良いよ!我が弟子よ~!」

 すっごい今更感だけど、なんかやっと魔法の師匠としてモルガ師匠の事を見れそうな気がする




「ふぅ~。感謝感謝。それで、何が知りたいのかな?」

「魔法陣の理解ですね。線にどの様な意味があって、どんな魔法が発動するのかを魔法陣から読み解きたいと思ってまして……」

「ふむふむ、普通にとんでもない事しようとしてるねぇ?」

 一応やりたい事を伝えたら一瞬目を輝かせた様な気もするけど……どうかな?


「ダメですかね?」

「そうだねそうだね。まだ何か隠してるね。そのままじゃダメだね?」

 さっきまでパフェ食べて幸せ~って表情だったのに、急に鋭くなるじゃん。そういう表情されたら僕もしっかりやりたい事を伝えなきゃな


「えっと、今は勝手に那零魔法と呼んでる魔法の形式があって、それだと新しい魔法をその場で構築しやすいので、戦闘中に相手の知らない魔法を作って戦う事が出来ます。それで、魔法陣の情報を理解出来れば、魔法陣から那零魔法に変換出来ると考えて、この魔法書に書かれた魔法を那零魔法で使用する時にもう少し自分に使いやすい様に魔法の改造が出来るかなと……」

「ほうほう?興味深い話だね。つまり、ハチ君にとっての魔法の簡略化。そして、魔法陣の構築が分かればそれをパーツ化して効果時間を伸ばしたり、威力を上げたりなんか出来そうだから魔法陣の線の意味を知りたい。そういう解釈で良いかな?」

「はい」

 魔法陣から那零魔法への変換によって多分魔法の発動効率的な物を落とさずに使えると思うんだよな……自由に使いたい魔法を作る事自体は出来ると思う。やり方は知ってるし、でも、その感じでやりたい事を全部詰め込もうとしたら、多分消費魔力がとんでもない事になりそうな気がしてならない。だからこそ色々知りたいんだ


「じゃあじゃあ、魔法陣の事はしっかり教えよう。その代わり、一番弟子のハチ君にはそのなれい魔法?って言うのを教えて貰おうじゃないか」

 まぁ、そうなるよね


「良いですよ。師匠とこの魔法については共有した方が良いだろうとは思ってましたから、勿論教えます。あ、一応クオンにも来てもらおうかな……」

 那零魔法を使うならクオンに変換してもらえると助かるし


「さてさて、ハチ君が見つけた魔法とやらがどんな物か見させてもらおうじゃないか」

 これ多分僕が那零魔法を教えるのが先っぽいな?




「という訳でクオンに来てもらいました」

「マスターが呼んでいたので来ました」

「ふぅむ……やはり凄まじいな?」

 おっと、クオンを連れてきたら今度はヘックスさんがやって来た。隣にはピュアルも居る


「えっと、どうかしましたか?」

「いや、ピュアルがクオンと話したそうにしていたのでな?」

「あぁ、そう言えば似た様な感じですもんね……」

 過去の戦闘用人形のピュアルにこっちもかなり戦闘用にチューンとかしてあるクオン。ある意味似た様な存在だし、気にはなるかぁ……


「えっと、それじゃあクオンが必要な時に声を掛けるから、それまではそっちのメンバーで話してて。まずはモルガ師匠に理解してもらう所から始めないとだから」

「了解しました」

 これはモルガ師匠に対する説明は少し遠回りというか、別の所からしっかり教えて時間を作った方が良いかな?




「という訳で、こういう使い切りの魔法のスクロールみたいな物を作る事も可能です」

「ふむふむ……こぉれやぁばいです」

 どうやらモルガ師匠曰く那零魔法はやぁばいらしい


「実は実は魔法陣って相手に使う魔法を見抜かれない様にダミーのラインとかがあるんだよね。しかも派閥ごとに違ったりもする。だから魔法陣とはこういう物って感じで、過去に作られた魔法陣の内容を気にする人がそんなに居なくて、魔法はこの魔法陣を使えば発動する。原理は良く知らん!なんて人も結構居るんだ~」

 あぁ、だからシステムとして、【ファイア】という魔法が使えます。発動の原理は分からないけど、魔法として【ファイア】が使えてるから別にその内容まではよく知らなくても良くない?みたいな……車は運転出来るけど、車がどういうパーツで作られているかまでは知らないみたいにそれに疑問を抱かない状態な訳だ


「だからだから本当に魔法を理解している人って結構少ないんだよね。私程じゃないけど、大魔導士様なんて言われてた奴も魔法書で沢山魔法を覚えて、魔力が多かったから色んな魔法を使えてたけど、本当の芯の部分まで魔法を知っていたかと言えば多分知らなかったと思うよ」

 魔法を沢山使えるから大魔導士。まぁ理屈は分かるけど、その魔法は魔法書から得た魔法なだけで、自分で魔法を開発したとかじゃなくてもそれだけ沢山の魔法が使えるという事でもてはやされるのか。これは確かに色々勘違いが起きてもおかしくはないな


「だからだから、魔法の根っこの部分を知りたいどころか新しい魔法体系を作った我が一番弟子を師匠は誇りに思うのだよ」

 胸を張ってムフーとドヤるモルガ師匠。やっぱこういう所が憎めないなぁ……



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― 新着の感想 ―
新しい魔法体系を開発されて、運営の胃もやぁばいことになってそう
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