表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2190/2192

オフ会?

「どうだ?違和感はないか?」

「そうですね。特に違和感はありません」

 僕がそう言い終わると、東郷さんが拳を握り、僕に向かってその拳を出してくる。スローで見えてるけど、これは当てる気はさらさらないな?


「ほれ、飴でも喰っとけ」

 その拳が開かれると、その手の中に包み紙に入った飴があった


「ありがとうございます。おっ?これは、メロン味ですか。結構好きですよ」

 緑色の飴だし、多分メロン味だろう。早速頂きます


「ん!?な、なんだこれ!?」

「ふっふっふ。そいつはポーション味の飴だ。ゲーム内に出て来てるポーションの味を模倣して、飴にした試作品だ。どうだ?」

 メロン味かと思って舐めてみたけど、口の中には薬草っぽい香りが広がり、甘いとも苦いとも言い難い何とも言えない味が広がっている。何だろうこの美味しいとも不味いとも言い難い味……


「何と言うか……美味しい訳でも不味い訳でもないどっちつかずな味で微妙ですね……罰ゲームに使えそうな感じでも無いですし……どうせやるなら飴じゃなくて、グミとかにしてリアルの薬草成分とかを練り込んで、体に良いけど不味い位を狙った方が良いんじゃないでしょうか……」

 ポーション味の飴と言われても、なら飲み物タイプで作ってくれって思っちゃうし、それならいっその事もう思い切り健康方面に舵を切って味を捨てた方が良い気がする……


「そうか……確かに味をマイルドにしようとした結果特徴が無くなってしまっていたか……」

「飴にしたら流石にそういう苦さとかは苦しいと思いますし、飲み物にするのも保存云々で大変そうですから、まだすぐに食べれそうなグミ辺りにして、ガチの薬草どっさり仕様と、薬草成分少な目で味を調えた美味しいタイプの2種展開とかどうでしょう?それなら最低限どっちかは売れるんじゃないでしょうか……素人の案で申し訳ありませんが……」

 超健康志向の味など不味くて構わないって人や罰ゲームにも使えそうみたいな人向けと、普通に美味しいグミとして、あとはほんの少しだけ健康志向みたいな人に買ってもらうの2パターンあった方が何となくだが、購入層の被りがなく売れるんじゃないかな……


「それ、面白そうだな。よし、ちょっと企画だけ話してみるか」

「えぇ……」

 そんな簡単に決めて良いんだろうか……


「まぁ、畑違いと言えば畑違いだが、なんだかんだこういう繋がりは作って置いて損は無いからな。いわゆるコラボ商品的な感じで別の業界にも広まったりもするだろうし」

 まぁ、それはそうか。現に化粧品とVR機器のコラボ商品みたいなのがもう出た訳だし……ゲーム内に出て来たアイテムの再現コラボみたいな雰囲気だと考えればこれはアリか


「とりあえずこれで今日の要件は終わりだ。時間があるなら飯くらいは奢るぞ?」

 なんだかんだあったけど、これで今日やるべき事は終わったらしい。ご飯かぁ……どうしようかな?


「今ならちょっとお高めの焼肉を今回のデータ収集の報酬として……」

「行きます」

 せっかくの厚意を無碍にする訳にはいかないよねぇ?


「あー!ズルいっすよ東郷さん!」

「俺らも行きたい!」

「話を聞きたい!」

「飯奢って下さい!」

 何かいっぱい人が来たなぁ?


「あー、分かった分かった。ちょっと待ってろ……」

 沢山人が出てきて何処かに電話する東郷さん。これってもしかして予約の電話でも入れてるのか?じゃあ、もう僕も人数に含まれてるだろうし、断れないですねぇ?




「なるほど、それで我々まで呼んだと?」

「話聞きたがってただろ?流石に俺1人じゃ払い切れるか分からんし……」

「いやはや、こんな機会があるとは……ごちそうさまです!」

「おめーも払う側だよ!」

「いや!私は食って話して帰るんだー!」

 何だかまた楽しそうな人が増えたなぁ……


「まぁ、あれだ。一応これでも会社の中では割と重要な所を担ってる奴らだから、あえて名前とかは聞かんでくれ。俺は東郷のままで良いが、他の奴らに関してはネームプレートを付けてるはずだからその名前で通してくれ。逆に君の事はハチ君で通す事になるが、それは構わないか?」

「はい、別に構いませんよ」

 何だろう。ゲーム内ネームで呼び合うみたいな感じだからこれはオフ会みたいな物かな?


「えーっと、じゃあ……ナーフン男爵さんと、バフティレディさん……中に入って色々お話しましょう!」

 スッと、ネームプレートを出して、胸に着けたけど、名前はそれで良いのだろうか……




「おっ!来た来た!待ってましたよ!」

「もう始めてますよ!」

「楽しみっすねぇ!うっま!」

「始めんのがはえーよ……」

 何だろう。東郷さんが上司って言うのは分かるんだけど、部下の人が恐れてるという感じが全然感じない。凄い慕われてるみたいだ。舐められてるとも言えそうだけど……


「ささ、座って座って!飲み物は何が良い?ウーロンハイ?」

「バカ野郎。ハチ君は未成年だぞ?」

「えー、私の頃はこの位……」

「はいはい、そういうのはおいておいて……さぁ、何でも頼みな!」

「払うのは俺だぞ?」

 何かこういう雰囲気良いなぁ……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>「それ、面白そうだな。よし、ちょっと企画だけ話してみるか」 >「えぇ……」 > そんな簡単に決めて良いんだろうか…… やっぱり野生の運営定期
リアル商品の開発にまできちんとした意見を出せるとは…ますます欲しい人材ですね… 某最終幻想のポーションは何度か商品化され、何故か買ってもいないのに何度か飲む機会がありましたね…因みに私の感想が「罰ゲ…
人の金で食うお互い焼肉は美味いのだ!! ナーフン男爵……ナーフ厨はこのひとか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ