変換
「うーん、やっぱりこの魔法コードは全部6つ区切りで、64文字以内で表せると考えると、日本語で書かれてるのかな……それともパソコンのキーボードのちっちゃい奴を当てはめてる?あ、でも数字も表せないとだからそれで考えるとアルファベットの線もあるか……」
日本語、英語、ローマ字表記、一応考えられそうなのはこの辺りか
「ボンドさん。この魔法コードで一番短いのがどの本か分かる?」
「それはちょっと確認してませんね……分かりました!どれが一番短いか探しましょう!」
「僕も一緒に探すよ」
2人で2進数表記の魔法書を片っ端から探して読んで行く。これが短い、こっちの方が短いとドンドンコードが短い魔法書を探していき……
「多分こちらが最短でしょうね……」
「えーっと、これは……【跳ねる】の魔法書ですね。ちょっとジャンプします」
なんだその魔法……でも、コード的にはこれが一番短いぞ?
「一旦、僕の推論が正しいかチェックする為にもこの6つ区切りの2進数を10進数に戻す。そして出て来た数字を文字とかに当てはめていくと」
まぁ、ここは単純に1とか出て来たら『あ』とか『A』みたいに当てはめて行こう
「これで文章か何かになれば結構解明に近付けるんだけど……」
単純に当てはめて魔法の詠唱みたいにでもなっていればかなり熱いぞ
「クオン」
「はい」
「クオンにはこの2進数を10進数に変換する手伝いをして欲しいんだ。具体的にはこの6桁に2,4,8,16、32,64と割り振って、0の部分は計算せずに1の部分だけ足して出た数字をこの表に当てはめて数字を文字に変換してもらっても良いかな?」
「了解しました。マスター」
クオンに2進数を変換してもらって文章になるかどうかを試してもらう。文字先数字後、数字先文字後、日本語、アルファベットとかその辺同時に色々計算するのは面倒だし、こういうのはクオンやオートマトンさんに任せた方が早い。今は城だし、オートマトンさんよりクオンが近くに居るからクオンにお願いしてみた
「この様な結果になりました」
「ほうほう。こういう結果になりましたか……」
一応、色々試してみたけど1つの結果が出て来た
「TAISYOU MAENI 1M TOBU(対象 前に 1m 飛ぶ)」
これだけの短い文でも2進数表記にしたら文字数も6倍に増える結果になる訳だし、複雑な魔法を作るとなると物凄い文字数になる訳だなぁ……
「でも、これで2進数魔法はある意味解析出来たと言えるな。これならこっちでも書こうと思えば書けそうだな……」
拘束ビームの魔法もこれを同じ感覚で書いて行けるのであれば、ある意味こっちの方が楽な可能性もある
割と細かい指示とか必要になる可能性はあるけど、でもこれなら……新しい魔法を作れる?
「これ、今作ってる武器に使えないかな……」
「ん?今作っている武器に使う?これまた面白そうな話題ですね?」
あ、ボンドさんが引っ掛かってしまったか
「いや、元々僕の使う武器を作ろうと思って相手に武器を取られたら拘束ビームの魔法で相手を拘束するってコンセプトの為にやってたんだけど、この2進数魔法。理論が分かれば武器自体にこの数字を書き出す機構みたいなのを付けられれば、この武器1つで色んな魔法をその場で作って発動する事も出来るんじゃないかなって。魔法書って色々書かれてるけど、その魔法が生まれる事になった経歴とか、必要な魔力量とか色々書かれてるけど、大事な部分としてはこの魔法陣……いや、魔法コードの部分だろうから、このコードを書ける機構を武器に組み込めたら……」
「理論上はどんな魔法も発動可能……凄まじいですね」
クオンに頼んでこの変換自体はすぐに出来たという事であれば、僕が武器に魔法を注文して、武器が2進数魔法に変換してから発動みたいな事が出来てもおかしくはない訳だ
「本当は武器を奪われたとしても大丈夫な様にセーフティ機構を積むハズだったんだけど……話が大きくなったなぁ?」
「凄まじい変化ですねぇ……」
いやぁ、こうなったら流石にボンドさんにももう少し協力してもらうしかない
「ゴメン、ボンドさんもう少し付き合って貰って良いかな?もうちょっと2進数魔法について知りたいんだ」
「ええ、勿論です!普通にこの魔法コード?を読む事が出来たという、この情報だけでも凄まじいのですよ?」
まぁ、2進数魔法も魔法コードも僕が勝手に言ってるだけだから正式名称とかがあるかどうかは知らないけど、でも、実際にも2進数で言葉を作るみたいなのは有るハズだ。言語のコード……ユニコードだったかな?それを変換して言葉にするって事も可能な訳だし……流石にユニコードは知らないから日本語をそのまま当てはめてみたけど、意外と何とかなってしまったなぁ
「これの解読というか、2進数魔法のルールが分かれば僕でも新しい魔法が作れる可能性がある訳だから、こういう情報をしっかり頭の中に入れておきつつ、魔法陣の方の魔法書でも活かせる部分を活かせば、魔法書の融合も不可能じゃないハズなんだ……」
「分かりました!最後までご協力しますよ!」
ボンドさんの協力を得て、その日は魔法書を読むのにしっかりと時間を使う事にした。イベントを途中で離脱したけど、これは本当に良い経験だなぁ




