信頼出来る物
「それで、今回は何を求めて来たんじゃ?」
「ちょっとアイデアを皆に分けて貰いに」
「そうか。ならば村の中央の泉に集合じゃ!」
皆に色々意見を貰ってどんな物を作るか決める。さぁ、楽しみになって来たぁ!
「それで、どんな物を作ろうとしているのだ?」
「今現状で考えているのはこんな感じの物なんだ。これを合体させたり分割したりしながら色んな形態を取りつつ、僕自身の戦闘もさることながら、仲間の支援とかも出来る様にって考えて今の所はこんな機能とかこんな機能も乗せる予定。一応、それが出来る技術は有る」
設計図を見せつつ、まずは現状どんな物が出来そうなのかの現在地点を明らかにする
「ふむふむ……こりゃあ、なんつうか……すげぇな?」
「色々おもしれー事を考えてるとは思ってたが、こんな物を作ろうとしているとは……」
「ぽよぽーよぽよ!」
「兄さん見ん間におもろい事になってますやん!」
設計図を見て凄いと感嘆する人達も居れば……
「ハチの能力を活かす……あの時の様に敵に突撃するみたいな?」
「ハチも一緒に飛べるかなー?」
「あれで飛ぶとしたらピュアルの武装よりも凄い事になりそうだな」
早速もう機能について考えてくれている人達も居る
「パリィ……いや、リフレクトの方が良いか……」
「ぬふふ、どっちでも行けるとは思うぞ?」
「まぁ、ハチだしな……」
何か既に決まっている所もありそうだ……
「という訳で、こうして色々出来る武器を作ろうと思ってるんだけど……」
「1つ聞かせてくれ」
ワリアさんが質問してきた
「その武器。そんなに色々出来たらそれこそ全部中途半端になっちまわないか?」
おっ、普通に良い質問来た
「そうだね。武器自体の性能って面で見れば、色々と中途半端で多分特化した武器とかには勝てないかもしれない。でも、その方が僕にとっては都合が良い」
「都合が良い?」
まぁ、これはキッチリ話さないと分からない事だしね
「僕の基本の戦闘スタイルは格闘戦。出来れば両手は空の方が望ましい。だから、この武器自体使わないで戦闘する事も視野に入れているからこそ、武器としての性能よりも戦闘を補助する為の道具としての性能が高い方が、咄嗟に武器を使わないって選択が取れる。これに依存し過ぎない戦闘スタイルを確立する為に色々出来る道具としての側面を多く考えてるんだ」
味方の方に投げて防御しつつ、自分は敵の攻撃を回避して殴りに行くみたいな事も出来る様にこの武器は自分自身の為の武器とはちょっと毛色が違うかな
「なるほどな……いや、元々剣とか使ってた身で言えば、多機能は確かに良いが、戦場で全てを使いこなすのはかなり難しいし、ただ敵に対して振れば斬れる、殴れるだけの頑丈な武器の方が信用度も高かったからな。武器で失敗して欲しくないとは思っていたが……これはまた別の切り口の問題だから、その考えなら納得だ」
確かに、なんだっけ……あの宇宙じゃボールペンが使えないから物凄く資金を投入して宇宙でも使えるボールペンを作ったけど、相手の方は鉛筆を使ったみたいな……違うかな?
「ハチは武器としても使える便利な道具を作ろうとしてるって事だろ?そりゃあアタシだって丸太でもぶん回してる方が手っ取り早いけど……要は包丁みたいなもんだろ?」
「あぁ……確かに。使おうと思えば武器になるけど、基本の扱い方としては味方の補助だったり、僕自身が戦いやすい様にする為の物ってコンセプトだったんで、その包丁の例えが良いかもしれません」
食材を切る事が本来の役目の包丁。それが場合によっては人を刺す道具になったりもする。今回僕が作ろうとしている武器は正に味方や自分の補助をする事がメインの武装。この武器で相手を倒すのは二の次だし、正に包丁みたいなコンセプトとも言えるな
「一応、小さく分割した時に包丁としても使えはするか……」
「いや、そこじゃねぇだろ……」
一応、それも出来るというのは大事な事だと思うけどなぁ……
「そんな感じでこれならどんな攻撃が出来るかとか、どんな防御が出来そうかなんて聞かせて貰えると助かります!」
一旦話の方向性が纏まったので、これで流れを作れたと思う。後はこの案出しの主流からどんな支流が生まれて、それによって新しい案が出るか……
「一応聞くが、これって魔法は使えるのか?」
「そうですね。一応使えると思います。複雑過ぎなければ魔法も作れると思いますし」
「ほー、魔法も作れると、それなら色々考え……おい待て?今なんて言った?」
「ん?」
「ハチ!今魔法を作れるって言ったか?」
「え、えぇ……最近ちょっと1つの魔法体系?みたいなのを理解出来たので、簡単な物であれば多分作れます」
魔法式・那零を使えばある程度の物なら行けると思うけど……
「ソイツは話が変わって来るな……」
「ハチの発想力に魔法を作る事も出来る……それでいてこのとんでも万能武器……こりゃあ、確かに、単なる杖や剣じゃ物足りないわな……」
「ぽよぽよーぽよっ!」
何だかちょっと会話に熱が入って来たぞぉ!




