第一話
僕の現実逃避で書き始めた作品ですので見苦しいところが多々ありますがどうか生暖かい目で見てください。
見渡す限り広がる美しい草原。
そこには鉄筋コンクリートの町並みは一切無く。美しい緑色の幻想だけが広がっていた。
………気がついたら知らない場所に、なんて現実で起こるなんて思ってもいなかった。
今日、夏岬 修也は15年生きてきた人生でもっとも奇怪な現象に遭遇した。
「くぁ」
思わずでそうになった欠伸をあわててかみ殺す。
あわてて周囲を見回すがそこにはまばらに人が散らばって椅子に座っている光景と教室の一番前で居眠りをしている教師が見えるだけだ。
「ふぅ」
思わず安堵のため息が出る。
今、居眠りをしている教師は自分は居眠りをよくするくせに生徒が欠伸などをすると口うるさくしかってくるのだ。
夏岬 修也は今ぞくに言う「居残り学習」「補習」と言うものを受けている。
その理由はいたって簡単。夜遅くまでネットゲームで遊んでいて寝るのが遅くなり寝過ごし、提出物の提出期限を守れなかったからである。
完全な自業自得だ。
だが、修也は責任は自分にあっても面倒くさいものは面倒くさいとまじめに補習を受けてはいなかった。教室の後ろのほう教師からの死角に位置取り、教科書とノートを開いて勉強をしているフリをしているのだ。
そして彼の心中は今も
(めんどくせぇ)
である。
まったく持ってあきれる男だと言える。
(とりあえず補習終わるのが5:00でそっから家に帰ると5:30、風呂は行って飯食って6:30だから、ネットできるのはひー、ふー、みー………3:00に寝るとして。うっわ10時間できない)
まったくもってあきれた男だと言える。
だがしかし、そこがこの男のいいところであるとも言える。一つのことに集中できる、そう考えれば悪いことなのにはちがいないが無駄なことではないのかもしれない。
それでも、彼がネットゲームにおぼれる生活を送るのはこんにちまでと言えよう。今から彼は一度の人生で遭遇することが圧倒的に、いや絶望的に遭遇する確立が少ないであろう事象と遭遇する。
その事象の名は『神隠し』。
古来より恐れられる神域など人間が忽然と姿を消すという現象を神様の仕業として捕らえたもの。
いやしかし、彼、正しくは彼らに訪れたのは少し毛色が違う。
彼らに訪れたものは神様の仕業ではないのが一つ、そして彼らに訪れたのは神域ではなく教室で起きたことが一つ、そして最後にその神隠しの先はこの世界とは異なる世界、『異世界』だったのだから。
修也は面倒くさい補習を意識半分で受けていた。だが、ふと周囲の様子がおかしいことに気がついた。
(なんだ?)
なんだか教室が騒がしいのである。ザワザワと波紋する声をいぶかしげに思い顔を教科書から上げると修也は愕然とする光景を目にする。
「なんだ、これ」
思わず声に出る。そして教室の波紋がこれを意味していたのかと理解する。
なぜなら、まことに信じられないが………教室の床が淡い紫色に光っているのである。
あまりに非現実的な光景に数瞬の間は思考が正常に機能しない。
だがその数瞬が後々後悔することになった。
床の輝きがいきなり、強くなる。
修也は思わず目を腕で覆った。そして光が収まったころに腕を顔から放し周囲を見回して、思考がフリーズした。
「は?」
間抜けな声が口から滑り落ちる。
でもそれはいたし方が無いことであろう、なぜならそこには平凡な教室の風景は消え去り、美しい草原が広がっているのだから。
「どこだよ、ここ」
ちなみに二は五日です




