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氷壁内での料理

「それで、その相手の事は何処まで分かってるのかな?」

 まずは分かる範囲での情報を得よう


「その人が名乗っていたのは、スカディって名前だったよ。スキーをしながら弓で撃って来るんだ」

 スカディ……何か神様かなんかの名前だっけ……


「ゴメン。ちょっと30分か1時間くらい一旦寝るね」

「え?」

 一旦情報を集める為にもネットで調べたい。一度ログアウトしよう




「ただいま」

「本当に戻って来た……にしても、眠るだけで何か分かるのかい?」

 一応調べて来たけど、スカディ……スカジとも言われる北欧の山の女神。なんかもっと上の神様に結婚する相手を足だけ見て相手を決めさせるとかいうとんでもないやり方で海の神様と結婚したけど、山の神と海の神で相性が良くなかったとかなんとか……それが元ネタで、何らかの改変がされてゲームに反映されているとすると、神では無いかもしれないけど、逃げ足で結婚相手を選ぶとなると、流石に元々の題材になっている物から離れ過ぎない様な調整にしてるのかなぁ?


「まぁ、あんまり分からなかったですけど、相手はスキーや狩りが得意みたいだから、その得意な所に勝ったから認められたんじゃないかな?」

「なるほど、そういう考え方か……」

 というか、まだこの人の名前を聞いてなかったな


「そう言えば、まだお互い名乗ってなかったね。えっと、ハチです」

「あぁ、そう言えば名乗ってなかったね。フロスト・ジャック。気軽にジャックと呼んでよ」

 ジャックフロストも雪に関係ある精霊みたいな感じだったっけ……なるほどなぁ、シクサームって結構そういうセッカさんもそうだけど、精霊とか妖怪とかそう言う系の人が多いのかな?いや、単純に雪や氷が題材の存在がそこまで多くないのかもしれないな……


「じゃあ、ジャック。一度そのスカディさんに会いに行かない?1人なら迫られるかもだけど、2人ならまたちょっと違うかもしれないし、戦闘にでもなったら、僕がやるだけやってやるから」

 相手がスキーであるならば、まだ僕に戦い様はある。問題はこのクエストの着地点だと思う。ジャックさんを説得してスカディさんとくっ付ける的な話なのか、スカディさんを説得して諦めてもらうか……この辺りが一番の落としどころなのかもしれないけど……まずはちゃんと話を聞かないと、どういう風に進めるべきかも分からないからね


「そういえば、サバイバルするつもりだったのなら、食事とかはまだかな?」

「そうだね。流石にここじゃ食料がそもそもね?」

 実際問題として、食料は確かに無い。でも、まぁ何とかなるさ


「それなら古代肉を食べてみるかい?」

「古代肉?」

「その氷壁の中に埋まってるマンモスの肉さ。この場所を見つけた時に同時に入手したんだけど、どうだい?」

 マンモスの肉……それは食べてみたいな


「じゃあ、食べてみる!」

「よし来た。これが、そうなんだけど……」

 そうして出て来たのは骨1つにお肉が付いた、ザ・マンガ肉とでも言える代物だった


『古代肉 見た目は美味しそうだが、実は筋が多くて食べにくい。割と大味である』

 何か、ロマンが打ち砕かれたなぁ……


「なるほど、これはちょっとだけ焼いて味見させて」

 ちゃんとサーマルパンは今回1つ持って来てるからこの場で火を通して食べれるんだなぁ?


「うーん……確かにこれは筋が多いな……食べられなくはないけど、これなら多分……」

「ごめんね。この辺で何か取れるとなったらこれ位だと思うけど……」

「煮込めば美味しいんじゃないかな?」

「え?美味しくなるの?」

 ちょっとやってみるか


「これならしっかり筋切りをして……」

 真淵でもう親の仇と言わんばかりに筋切りをして、下味をつける。酒とみりんと醤油と砂糖で甘めの味付けで良いかな。筋切りは適度な方が肉汁が出過ぎないで良いとは言われてるけど、この古代肉なら逆に筋切りをしまくって下味をより吸わせた方が旨くなると思う


「後はこれを鍋に入れて、蓋して終わり!」

 本来なら時間が掛かるけど……サーマルパンとアグラウドで作った真空調理も可能な蓋がある。これを合わせる事で、火が無い所でも簡単に煮込み料理を短時間で出来る……あ、これも玉藻さんに手伝って貰えれば更なる時短にも繋がるんじゃ……?これ玉藻さんの能力をサーマルパンに付与とか出来たら、料理の可能性がとんでもない事になるな……


「不思議な鍋だね?中の肉が汁を吸ってるよ?」

「出来るまで待とう」

 あ、真空調理状態だから筋切りで本来は外に出て行くはずの肉汁も肉の中に下味と共に入って行くのか。これ凄いな?




「出来た」

「わぁ、見るからに美味しそう……これがあのお肉なのか?」

「さ、早速食べてみようか」

 フォークと箸を用意して、フォークをジャックに渡して、古代の筋煮込みを食べてみる


「うおっ!?凄いプルプルだ!」

「これがあの筋張った肉と同じだって!?」

 しっかりと味が付いてるし、ぷるっぷるになった筋はほぼ噛まなくても良い位だ。これはちょっと空島の皆にも振る舞いたいな……


『古代肉の真空筋煮込み 空腹度回復30% 恐ろしい量の筋切りにより、本来はパッサパサになってしまうはずが、特殊な調理器具と方法によって、全てを逆に肉の中に閉じ込めてしまった筋煮込み。 酒の当てにするには勿体無い』



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― 新着の感想 ―
ペルソナしか出てこない…あの子可愛いんたけど、後半はマスコット…悪く言っちゃえば置物になるから、悲しい…
牛すじの煮込みは時間がかかるから、時短できるのはいいなぁ
ジャックにはジル(ジル・バーントテイル)がいるじゃないか。 マンモス肉というとギャートルズだな
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