価格設定
「うっま!これは良い。しかも毒耐性とかも付くとなると……一旦これは市場調査的な事はしてみても良いかも。いやぁ、戦いが終わった後なのに急に色々やってもらって悪いね?」
「普通は時間操作の能力を持っている奴にやらせる事では無いと思うがな?」
「ウチはこういう感じだからね」
「そうそう。これおいしー!」
お試しで作ってみたヨーグルトはかなりサッパリした味わいで、美味しかった。これはちょっとお風呂あがりにこれとか、後は普通にバニラアイス辺りと混ぜてヨーグルトアイスにするのも良いかもしれない。今回はヨーグルト……お試しならあの駄菓子みたいなサイズ感が良いかな?
「モルガ師匠。なんかこの位のサイズにヨーグルトを入れたいんだけど、何か無い?」
「おっおっ、あるよー。この瓶とかどう?」
おっ、多分ガラスで出来た小瓶と呼ぶにはちょっと形が台形であんまり中に入らなそうな瓶が出て来た。これは何かの空き瓶かな?
「結構丁度良いサイズですけど、これって何の瓶です?」
「これはこれは、本来は1,2回で使い切りの香水用の瓶だよ。魔寄せの香とか、吸臭の香とか」
何らかの使用をする時にその効果が効き過ぎない様にあえて小瓶で作る的な物かな?どっちにしても、これならラムネ瓶みたいに回収する形にすればヨーグルトが人気かどうか調べられそうだ
「あれあれ?ハチ君そういえばなんで、これは売る気なの?」
「そりゃ、玉藻さんがここで生活するなら何かしら欲しい物とか出て来るかもしれないじゃん?なら、それを買える様に何らかの仕事があった方が良いでしょ」
金というのはあくまで物々交換をやりやすくする為の道具でしかない。大事になってくるのはそれしかないのではなく、手段の1つとしてそれがあるという事を知っておく事だろう
「玉藻さんはほぼ封印されてたって事なら人らしい事というか、他の人との関わりあいがほぼ無かっただろうし、そういう事を考えると玉藻さんはそういう人との関わりの機会があっても良いかなって」
「……」
あ、いけね。そういえば玉藻さんを封印したのモルガ師匠だった
「まぁ、そういう事も考えての思考なんで……」
「そっかそっか。ハチ君なりの考えだったんだね」
「はい。そういう訳なんで、玉藻さんには他の人との関わりが有っても良いかなって」
「分かった分かった。それじゃあこの小瓶は今後もっと沢山作っておくね!」
モルガ師匠も僕の考えを分かってくれたみたいだ。というか、普通に時間操作能力って他の人のクエストでも全然使いそうな気がするし、接触する機会は増やした方が良いと思ったからもあるけど……まぁ別にそれは言わなくても良いだろう
「今ならお試しキャンペーン中!感想を聞かせて下さい」
「ど、どうぞ……」
「どうぞどうぞー」
なんだかんだ他にも色々やってから3人で温泉で小分けされたヨーグルトを配布してみた
「うめぇ!」
「この1個じゃ全然足りない感じ!駄菓子感あるぅ!」
「毒耐性付くってマ?」
やっぱり皆駄菓子っぽく感じてるんだなぁ……
「どうですか?一応、今後これは売るのもアリかなって思ってるんですけど」
「マジっすか!買います買います!」
「これ良いっすね。売るなら幾ら位になるんです?」
「それもちょっと皆さんと相談したくて……いくら位が丁度良いかなってのもあるので、あそこに居るあの子が作ってるんですけど、あの子が今後お買い物とかが出来る様にこれを商品として売りたいんですよね」
「「「なるほど……」」」
自分達の利益になる様に安く売って欲しいだろうけど、ここ少し寄って来た男のプレイヤー達にはキラーパスといこう
「あんまり高過ぎるとおかしいとも思いますし、安過ぎたらそれはそれでやる気も無くなりますからねぇ?」
実際幾らが適正なのか僕も知らないけどねぇ?
「美味いけど、この量……」
「だけどしっかり毒耐性の効果が付いてる……」
「高過ぎず安過ぎず……消費アイテムとしての価値と食品としての価値……」
おぉ、真剣に考えてる。やっぱあのキラーパスが効いたか
「能力と、味、量を考えると、普通の毒耐性ポーションは2000G位ですが、そっちに比べると効果時間が半分程度に短いので、これはちょっと多めに1000G位が良いかと思います」
「了解。ぱっと見駄菓子がその位の価値があるなら充分かな。今度売るってなったら大体その位の価格を目安にすると良いって言ってみるよ。あ、価格を教えてくれたお礼なんだけど、あんまり広めない程度にして欲しいけど、あの子。時間を加速させたり出来るから、何か作るのに時間が掛かる物とか持ってたら相談してみると良いかもしれないよ?」
「「「マジっすか!?」」」
「あんまり広めない様にね?そっちのサービスは流石にちょっと高くなるだろうけどね?」
一応、こういう宣伝もしておいた方が良いだろう。これに関しては事前に玉藻さんにも説明しておいたからソッチは玉藻さん次第だ
「あー!居た!」
「見つけた!」
「ハチさーん?またなーにしてるんですかぁ?」
「んー?げっ!?」
チェルシーさんの後ろに居るあの2人組は……無人島イベの時のギャルさんズ!?




