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最終章

あの後----




僕は病院へと連れ帰られ、こっぴどく怒られた…





お世話になった先生や看護婦さんに挨拶をし、

退院することになった。





「もう、あんな事するんじゃないぞ。

せっかく助かった命だし。奇跡中の奇跡だからね。人生楽しめよ」



先生の言葉が胸に響いた。



「はい!僕、絶対に頑張ってみせます。」



そう言って頭を下げた。



こんなに清々しい気分は久しぶりだった。





次の日---




僕は国立図書館へ向かう。



----真実を確かめたかったから。



過去数十年分の新聞を洗いざらいに調べた。



来る日も来る日も図書館へ通った。



そして--------




見つけたんだ…




やっと君を。







平成元年4月12日


恋人を追っての自殺か。


東京都○○区の竹内登紀子さん 当時(20歳)は、

三ケ池から飛び降り13日後の4月11日水死体となり発見された。

死亡解剖の結果、死亡推定時刻は3月29日夕方16時未明頃と発表された。






小さく書かれた記事に


登紀子さんの笑顔の写真が載っていた…





18年後の3月29日…

16時未明頃…

この時間に僕は登紀子さんに確かに出会った‥

リセットは16時‥

13日後に水死体で発見…



「明日は13日目だからだめなの‥」

登紀子さんの言葉を思い出す。


確かに、僕が見たなかで…

13日目の登紀子さんは…

思い出したくもない程ひどい状態だった…






僕は…



人目も関係なく、泣いた…



新聞をグチャグチャに握りしめて…





登紀子さんは、こんな愚かな僕に



教えてくれたんだ。



私のようにならないでと…



見せたくない姿をさらけ出し



僕の過ちを正すかのように



泣き叫び…



怒り…






そして…



僕を助けてくれた…



僕をあの暗い暗いトンネルから



引き出してくれた…





輝かしい【蛍】となって…







PM16:00



僕は花束を持ってこの場所に立っている…


もう逢うことはないだろう…






空を見上げる…


夕日がとても綺麗だった。






登紀子さん…恋人には逢えましたか…?


もうきっと、逢えましたよね?


だって僕には貴方の笑顔が見えますから…。






結局、僕が入り込む隙なんてなかったですね…



‥と僕は微笑んで、花束を投げた。








-------ありがとう…





そう聞こえた気がした…















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