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魔女のお宅訪問

「とりあえず色んな人から隠れられる魔法とか、植物を操る魔法とか凄いですね?」

「うんうん、君、見る目があるねぇ?」

 とりあえず初手は褒めるところから行こう


「確かに、いきなりレイピアを封じられた時は驚いた」

 既にレイピアに巻き付いていた植物は地面に落ちている。いったいどういう感じの魔法なのかな?


「さてさて、君達はこの家を自力で見つけられた様だから色々教えてあげても良いよ?」

 魔女っぽい人が何か教えてくれるらしい。これは質問したら答えてくれる感じかな?1つだけ答えてやろう的な?


「それでは、この魔法はいったいどういう魔法なんですか?」

 ロザリーさんが魔女さんに質問する。確かにこの魔法はどういう魔法なんだろうか?


「はいはい、君はこの魔法がどんな魔法か知りたいのね?そっちの君は?」

 僕の方に振られたのでどうしようか迷ったけど咄嗟に思いついたのは凄く初歩的な事だった


「じゃあ僕は魔女さんのお名前で」

「はいは……えっ?君そんな事で良いの?」

「なんかいい質問が思い浮かばなかったんで、あと普通に不法侵入的な状態ですし、こっちも名乗ってませんから」

「私が言うのも変だが、本当にそれで良いのか?」

 ロザリーさんもなんか心配してる?


「正直何を知っているか分からないし、聞いたところでどうしようもない情報聞くより相手の名前を聞いた方が良くないですか?」

 この魔法はこういう魔法なんですよ~。へぇ……終わり。になってしまうより相手の名前を聞いた方が意外と会話が続いたりすると思う。僕の私の名前はこういう名前です。貴方のお名前は何ですか?私の名前はこういいます。では帰って下さい……とはならないんじゃないかな?


「うんうん、君良いね!そういう考え方嫌いじゃ無いよ!じゃあまずは自己紹介しようか」

 魔女さんが自己紹介する気になったみたいだ


「ではでは、私はモルガ。隠居してる魔女だよ」

「私はロザリーと言います。冒険者ランク金の旅人です」

「あ、そういう説明の仕方なんですね?僕はハチと言います。旅人です」

 冒険者になると自分のランクとかも言ったりするのかな?あっ!指定依頼的な奴の為とかか!


「おやおや?そっちの君は冒険者じゃ無いのかい?」

「あぁ、僕は冒険者ギルドに行ってないんで登録してませんね」

「多分彼は普通の冒険者より冒険してますよ?」

「ほうほう?それは気になる!君の話を是非聞かせてくれないか!」

 何故かモルガさんから話を聞くはずが、いつの間にか僕の話を聞く事にすり替わっている




 とりあえずアストライトの事は内緒にしてマント作りの話とかを話す事にした

「ほうほう!!そのマント!見せてくれ!」


 凄く食い付くなぁ?


「一応現状では2枚だけですけど……」

 ギリーマント2種を出す。こう玄関でマント2枚出して説明するとか訪問販売かな?


「これは……正直岩場も森も被られていたら分からないな……」

「良い!良い!実に良い!魔法に頼らないで何とかしようとする頑張りを感じる!」

 ギリーマントを褒めてもらって正直嬉しい。魔法使いだとやっぱそういうステルス的な魔法もあるのかな?


「君?君?ハチと言ったかな?ギルドに入ってないなら身分証が無いんじゃ無いか?」

「はい、この街に入る時に身分証が無くてちょっと苦労しましたね?」

 人助け的苦労だから特に気にして無いけど


「ならなら!私の願いを叶えてくれたらこれをあげよう!」

 そう言ってモルガさんが僕に何かカードの様な物を見せてきた


「何ですか?このカード?」

「それはそれは!私が君の身分を保証しようという物だ!所謂私の弟子としてかな?」

 身分証を貰えるならそれは嬉しい事だ。今後行く先々で銀貨1枚恵んでくださいってやらないで済むんだから


「モルガさんのお願いを聞けば僕は身分証が貰える。という事ですか?」

「そうそう!どう?やる?」

「やります」

 答えは当然正位置……じゃないYESだ。なんかカードがタロットっぽい形をしてたんだよなぁ


「で、そっちの君の質問にも答えなきゃね?私が使った……いや、使っている魔法は【結界魔法】の類だよ」

「【結界魔法】!?それって防御や補助程度しか出来ないんじゃ?」

「分かる分かる。そう考えるのも分かる。でもそれは使ってる奴らが弱いからだよ。もっとしっかり使えば結界の範囲内ならさっきやった敵の武器を使えなくするくらい造作も無いよ?」

 結界魔法すげー


「それは私達旅人でも使える様になるんでしょうか!?」

 ロザリーさんがモルガさんに詰め寄っている。だけどなんてことは無い風にモルガさんも余裕の表情だ


「まぁまぁ?使えなくは無いだろうけど、使える人はほんの一握りだろうね?」

 やっぱ適性とかの問題かな?


「それは、魔法の適性とかの問題でしょうか?」

 ロザリーさんもすぐにそれが思い浮かんだのか訊ねる


「うんうん、それもあるけど……やっぱりちゃんとした師匠が居ないとね?」

 師匠が居ると成長過程で変化が起きるのか?なるほど、それなら色々変化もありそうだな?


「で、君は【結界魔法】よりは攻撃系の範囲系魔法の方が適性は高そうだけど?良かったらそっちも見てあげても良いよ?」

 これは要するにモルガさんが魔法の師匠になってくれるという隠しクエスト的な物だったのか?



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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに『では帰ってください』は、かなり相手が不機嫌でもなければ出ないですね。 やり取り想像して笑ったwww
[一言] トッププレイヤーのロザリーもこの程度じゃこのゲームプレイヤーNPCとの好感度考察レベル結構低いな(´・ω・`)
[一言] ハチくん秘密を抱えそうなイベントだな。 ロザリーさん巻き込み。 そういえば魔女初登場?もしかして私の弟子ということは……
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