表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徘徊街  作者: あいらぶげーむ(((o(*゜▽゜*)o)))
PR
2/2

第二話 忘れること思い出すこと

「この辺りのはず……なんだけど…」


『うわ!これがです!?………おじさま方が言ってたやつ………』

ルノ。よくわからない敬語口調を使う。最初は慣れなかったが、今はこれで定着した。


『うるさいです〜黙れやくださ〜い』

ホトリ。語尾を伸ばす。キレると語尾が伸びなくなる。つまりは今キレてない。


『喧嘩すんなよ馬鹿ども』

ギル。いい奴ではあるが口調が少し尖ってる。一言余計。


『そーだそーだ!リーダー困ってるよ!』

カルト。僕らより三歳くらい年下だ。

…災害の時、僕らは七歳だった。カルトは四歳。幼かった分、余計に怖かっただろう。


「カルト、俺は困ってないよ。それにルノが驚くのも…無理はないしな…。」

赤い。水が。…赤黒い。鉄臭い。…血の匂い。

目玉。浮かんでる。半分程押しつぶされて。

松葉杖だ。少し溶けている。誰の。いや、わかる。思い出したくない。一緒に遊んだ。子供。友達。

ーーー嫌だ。

あの服。あのおもちゃ。あの靴。全部誰のかわかるものばかりだ。顔、声。三年経った今でも鮮明に焼き付いてる。

嫌だ。こんなの現実じゃない。違う。

『リーダー!』

『何してるです!』

()()()()()()()()ぞ!』

我に返る。忘れてた。散々調べた。ここは、[オオガエル]の住処だ。

小刀を出す。

「アイツは獲物を丸呑みする!気をつけろ!」

[オオガエル]の舌を避けるが、なにぶん足場が悪い。

「一発で仕留められるか…?」

小刀を喉目掛けて刺す。

〈グギョオオオオオオオオオオ〉


大体ここは空洞になっているので刺しても血飛沫の量が少ない。

[オオガエルが悲鳴をあげて倒れる。そして腹を慎重に開く。

[オオガエル]は丸呑みした生物をすぐには溶かさない。エネルギーが必要になると溶かす。

なのでたまに生存者が発見されることがある。

「……遅かったか…。」

そこには骸骨と化した遺体があった。

「[弔いの鐘]」

この鐘は遺体を音で弔うというこの街の風習から作られた。

「これでよし、と」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ