終わりのタイミング
『という事でジェイドとかが弱点を探るみたいよ?』
「おぉ、ナイス誘導ですね?とりあえず攻撃頻度は今のままで行きますから、救助活動の方はお願いします」
『はいはーい』
何だか白玉さん凄い楽しそうだったなぁ?
「敵が弱点を探るそうなんで、そっちの方はもう少しで何とかなりますか?」
『コイツ何形態あるんだ?』
『中々しぶといが、今頭だけだからもう少しで、制圧出来る!』
『残念ながら、麻痺毒とかは効かないので、私は皆さんの補助に回ります!』
ブラックメイルティーチさん自体何か人じゃなさそうだな?ロボットの集合体みたいな物だろうか?頭だけって事だし、本当にもうあと少しって感じなのかも。いやぁ、戦闘出来る人を送り込んだお陰で何とかなりそうだ
「そういえば終了条件的にはどっちなんだろう?」
「どっちとは?」
独り言のつもりだったけど、近くに居た海賊スタイルの乗組員に聞かれた
「いやぁ、多分、今回のイベントの終了フラグがブラックメイルティーチの捕縛か討伐なのか、それとも、クイーンズリベンジャーの制圧、か沈没で終わるのか……多分普通にボス戦するなら船が沈没して、ブラックメイルティーチも一緒にって事で両方が同時に完了して終わりですけど、僕らの場合は制圧して回収が出来るんで、これでもし、クイーンズリベンジャーの沈没がイベント終了のフラグだった場合は最悪イベントが終わらないなんて事になりかねないんですよね」
流石にそんな状態になったら運営の方で強制的に終わらせるとは思うけどね?
「まぁ、ブラックメイルティーチを捕縛してからお宝回収。それでイベント終了辺りが一番丸い気がするから、ブラックメイルティーチを捕縛してから数分間がイベントが終わるまでのタイムリミットだったりした場合。かなり急がなきゃいけない可能性もあるんですよ……その辺運営に聞いて答えてくれたりするかな?」
純粋な質問だし、これは応えてくれる可能性はあると思うんだよなぁ……
「なるほど!そういう事なら、多分ここから離れられないっすよね?ならオレが運営に聞いてみます!」
「あ、ちょ……まぁ、聞いてくれるなら良いか」
単なる思い付きだったんだけど、聞いてくれるならまぁ良いか
「回答貰えました!」
「え、貰えたんだ……」
普通に無視されても仕方ないと思ってた質問にもキチンと答えてくれるんだ……
「で、回答は?」
「運営の決めたタイミングで終了するみたいっす」
「それは……つまり、僕らのこの立ち回りを許可してくれたと捉えて良いのかな」
運営が終わると決めたタイミングで終了する。それはつまり、明確な『ココ』で終わると決めたラインはある物の、運営が『決めた』タイミングで終了するなら運営がベストだと思ったタイミングで終了するとも言い換えられる気がする。つまり、僕らの大立ち回りが終わるまでは待ってもらえる可能性はある訳だ。これでもし、こっちが最後の締めをしようとしている最中にイベント終了って事になったら……ねぇ?
「それは分かんないっす」
「まぁ、そこは運営が決める事だからね。とりあえずあともう少しで終わるかもしれないから最後まで気を引き締めて頑張ってね。僕も頑張るから!」
「はい!頑張るっす!」
有名なプレイヤーも、無名なプレイヤーも、フレンドでもそうでなくても関係ない。この船に乗ったからには全員仲間だ。勿論、この船に乗っていない人達も居るけども、全員ひっくるめてイベントを乗っ取ってる運命共同体だ。全員で頑張って色んな人達を騙して楽しませようじゃないか!
「はーっはっはっは!無駄だ無駄だ!貴様らの貧弱な攻撃ではなぁ!そんな攻撃ではこの船体に傷を付ける事など100年経っても出来やしない!」
はい、船体ではなく、上の方を攻撃しましょうねぇ?
『ハチさ~ん♪』
「はいはい~?」
まぁ、出来るだけ相手に合せて会話しようとは思ってるけど、このタイミングでレイカさんからの会話を振られるとは思わなかった。こことの会話を他に間違って使っちゃったらおかしくなるからそこは気を付けないと
「私たの~しくて~たの~しくて~たまりませんわ~♪もうちょい早く次ぶっぱなしたいですわ~♪」
「そこはおさ~えてくれると嬉しいな~……」
ヤバい。あの魔力供給がされてるお立ち台から船という自分よりもデカい相手に対して攻撃をぶっ放す事が楽しくなっちゃってる人が居る。マズいなぁ……やっぱり急遽で入ってもらったのもあるし、ここはどうするべきか……
「いや、少し攻撃感覚を狭めても良いかも?」
「えっ!?良いんですの~?」
「ただーし!攻撃方法は絞る事!それだけは守ってほし~」
「わっかりましたわ~♪」
何かオペラみたいだなぁ……いや、これをオペラって言ったら流石に馬鹿にし過ぎか……
「よし、とりあえずの攻撃方法は、薙ぎ払い攻撃にしておくか。はーっはっは!全て藻屑となれぇ!」
とりあえずこれを数発撃ち込ませてレイカさんを満足させておこう。ウチの砲台の機嫌を損ねると皆こまるからね




