表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2157/2171

愛凍

「いやはや、君。滅茶苦茶だねぇ!」

「あはは……まぁよく言われてると思います……」

 今回のはやっぱり自分でも滅茶苦茶だとは思う。サバイバルする気があるなら、クレバスは越えなきゃだよなぁ……


「君。多分いま君が考えた事は大きく的を外れてると思うよ!」

「え?」

「今の表情から察するに、あのクレバスを越えてその先の森とかに行くべきだったって顔してる気がするけど……違うかな?」

「おっ、凄い合ってます」

 そんなに分かりやすい表情してたかな?


「あははっ!イタズラするにも相手の思考はある程度読めなきゃだからね!」

「あー、それは確かに……」

「おっ?君ももしかしてイタズラは好きかい?」

「まぁ、味方に迷惑が掛からない程度には……ですかね?」

 イタズラと言って良いのかそこは微妙なラインだけどね?


「ほうほう。今の表情は確かにイタズラ好きっぽいね。まぁ、一瞬凄く怖く感じたけど……」

「敵対でもしなければ大丈夫ですよ」

「そういう所が結構怖いねぇ?確かに君と敵対しなければ凄く友好的な態度で、いつまでも話していたくなるけど、敵対したら最後。破滅するまで徹底的に……なんてね?でも、君にはそれが出来る力がありそうだ」

 うーん……相手が敵ならば確かに破滅するまで徹底的というのは違うかも知れないけど、やる時はやるだろうな


「なんか凄い占いで全部言い当てられてる気分」

「あははっ!大体こんな所まで来れる好奇心と実行に移せる力があるなら、その位は出来るだろうってね!」

 この人。中々に鋭いなぁ?


「僕は割と貴方の事は気に入ってるんですけど、貴方から見た僕はどうなんでしょう?」

「そうだねぇ?好きか嫌いかの2択で言うのなら好きだね。でも君の仲間になるって言うのは多分無理だね……」

「ほう?となると、君は何か外に出られない問題を抱えていると……うーん……もし相手が居るとするなら山に住んでる。とか?」

 どうだろう?割と当てずっぽうで言ってみたけど、そこまで遠くは無いと思うんだが……


「やるねぇ?因みに何処まで自信がある?」

「確実なのは外に出られない問題がある。までかな。あ、あと相手が居るならその相手は女性じゃないかな?」

「君は鋭いねぇ?」

 おや、割と当てずっぽうで言ったのが合ってたみたいだ


「因みに、解説してもらっても良いかな?」

「えっと、外に出られないは、明らかに外からバレない様なクレバスの底に入口がある事。そしてそこに鍵まで掛けていた事かな。普通ならクレバスの底に扉を作るだけでも割と無茶苦茶だし、見つけられないのに鍵を掛ける用心さから、外に出られない。というより外の存在から隠れたいって感じた」

 まずはそこかなぁ……


「それで相手が山に住んでるに関しては、イタズラ好きの君自身がその相手から物理的に距離を取る為に横ではなく縦の移動を選んだって所かな」

 これはクエストになる可能性があるのなら、多分シクサームの周辺の雪原地帯でのクエストな気がするから、お互いにこのシクサーム周辺からは出られない想定もある


「なるほどね。それで、相手が女性だと思ったのは?」

「君はそんな会いたくない相手が居るという過程で話を進めたら、最初に僕とこの場所であった時、もっと僕に対して敵対的だったと思うけど、割と普通に接してきた。だから警戒心の下がり方的に相手が僕と違う性別なのかなって」

「うーん、どうしよう。困った事に全部パーフェクトな回答だ。そんな君を見込んで今このボクが抱える問題を一緒に解決して欲しいんだけど、協力してくれるだろうか?」


『特殊クエスト ラブ・フロスト を開始しますか?』

 えーっと、このクエスト名的にはどっちだ……?分からない。分からないけどとりあえず受けとこう!


「分かった。問題解決に協力しよう!」

「ありがとう。そうと決まれば概要を話さないといけないね」

 さて、いったいどんな話なんだろうか?


「実は結婚を迫られていてね?」

「お幸せに~」

「待って待って!」

「冗談だって」

 流石に惚気と、斬り捨てる訳にもいかない。こんな所に閉じこもってるんだから、これは何かあるな?


「君は顔も知らない相手から急に結婚を迫られてもそんな事を言えるのかい?」

「貴族階級なら何かそういう事はありそうだと思うけど……まぁ、そういうのじゃないんだよね?」

 政略結婚的な事では無さそうだよな?


「いきなり弓を射られて、何とか躱して、命からがら逃げたらその逃げ足が気に入ったから結婚だなんて言って来る相手は容姿が良くても怖いだろう?」

「あぁ……それは怖いかも……」

 もし仮に、それで結婚したとしたら、その後の結婚生活中もずっといつ弓で射られるかも分からない状態でその人の近くに居なきゃいけないと考えたらそりゃ怖いな……


「だからこうしてあの人が入ってこれない様なこの場所を見つけて、隠れ住んでいるのさ」

「うーん、流石にこれは簡単には行かないな……」

 相手の望みもよく分からない状態で交渉に行ったら、それは最悪その結婚云々の話が僕に飛び火するかもしれない。勿論、そんなの受けられないから、これはかなり考えて行動しないといけないな……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
たぶん相手にそんなに悪気がなく種族か民族的に強い、才能がある相手に好意を抱く若干の蛮族テイストな豪快な方なんだろうなぁ、、、
いきなり矢を射ってくる顔も知らない相手からの求婚は怖すぎ……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ