にんにくわっしょい
ヴァンパイアサバイバーおもちろい
さて、それっぽい雰囲気を出した後は生物ならば絶対に必要となる食事の時間である。
目の前に並ぶのはニンニクの効いたこってりラーメンに餃子、海鮮サラダと魂のガソリンである微炭酸のデ◯ビタだ。
普段ならば絶対に食べない圧倒的に好みに振り切った内容、美味しいと背徳とそれを緩和する海鮮サラダ。
腹に溜まって動けない可能性が出て来るほどのボリュームに少しだけ興奮して来る!
皆の食事内容を見ればそれぞれ8個入りたこ焼きを2つとお茶を食べてる遙、フルーツサンドイッチ2個とたまごサンドイッチ1個におにぎり2個と無料で飲める冷えた水を飲む弓、30㎝台焼きそばパンとマッシュポテトとコーヒーを飲む京香、焼肉定食と沢庵のセットにシンプルな熱いお茶、そしてねねちゃんはというとツナマヨサンドイッチ1個で満足していた。
更にねねちゃんは私達の食事内容に驚いてまだ半分しかサンドイッチを食べれていない。
「どうしたのねねちゃん?」
「みんなこんなに食べるの普通なの?」
「普通……と言われれば普通ではないけど普段は内容は軽めで多く腹に入れて内臓鍛えたりはしてるつもりだよ私は。夏場とか暑さで内臓やられて食事を取れず練習も出来ずーーみたいな話いつまででも聞くじゃん?
だから普段は数を食べて夏場でもしっかり食べられるように意識してる。こんなに重い食事をするのは時間の取れる休みの日だけだね。後付け加えると夏はあまり冷えた食べ物は食べないで熱い食べ物を食べると個人的に夏バテは対策出来ると思う」
「……………………やっぱそんなに食べれた方が走るのも速くなるの?」
「直接速くなるわけはないんだけも速くなる為の練習をこなす土台は作れると思うよ。特に私達みたいな育ち盛りの中高生にとって食事は走るのと同じくらい大事、マストマスト」
「…………」
じっと手元のサンドイッチを見つめるねねちゃん。
ねねちゃんは陸上の選手としてはそこまで突出してる存在では無い。確かに大会に多く出て積極的にレース運びをするが頑張ってるねで片付けてしまえる程度でしかない。
1000mは3:00を切って2:54を出したと3週間前の大会で聞いた。このタイムを聞いて女子としては速いのは確かだし事実1500mでギリギリだが全国大会に出場しているが私から見た才能を思えばまだまだ足りないと断言出来る。
手元のサンドイッチを見ただけでも食事に気を遣わず才能だけで戦い、その才能さえを活かしきれていない。
嘆かわしい
速くなる事を求めるのに何故食事に気を遣わないのか工夫をしないのか……分からない。
一旦考える事をやめ食事に戻る。
「今から食トレをして練習に励んだとして……駅伝までに結果は出るかな?」
「結果は出ても間に合うかまでは知らんね。そこはねねちゃん次第だよ。やる気があるならどっかのダイエット戦士みたく痩せる為に効果的なランニングメニューを私に積極的に聞いたりと行動に移すね」
チラリと紗奈を見て暗に彼女がそのダイエット戦士だと伝える。
「なるほど…………」
ガタッと席を立ちサンドイッチを置く
「少しお腹が空いたかな」
「おーーいってらーー」
「ねねちゃん何食べるの?」
「んーーーーー牛丼」
「攻めるね?」
そのまま食事を続けようと箸を持ち上げた瞬間遠くから救急車の音が聞こえて来た。
「あら?」
「まだ夏バテ引きずってて倒れたのかな」
「うーん……すみちゃん」
「えーーっと」
近場の動物に意識を繋げ救急車の場所そして原因を見る。
「不っ味い」
「どんなんやった?」
「右脇腹から出血多量……通り魔か?」
「どうする?」
「流石に今日はこのまま飯食って帰宅が無難かもね。犯人の顔が割れてれば避けて過ごせば良いだけなんだけど少し離れてたせいか犯人は既に逃亡どこにいるかさっぱり」
「ねねちゃんはどうする?」
「事情伝えて帰宅を進める」
「それしかないか」
「無敵の力じゃないからね公の力じゃないから後は祈る事しか出来ないのが辛い所ね」
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