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復讐の異世界転生者 ~魔法適性ゼロの『魔抜け』、前世の知識と『気功』を極めて魔法至上主義を粉砕する~  作者: ボルトコボルト


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037 迷宮生活の革命――携帯シャワーの快適さと、人狼の牙

 朝、迷宮『猫の穴』地下51階で目覚める。


 購入した地図が50階までしかなかったため、ここからはエリに地図作成マッピングをしてもらいながらの攻略だ。


 昨晩、俺の見張り中に牙弾用の素材を地道に採取していたせいで少し疲労が残っているが、それ以上に楽しみなことがあった。エリが見張り中に作ってくれると約束していた「携帯シャワー」の魔道具だ。


 俺がテントから出ると、最後に見張り番をしていたエリが、シャワーヘッドのような装置を持って近寄ってきた。

 「おはよう。……これがシャワーの魔道具じゃ」


「おお! 本当にできたのか?」


 「見張り中に試したが、問題ないのじゃ。水の魔方陣と火の魔方陣を組み込んで、温度調節も可能にした。ゴブリン程度の魔石でも、4人で1日1回使って3日程度は持つはずじゃよ」


 「すげぇ! 最高だ!」


 さらにエリは、簡易的なシャワー室として大きめの布を取り出した。布の端にある箱のスイッチを押すと、布がフワリと浮遊し、円を描くように俺を囲い込んだ。


 「その布は水を弾く素材で透けない仕様じゃ。上部にシャワーヘッドを設置できるから、両手が自由になるぞ」


 説明通り、中に入ると十分な空間が確保されていた。これなら髪や全身を洗うのも楽だ。実際に使ってみると、驚くほど快適だった。迷宮の深層で温かいシャワーを浴びられるなんて、まさに革命だ。


 ペロとハルカも起きてきて、順番にシャワーを浴びる。ハルカは「最高だね! 迷宮探索の革命だよ。僕も一つ欲しいな」と大満足の様子だ。


 スッキリとリフレッシュした俺たちは、朝食を済ませて攻略を再開した。地図がないため、エリとペロの「魔力探知」、そしてハルカの「風探知」を駆使してルートを確保していく。ペロの探知能力は森で狩りをしていた頃よりも格段に向上しており、頼もしい限りだ。


   ◇◇


 魔物を殲滅しながら進むこと数時間。午前中に地下55階へ到着した。


 中ボスの気配がある。鑑定結果によれば、相手は「ウェアウルフ」と、20体の「ヘルハウンド」だ。


 ウェアウルフは驚異的な身体能力と回復再生能力を持ち、人間・半人半獣・狼と姿を変えることができる強敵だ。ボス部屋では、二足歩行の半人半獣の形態で待ち構えていた。


 「牙弾の素材として、ウェアウルフの牙は質が高そうだな。こいつは俺が倒す。ペロ、拘束を頼む!」


 「了解にゃ!」


 「ヘルハウンドはエリとハルカに任せる。牙を傷つけないように頼むぞ!」


 ボス部屋に踏み込むと同時に、ペロが影移動でウェアウルフの背後へ回り込み、闇の触手で拘束する。俺はその隙を見逃さず、一気に距離を詰めて『生命力吸収ライフドレイン』を発動させた。


 ガクりと力が抜けて崩れ落ちるウェアウルフ。よし、牙は無事だ。振り返ると、エリとハルカがヘルハウンドの群れを圧倒していた。風の刃と精度の高い矢が次々と敵を射抜いていく。


 無事に戦闘を終え、魔物の死骸をアイテムバッグへ収納する。これでまた、牙弾のストックが増える。今晩の見張り番は、また牙の採取作業で忙しくなりそうだ。

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