遠近反転
「あ、一応聞きたいんですけど、この項目の精度って銃の精度だけなんですか?」
「まぁ、そうだな。じゃなきゃリロードするのにマガジンを銃に入れられないとかとんでもない事になるだろう?」
体力と運動性能は自身の体に直接作用する物だから分かり易かったけど、精度に関しては若干違う様な気がしてたからこれの作用が銃にだけ作用するって分かって良かった
「了解です。では」
「もしかしてまたなんか見つけちまったのか……?こりゃあ見せて貰わねぇとな!」
そうして、東郷さんに挨拶をし終えたら体がポリゴンになり視界もポリゴンで埋め尽くされたと思ったら、戦場にワープしたみたいだ。さて、まずは色々と確認しなきゃ
「えーと、これは……」
腕にバングルの様な物がついていた。これは?と思って触ってみると、小さくだが、空中に地図の様な物が展開された
「なるほど、これはマップか。これはバングルに着いてる宝石みたいなのから出てるっぽいからサイズ調整したら常時展開してミニマップ的な使い方も出来るのかな?」
何か発砲音が色んな所から聞こえて来るけど、マップにおおよその音がなった地点から波紋みたいなのが広がっている。ほうほう。敵がマップに映るって訳じゃないけど、音が鳴ったらそこに誰か居るって感じか
「装備的に動きやすさ重視だけど、これはもしかして体力とかに振った人は装備に装甲が付いたりするのかな?」
僕の現在の服装だと、本当に膝や肘を守る位しかない。ただ、これなら気兼ねなく膝立ちスライディングとか出来るな
「持ってる装備も最初に選んだ通りだし、問題も無いな。よし!」
となると、早速色々と探ってみますか!
「身体能力に全振りすると家位なら簡単に飛び越えられるな……ただ、上方向に飛ぶと相手の弾を避けられないからこれは本当に奇襲用かな。ただ、装備品が少ないからか、動いても音が小さいのは助かるな」
重装備だったら動くだけでガチャガチャ音が鳴るだろうし、軽装で素早く移動出来て音も小さいのはかなり助かる
「一応確認は出来たけど、どうやら来たかな?」
最初は外で色々試して、他に試したい事もあったから室内に移動して色々調査してたけど、どうやら僕の位置がバレたのか、人が来ている気がする。もしかして東郷さんが他の人に知らせたのかな?
「まぁ、ぼくも一度戦闘しようとは思ってたからね。丁度良いや」
さぁ、初戦と行きましょうか!
「間違いない……絶対にここに居る。慎重に進め……」
「銃なら負けない」
「出入口を固めよう。裏口は俺が待機する」
「表は俺が」
「じゃあ、私が中に入ろう」
3人。しかも銃があれば、大抵の奴には勝てる……そう思っていた
「遅くないか?」
「そもそも銃声がしたか?」
慎重に行ったとしても、小さな一軒家ならもう見終わっていても不思議ではない。なのに銃声すらしない?
「入るしかないか……」
「お互い同時に入るぞ」
表の入口と裏の入口。その両方から入り、ライフルを構えるが、誰も居ない
「居ない……となると、2階か?」
慎重に行くぞと、前後と上を警戒しながら階段を上がる。すると、2階の一番奥の部屋で倒れている仲間の姿があった
「嘘だろ!?サイレンサーなんかこんな所にある訳ないハズ……」
「銃は!?」
倒れた仲間が持っていた銃が奪われていたなら厄介だ。室内戦でサブマシンガンは小回りも利いて火力もある。持っているかどうかの確認が必要だ
「銃はある……」
「そうか、よかっ……」
その言葉が最後まで紡がれる事は無かった。バタンと音を立てて、階段を落ちていく。その仲間の姿を目で追ってしまった。それが良くなかった
「うん。良い感じでこれは使えるね」
「むぐっ!?かはっ……」
声が聞こえたと思った時には口を塞がれて、背中でこもった音と共に体力が削り取られた。倒れる視界の中でハンドガンで撃たれて体力全て無くなった事、仲間がナイフに刺されて倒された事に気が付いたが、その時には全てが遅すぎた
「いやぁ、ダメだよ東郷さん。こういう精度系は全部にしっかり付けないと。じゃないとこういう事が起きるんだから」
最初に部屋の中に入って来たサブマシンガンの人は階段の上部分で両足を張って隠れて、下に来た時に反転してその勢いのまま首をナイフで切ったから何の音も出さずに倒せた。勿論、外から3人接近してるのは窓からコッソリ見てたし、残り2人を倒す為に、罠として、階段を登った先に放置したけど、身体能力マックスだとこういう時に静かに素早く人も運べて丁度良いな?
「目の前に欲しい物が有ってもしっかり周りを見ないとね?」
横の部屋からナイフを投げ、2人の内1人を倒した。ナイフ投げを想定してなかったのか、コレを身体能力でカバー出来ちゃう様にしてたのは失敗だったねぇ?無音で一撃必殺級の攻撃が出せるんだから。そして、最後の1人はナイフを投げたと同時に走り出して、背後から口を押えて背中からとんでも方向に打ち出されるハンドガンを押し当てて、その体をサイレンサー代わりにして音を抑えた。これは中々使えそうな気がするぞ?




