久しぶりと爺ぃは言った。
投稿が遅れてすみません。
今まで書いてましたw
密談モードに映る爺ぃは相変わらずの病人衣装だった。
なにやらお茶の時間だったらしいが、俺たちが入るとマルカン草の話を振ってきた。
まぁ他にする話はハジのこと以外ないのだが。
それからやっと、爺ぃは俺の連れに気がついたというように、言葉を紡ぐ。
「今日は、仲間を連れてきたんだな。すばしっこそうな盗賊と、可愛いお嬢さんか。」
「そんな、可愛いだなんて///」
いや、そこは思いっきりお世辞だから、流そうよ。
「小僧にこんな素敵なツレがいるとはびっくりだ。どうやって口説いた?ん?」
さすがに勝手に呼びつけられて、下僕状態です。とは言えないなぁ。
空気を読めないアホ女はまだ猫かぶってるけど...
「まぁ、いろいろあるんだよ。ところで、マルカン草の報酬ってなんだ?」
「やっと採ってきたくせに、早速報酬の交渉か。」
「というより、依頼の時点で報酬と期限を決めるのは常識ではないでしょうか?」
レーニィ、冷静に痛いところをつく。
「ふん、今度のお仲間はしっかり者だな。頭にペンペン草が咲いてるお前と違ってw。」
そこ、ニヤッとしてひどいこと言うなよ爺ぃ
「まぁ時間ももったいないですし、早速交渉に入りましょう。えーと失礼ですが・・・」
「ん?わしか、わしはこの第三治療院院長のセーブルという。しっかり者、お前は?」
この爺ぃ 院長だったのか、名前くらい名乗れやって、俺も訊けばよかったよ。
「私は、レーニィといいます。しがない冒険者です。」
「では、レーニィさん、君たちの採ってきたマルカン草を見せていただけるかな?」
「構いませんよ。これになります。」
と、話は進みレーニイがマルカン草を取り出して、本当に銀色の缶の形しているな。
それを見た爺ぃが、
「見事なマルカン草だな。今まで見たどんなマルカン草よりも上質だ。
どこで採取したのかな?わしの伝えたラナンの町の東の高原にある洞窟ではなさそうだが。」
「それは企業秘密です。上質なマルカン草ですので乱獲されても困りますので。」
「なるほど、愚問であったな。それでは今回いくつ分けてもらえるのかな?」
「それは報酬次第ですね。」
えーと、黙って聞いていたら、しっかり値段交渉に入ってる!
レーニィはマルカン草をいくつ貰ってきたんだ?
「よかろう、わしは、このマルカン草ひとつに対し銀貨2枚を払う。
この品質なら、それくらいの価値がある。」
「銀貨2枚ですか。」
それは結構高い価格だ。
そもそも一般的なNPC間のやりとりは銅貨が主体で、
宿に泊まるのに一泊 小銀貨30枚~銀貨1枚位だから、
えーと確か銀貨1枚がこっちの価値で5000円くらい・・・
マルカン草って1個1万円!?
「品質が良いので多少の色を付けてある。どうだ、悪い取引ではないと思うが?」
「いいでしょう。それでお譲り致します。ありがとうございます。」
「冒険者というより、商人のようだな。」
「お褒めの言葉と受け取らせていただきます。では確かに。」
「あ、爺ぃ、じゃなかった院長さん。」
「なんじゃ、小僧w」
「やっぱ、爺ぃでいいや、あのあとハジの様子はどうだ?」
「そうだな、相変わらずだ。この草で少しは良くなるといいのだが。
まぁ時間があったら見舞っていくと良い。」
「あぁ、ありがとう、そうするよ。」
「ふん、それとレーニィさん、もし、まだマルカン草があるのなら、
育成すると良い。わしも育成方法はしらんが、
どこぞの街の図書館で調べればわかるだろう。」
「ありがとうございます。院長様。」
「いい取引だった。また来るといい。これを渡しておこう。
次からは門番に見せれば取り次いでくれるだろう。余計な出費がなくなるぞ。」
「ありがとうございます。」
「ん、じゃぁ行くわ。」
「また来い。小僧。」
画面がフィールドモードにかわり、自動的に廊下に出された。
「なんか気に入られてるね リク。」
「ホント、でも感じのいい人だったね。NPCってみんなあんな感じなの?」
「美香はいきなりお世辞言われてたしな。あぁみんなあんな感じでリアルだ。」
「このゲームは続けているとね、多かれ少なかれ、NPCの友人ができるんだ。
いい人も、悪い人もいる。現実と一緒だよね。」
「そうなの?なら私、商人になってもよかったな。自分で見つけてきた良い物を、
みんなに使ってもらうの。なんか素敵でしょ。」
「美香がなんだかおかしいぞ。ステイタス異常か?」
「リク、茶化さないでよ。」
「素敵だね。でも小売なら美香ちゃんでもできるよ。」
「あぁ、露天なら商売できるぞ普通に。」
「商人じゃないのに、お店開いていいの?」
「あぁ、トレードができるからな。NPCも物によっては買いに来るし。」
「そうだね、生産用のスキル取れば一から物も作れるしね。」
「素敵ね、私アクセサリーとか雑貨とか売りたいの。」
「けど、採算はとれねぇと思うけどな。」
「だね。でもそれも楽しみ方だからね。」
「お、ついた。これから見舞うのは、アルタイルの砂海で遭難した商人のハジさんだ。」
「アルタイルの砂海っていうとホウルの砂海かい。」
「あぁ、あの砂海に挑戦したNPCの商隊の生き残りだ。」
「あれって半月ぐらい前に話題になった奴?」
「やっぱり半月前に話題になってたのか・・・」
「うん、@ウィキにもちらっと載ってたよ?知らなかったの?」
「とにかく、その生き残り様だ。」
「えーとよくわからないんだけど、その人と知り合いなの?」
「いや、最近情報を買ったんだ。生き残りがいるって。師匠から。」
「師匠ってあの変態エロ出会い厨!」
「まぁまぁ、とにかくそのつてで、マルカン草のクエストを貰ったんだし。」
「それよりも、生き残りがいたのか、@ウィキには、
街についてすぐ死んだって載ってたよ。」
「それが師匠の情報網なんだろうな。残念ながら正気じゃないけどな。」
「辛い事があったのね、きっと。」
「とにかくあってみようよ。」




