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最強のステータスを引き継いで人間に転生した聖獣ベヒーモス、勇者の婚約者(お姫様)をうっかり寝取ってしまう  作者: 銀翼のぞみ
番外編

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番外編:新たな日々5

 夜になり、吾輩たちは夕食をともにしていた。

 さすがは高級宿、ルームサービスで馳走の数々を注文することができた。


「はぁ、本当に美しいブレスレットですの……」


 シェリル、料理そっちのけでブレスレットをうっとりと眺めておるな。


「そんなに気に入ったのか?」

「もちろんですの! このような素晴らしいジュエリー……まるでプロポーズでもされたかのような気分ですの♡」

「む? 何を言っておるのだ? プロポーズも何も、吾輩たちは将来を誓いあったと思っておったのだが??」

「ぴゃっっ゛!?」


 どんな声を出しているのだ。

 いや、というか……


「何を驚いておるのだ? そのつもりがあったから吾輩に体を許したのではなかったのか? 吾輩はそのつもりであったのだが……」

「クロノさま、わたくし……わたくし……っ」

「わ、吾輩……何かまずいことを言ってしまったのか!?」

「ク、クロノさま……ち、違うんですのっ、嬉しくて……嬉しすぎて……っっ」


 あ、これ吾輩が将来の責任を持つと思われてなかったやつなのか……?

 だとしたら問題であるな。


「まぁ、そういうわけだ。末永くよろしく頼む」

「も、もちろんですの! こちらこそ末永くよろしくお願いいたしますの……♡」


 ふむ、何よりである。


 ……む? この様子だと、スミレも体を許されただけだと勘違いしておるのではないか?

 さすがにアリアフィーネは大丈夫だとは思うが……。


「ああっ、クロノさまと永遠に結ばれることができるなんて、わたくし……辛抱たまりませんのっっ♡♡」

「うお!? 何を急に服を脱ぎ出しておるのだ!」

「うふふっ、お嫁さんとしてご奉仕♡ させていただきますの……っ♡」


 あー、完全におっ始まってしまう感じだな、これは……

 熱いうちに料理を平らげたいところではあったが、まぁここまで嬉しそうな表情をされては仕方あるまい。


「ふふっ、たくさんたくさん……仲良ししましょうね、クロノさま♡」


 ◆


 翌早朝――


「ま、まだ足腰がガクガクしますの……♡」


 うむ、またもややり過ぎてしまったな。


 ◆


 さて、吾輩たちは今シェリルの実家へと向かっている。

 シェリルに婚姻の意思が伝わっていなかったのだから、恐らく両親であるアーデ夫妻もそうは思っていないのであろう。


「き、緊張しますの……」


 む、そう言われると吾輩も何となく緊張するような……

 まぁ、大切な一人娘をいただくのだ。無理はあるまい。


 そんなこんなでアーデ家の屋敷へと着いた。

 シェリルと吾輩の顔を見るなり、執事……確かセバスティアンといったか? が出迎えてくれる。


 屋敷の中へと逢あったところで、当主のライルが「よく来たね、クロノくん! それにおかえり、シェリル」と声をかけてきた。


「ライル殿、少しお話があるのだが……」

「おや、クロノくんから話なんて珍しいね? もしかしたらシェリルを妻にする気になったのかい?」

「お、よくわかったな、ライル殿。ぜひシェリルを花嫁にいただきたく、ご挨拶に来たのだ」

「…………は?」

「いや、だから今ライル殿が言った通りシェリルを花嫁に――「ありがとうございまあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすッッ!!」

「うお!?」


 急にジャンピング土下座をぶちキメながら感謝の言葉を絶叫し出したぞ!?


「ありがとう、ありがとう……クロノくん! こんなおてんば娘、一生結婚相手なんて見つからないと思っていたから……本当に、本当にありがとう……ッッ!!」


 あー、そこまで深刻だったのか。

 シェリルのおてんばぶりは……


「ライル殿――「水くさいよ! パパと呼んでくれ!!」

「いや、せめて父上殿で……」

「……ふむ、まぁそれも渋くていいか。さっそくアニューにも報告しなくちゃね! 呼んでくるから少し待っていてくれ!」


 ああ、他に何かを言う間もなく駆けて行ってしまった。


「うぅ……私の目の黒い内にお嬢様の花嫁姿が見られるようになるとは……ッ」


 何やらセバスティアンも感涙しておるな。


 その後、母君であるアニュー夫人にも報告を済ませ、無事に婚姻を快諾してもらうことができた。

 こちらも何やら「うおっしゃああああああああぁぁぁぁぁ!!」と別人のように興奮しておったが……まぁ、いいであろう。


 ◆


 その日の夜――


「な、何だか緊張してしまいますの……」


 ベッドの上、ベビードール姿でもじもじと頬を赤らめるシェリル。

 確かに、ご両親に認めてもらった上でこういうことをするとなると緊張するというか、身が引き締まる思いというか……


 いつもよりも思いを込めてシェリルと口付けを交わす。


 今日は記念すべき日、いつもよりも丁寧に……

 などと思っていたのだが――


「クロノさま、そ、その……これを使ってみたいですの……♡」


 何やらおもむろに枕の下に手を入れるシェリル。


「それは……首輪? それにリードまで……。使うって、どうするのだ? シェリルよ……?」

「ワ、ワンちゃんみたいに可愛がってほしいですの……っっ♡♡」


 Oh……。


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