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御死舞に致しまして、候
流はクラスでは浮いていた。
当然その義兄妹の遥もだ。
だがそんなことは問題じゃなかった。
もんだいは流のクラスメイト、竜崎幸一のことだった。
ちびでのろまというだけで、クラスメイトからは無視され、中傷され、嘲笑われ、暴力も受けているようだった。
流は幸一に聞いた。
「だれからやられた? その顔の痣。ああ?」
りゅうと幸一はすぐにクラスで浮いている者同士、友人になっていた。
「言えないよ。たとえ流君にでも……」
言い淀む状幸一を見て、流はやれやれだ、と言いながら、和紙にこう筆で書いた。
「果たし状 これで御死舞に致して、候 ご覚悟を」
そう書くとこう言いながら果たし状を渡した。
「こいつを肌身離さず持っていろ。いいな、幸一」
こういちは、「う、うん」とうなだれ流からも目を背けて言った。




