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《カチッ》
にこ「今の音……なに?」
るい「分からない……」
少しだけ、沈黙が流れた。
にこ「でも……
何か見えた気がした。遠いもの……」
るい「……うん。
私も、少し分かる気がする……」
《カチッ》
また、音がした。
にこ「……また鳴った」
るい「さっきより、近くない?」
にこは、ゆっくりと周りを見渡した。
にこ「時計……ないよね?」
るい「うん……」
そのとき――
URU「異常を検知しました」
にこ「え?」
URU「この空間において、 時間の揺らぎを確認しています」
るい「時間の……揺らぎ?」
URU「はい。 現在、このコテージは 通常の時空と完全には一致していません」
にこ「それって……どういうこと?」
URUは、少しだけ間を置いてから答えた。
URU「“記録領域”との接続が、 発生しかけています」
《カチッ》
音は、
今度は――
はっきりと聞こえた。
《カチッ》
――どこかの銀河で、
時間が動き出していた。




