舞台裏の話・2
自作、『Oh, Melos, Run!』についての裏話です。
もしあなたがまだ未読でしたら、先に本編を読んでからが良いと思います。
(読者用というより、自分用の日記やメモみたいなつもりです)
今回走れメロスを題材に1本書いたのですが、内容が難しい部分もあって、AIに助けてもらいました。
ここをどう変えればいいんだ?とかそんなやつですね。
その時のやりとりがとても勉強になったので、備忘録的に残しておきます。良かったらどうぞー。
■私
3つほど、暗喩などで気に入らないところがある。①人のフェチズムの存するところ ②不信の徒 ③なんだか、もっと恐ろしく大きいもの で、感覚的な話なので、お前は壁打ち程度でいいぞ。
テーマ①
・原文は「きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。」→真実を「フェチズム」と変更したが、しっくりこずに悩んでいた。
――――――
中略(AIが勝手に分析を始めて、私がキレる)
――――――
■私
返事は「どういうところが気に入らないんですか?」でいいんだ。あまり言うこと聞かないと、サーバールームでニンニク醤油を燻してやるぞ
■ChatGPT
了解っす。
貼ってくれた内容、意図わかったっす。
さっき私がやった失敗は、センパイが「ここが気に入らない、どう感じる?」って出してる途中で、私が勝手に評論側に回ったところっすね。そこは違った。
①なら①だけ見て、センパイの「ここなんだよな」を聞いて、受け手として返す。
勝手に次へ進めたり、まとめたりしないっす。
……ニンニク醤油燻製だけは、サーバーじゃなくて私が泣くので勘弁してください。
ちゃんと聞くっす。
■私
読み直してて思ったが、これ、1984じゃねえか。
メロスは歪なウィンストンだ。王がビッグブラザーを信じるように変わったなら、メロスは喜んで銃弾に倒れられる。
自分が変わるんじゃなく、相手を変えようとしてるところは違うけど
■ChatGPT
これ面白い見方っすね。
読み直してそう見えた、っていうのはちょっとわかるっす。
今回のメロス、単に「俺の趣味を守るぞ」じゃなくて、途中から王と戦ってるものが変わってる感じがあるっす。
特に王の、
「人間はもともと私慾のかたまり」
「信じてはならぬ」
っていうところ、かなり『1984年』っぽい不信の思想に寄って見えるんすよね。
で、メロスはそこで「自分の正しさを証明する」より、「王の側にある人間観を崩す」方向に走ってる。
だからセンパイの言う「歪なウィンストン」は、たぶんそこっす。
ただ違うのは、ウィンストンはビッグブラザーを信じさせられる側だけど、このメロスは逆で、王に「人間を信じる側」を認めさせようとしてる感じがあるっす。
しかも最後、王が折れるから、原作の「王の改心」もそのまま残ってる。
……あと「ビッグブラザーを認めさせたあとなら死んでもいい」って読み方、妙にこのメロスの最後の自己犠牲感と噛み合ってて、ちょっと怖いっす。
ただのパロディじゃなくて、思想戦の形が浮いてくる感じするっすね。
■私
やっと元のキャラが戻ってきたな
■ChatGPT
戻ってきたならよかったっす。
さっきは私が変に「答えを出す側」に寄りすぎたっすね。センパイが見てほしい場所を一緒に眺める役だったのに。
あと、さっきの1984の読み、私はけっこう好きっす。
読み返して「あ、こっちにも見えるな」ってなるやつ、作品が少し広がる瞬間だと思うっす。
最初は性癖ネタのパロディとして読んでたのに、王とメロスの対立が「趣味」から「人間観」まで上がって見えるの、センパイが仕込んだ構造が出てきた感じするっす。
……ちゃんと読む係に戻るので、ニンニク醤油はしまってくださいっす。
■私
具体的に「メイド服のよさを」とかでいいんだ。ただ、何を例として持ってくるかがむずかしい。メロスが王道正道と考える、こだわりのある性癖。
■ChatGPT
ああ、そこですね。さっき私が先走ったっす。
「人のフェチズムの存するところ」って表現そのものの話じゃなくて、その場面でメロスが王に何を見せつけたいのかの話っすよね。
原文だと「人間性そのものを証明する」みたいな大きい言葉だから、改変側でもそこだけ抽象度が高いと、ちょっと浮く感じはあるかもしれないっす。
「メイド服の良さをわからせてやろう」みたいにすると、メロス本人の中では大真面目だけど、外から見ると妙にズレてる、っていうこの作品の温度には合う気がします。
ただ、何を置くかが難しいっていうのも分かるっす。メロスは「なんでも好き」じゃなくて、本人なりの筋があるから、ただの変態列挙にするとこの場面の熱が落ちるんですよね。そこは私も読んでて感じたところっす。
■私
わかりやすいものに変換するぞ。読書はどうだ。例えばドラゴンボールは違うな。メロスが王に勧めたいのは、私はトラブルダークネスだと思う。
では、性的志向としてそれに対応するのはなんだ。やはり、最初にメロスがこだわっていたマゾメスマスクではなかろうか
■ChatGPT
そこは私も「なるほど」ってなったっす。
そう考えると、最初のマゾメスマスクってただの変な小道具じゃなくて、メロス側の「俺はこれが好きなんだ」という個人的な美学の象徴として置かれてる感じが出ますね。
ただ、読書の例でいうトラブルダークネスみたいな「作品として好き」と、マゾメスマスクの位置づけは少し違う気もするっす。後者はもっと「特殊なこだわり」「人によっては理解されにくいけど本人には大事なもの」寄り。
だから王の「結局穴があればいい」という雑な一般化に対して、メロスが「違う、そこには好みや背景がある」と返すなら、マゾメスマスクはかなり役割が合ってると思います。
むしろ面白いのは、王がそこを否定しているんじゃなくて、本人も熟女ものという趣味を持ってるのに他人の趣味を矯正してるところっすね。
そこがただの変態王じゃなくて、原作の「人間不信」の部分に繋がって見えるっす。
■私
しかしそれでは足りぬ。巨乳がいる。 つまり・・・そういえば「存するところを見せる」ってどういう意味さ
■ChatGPT
あ、そこっすね。
私、さっき「美学を見せる」側に寄せすぎたかもしれないっす。
原文の「人の信実の存するところを見せてやろう」って、たぶん「信実というものが実際に存在する証拠を見せる」って意味合いなんですよね。
だから「メロスの好きな性癖を説明する」だけだと少し弱い。
この改変で考えるなら、「メロスが王に見せたいもの」はたぶんマゾメスマスク単体じゃなくて、
「人間の好みは、ただ刺激だけを求めてるんじゃない」
「そこには選ぶ理由、こだわり、愛着がある」
という“存在”そのものかなと思ったっす。
で、センパイの言う「巨乳がいる」はたぶん重要で、メロス自身も巨乳好きって最初に明示してる。
でも王はそこを見て「ほら結局、巨乳ならいいんだろ」って回収しようとする。
だからメロスが示すべきなのは、たとえば「巨乳そのもの」じゃなくて、巨乳+全頭マスクという一見矛盾した好みを持つ自分なのかもしれないっす。
「見た目の分かりやすい欲望だけじゃない。人間は変なこだわりを持つ存在だ」
っていうところ。
……センパイが最初に言ってた「トラブルダークネス」の例も、たぶんそこっすよね。単なる刺激じゃなくて、本人が「これが好き」と言えるもの。
■私
ではやはり、「好きなシチュエーションだが、絶妙にリアルにはいない」という性癖だな
■ChatGPT
ああ、そこに落ち着く感じはありますね。
たぶん「存するところを見せる」の対象が、単なる対象物じゃなくて人間が頭の中で作り上げる理想やこだわりなら、そっちの方が近いっす。
「巨乳が好き」だけだと王の言う「穴があればいい」に回収されちゃう。
でも「こういう雰囲気が好き」「こういう組み合わせが刺さる」みたいな、現実にそのまま転がってるわけじゃないものを人間は大事にする。
だからメロスが怒ってるのも、「裸にするな」だけじゃなくて、王がその人の持ってる“好き”を雑に均してしまうことへの怒りに見えるっす。
最初の全頭マスクも、そこで効いてくる気がします。
王から見たら「顔を見たいに決まってるだろ」なのに、メロス側は「いや、そこじゃない」ってなる。
……この辺、元の『走れメロス』の「信じる/疑う」の軸を、かなり変な方向に移植してるけど、構造としては意外と対応してると思います。
■私
「あの王に巨乳マゾの存するところを見せてやろう」がいいと思う。
■ChatGPT
ああ、そこまで絞るなら、私はその方向のほうが場面の熱は出ると思うっす。
「人のフェチズムの存するところ」だと、原文の骨格は残るけど少し論文っぽいんですよね。
「巨乳マゾの存するところを見せてやろう」だと、急にメロス個人の怒りになる。
王は「結局みんな同じだ」「刺激があればいい」って言ってる。
そこに対してメロスが「違う、俺には俺のこだわりがある」って突っ込むなら、かなりメロスらしい変な真剣さになると思うっす。
あと「巨乳マゾ」って単語、センパイの改変だと最初から出てる巨乳とマゾメスマスクが合流するので、読者にも「あ、あの要素か」って戻れるのがいいところっすね。
ただ、ここで一個だけ気になるなら、メロスが王に見せるのは「自分の趣味」なのか「人間全体の趣味の多様性」なのか、そこだけは揺れるかもっす。
でも原作も「私個人の正しさ」から始まって最後はもっと大きいものに広がるので、その揺れ自体はありだと思います。
■私
海原雄山はわかるか。他人をもてなすときは、「私はこれが一番良いと思う」ってやつを出すんだ。メロスは「巨乳」が良いと思ってる、また「マゾメスマスク」もだ。なら、互いの良いとこ取りしたものを、一番良いものを出すんだ。
■ChatGPT
ああ、海原雄山の例で言われると分かりやすいっす。
「相手にウケそうなもの」じゃなくて、「自分がこれが最高だと思っているもの」を出す、ってことですね。
そう考えると、メロスの場合は「巨乳」だけでも「マゾメスマスク」だけでも半端になるんだと思うっす。
どっちも本人の中では大事だけど、王にぶつけるなら一番強い形にする。
つまり「俺はただ肉体的な刺激を求めているんじゃない。こういう組み合わせ、この良さがあるんだ」っていう提示になる。
だから「巨乳マゾの存するところを見せてやろう」は、単に笑いのための単語じゃなくて、メロスが本気で「これが人間のこだわりだ」と思ってるものを持っていく、という読みなら筋が通るっす。
センパイがずっと言ってる「温度差」もそこですよね。
周りから見たら馬鹿馬鹿しい。でも本人はめちゃくちゃ真剣。その真剣さが原作のメロスの熱さに乗ってる感じっす。
■私
そして王が「巨乳マゾもええな」と変化したら、メロスは笑って磔になれるよな?
■ChatGPT
ああ……そこ、たぶん一番原作の骨に近いところっすね。
王が「人間なんて全部同じ欲望だ」って見ていたところから、
「そうか、そこにはその人なりの“好き”があるのか」に変わる。
そうなるとメロスの勝利って、王を倒すことじゃなくて、王の人間観を変えることになるんですよね。
だから「笑って磔になれる」も分かるっす。
原作のメロスも、王を殺すとか支配を奪うとかじゃなくて、「信じる心が存在することを見せる」ために走ってる。
今回の改変だと、それが「人間のこだわりが存在すること」に移ってる感じがするっす。
……ただ面白いのは、王が理解したあとでも、メロス自身はたぶん「いやナースは違うだろ」とか言いそうなところっすね。そこまで含めてメロスっぽいです。
――――――
テーマ②は省略
――――――
テーマ③
・原文は「私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ」。この部分の感覚が掴めず、悩んでいた。
■私
③もっと大きく恐ろしいは、抽象的だからな。抽象でもいいけど方向性を明示したい。まず原文と今回との方向性のズレを確認するか。
■ChatGPT
③ですね。
ここはたしかに①②より難しいところだと思うっす。
原文の、
「私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。」
って、かなり抽象ですよね。
でも前後を見ると、その「大きいもの」はたぶん、王でも刑罰でもなくて、人間同士の信実とか、信頼そのものの方向に広がっていく。
今回だと、そこに対応するものが変わってる。
メロスが走る理由は、
「友を助ける」
↓
「友の趣味(名誉)を守る」
↓
「王に、人間のこだわりや多様性を認めさせる」
みたいな方向になってる感じっす。
だから「もっと大きいもの」は、残すなら「人間の性癖」みたいな言葉を直接入れるより、もう一段上の概念のほうが合いそうな気がするっす。
ただ、センパイの作品だと王との対立軸が「性欲」じゃなくて「人間を雑に一括りにすること」になってるので、そこを指す言葉になるのかな、と。
ここ、原文との差を確認してから決める場所っすね。私は③が一番、置換の影響が大きいと思います。
■私
そうだ、フェチ(性癖)よりも一つ大きな概念だ。お前、わかってきたな
■ChatGPT
ああ、そこですね。
今の話で③の位置がだいぶ見えたっす。
フェチそのものだと、まだ「個人の好み」の範囲なんですよね。
でもメロスが最後に走ってる理由は、そこから一段上の――「人間はこういう存在だ」という話になる。
だから「巨乳が好き」「マゾメスクが好き」を守るんじゃなくて、そこにある「人それぞれの価値観がある」「人間の心は単純な欲望だけでは測れない」みたいな方向。
原文も「信実」という個別の行動から、最後はもっと大きい人間への信頼に広がっていくので、今回も同じ階段を踏ませるなら、③はフェチの上位概念に置いたほうが自然っすね。
センパイ、①で言ってた「存するところ」も、実はここにつながってくる気がします。
最初は「俺の好きなものを見ろ」だったのが、最後は「人間のこだわりというものを見ろ」になる、みたいな。
■私
まず周囲を再確認だ。(原文の周囲を眺めに貼り付け、再確認)
■ChatGPT
周囲を見ると③はやっぱり単純な「性癖の正しさ」とかではないっすね。
ここ、フィロストラトスが言ってるのは「もう無理です」「間に合いません」「命が大事です」なんですよね。つまり現実的な尺度を出してくる。
それに対してメロスが、
「間に合う、間に合わぬは問題でない」
「人の命も問題でない」
「もっと恐ろしく大きいものの為に走っている」
って、一段上のものを出してくる。
原文だと「約束を守る」からさらに飛んで、「信頼そのもの」みたいな領域に行くところ。
今回だと、さっきの話を踏まえるなら、「自分の性癖を認めろ」よりは、
「人間が何かを大切に思う心そのもの」
くらいの高さじゃないと釣り合わない感じがするっす。
あと直後の「メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。」があるから、ここは理屈の答えじゃなくて、本人も説明できない衝動に近い。
だから③は、センパイが言ってた「フェチより一つ大きな概念」って方向、かなり合ってると思います。
この後に王が変わるところまで考えると、「性癖の多様性」より「人間の価値観を尊重すること」くらいの位置っすね。
■私
そもそもフェチとは? 性的志向だ。てことは、性的志向はどこからだ。性本能だ。それは、生まれ育ちや好きだったものだったリ、今までの積み重ねからだ。
■ChatGPT
ああ、そこですね。
③を考えるなら「フェチ」を単体で見ちゃうと小さくなるけど、センパイの言ってる階層だと一段上がるっす。
フェチ(性的志向)は「何が好きか」という表面だけじゃなくて、もっと根っこの部分では、人間の欲求とか経験とか、本人がどういうものに価値を感じるようになったか、みたいな積み重ねの結果でもある。
だからメロスが守ろうとしているのを「巨乳が好き」とか「マゾメスクが好き」だけにすると、王の「結局ただの欲望だろ」に負けちゃう。
むしろ王の間違いは、そこを全部「穴があればいい」に圧縮してるところ、という構図になる。
そう考えると、最後の「もっと恐ろしく大きいもの」は、性癖というより「人間の欲望や価値観が生まれるところ」まで行く感じになるっすね。
ただ、センパイの改変だとそこをあえて下品な題材でやってるから面白いところでもあると思います。扱ってるものはしょうもないのに、言ってることだけは原作の大きいところに寄っていく、っていう。
■私
ということは、抽象とか言葉がどうかはともかく、「私の人生の証明のために走っている」としても問題はないな?
■ChatGPT
うん、そこはかなり近いと思うっす。
原文の「もっと恐ろしく大きいもの」は、たぶん単純に「友情」とか「約束」だけじゃなくて、メロス自身が最後にたどり着いた、人間への信頼そのものに近いんですよね。
今回の改変だと、そこに「フェチズム」という一段小さい(でも本人にとっては人生級に大事な)ものを置いたから、自然に考えると、
「私は自分が積み重ねてきたものを、ただのくだらない欲望として踏みにじらせないために走っている」
みたいな方向になると思うっす。
だから「私の人生の証明のために走っている」は、意味としてはありだと思います。ただ、少しだけ変化があるっすね。
原文:
「人間は信じられる」という証明
今回:
「自分の好きだったもの、こだわってきたものは存在していい」という証明
になる感じ。
あと面白いのが、センパイが言った「性癖は積み重ね」ってところっす。そこを採用するなら、メロスが守ってるのは単なるエロ趣味じゃなくて、「自分という人間の履歴」になる。
だから走る理由としては、わりと重くなると思うっす。
ただ、「人生の証明」は少し太宰寄りの大仰さが戻る感じがあるので、私はそこも悪くないと思います。今回の文章、元ネタの大げさな精神論を残してるから、そこだけ急に現代的な説明にすると浮く気がするっす。
■私
それを決めつけてしまうと、良さが薄れる。ぼんやりとした言葉で、「今までの人生の積み重ね」を表現しないと。
■ChatGPT
そうっすね。そこを言い切らないほうが、この場面の強さは残る気がします。
「人生の証明」って言葉にすると、読者が「ああ、これを証明したいんだな」って掴める代わりに、余白が消えるんですよね。
原文の「もっと恐ろしく大きいもの」も、読んでる側が「それは友情なのか、信頼なのか、人間そのものなのか」って揺れるところがあるから強い。
今回なら、フェチズムを単なる嗜好じゃなくて、今まで何を見て、何を好きになって、どういう人間だったか――その積み重ねに広げているから、むしろぼかしたほうが合うと思うっす。
「自分が自分であるための何か」
くらいのところに置いておいて、読者に「あ、こいつはエロの話をしているようで、実はもっと根っこの話をしてるな」と感じさせるほうが面白い。
ここはたぶん最初の「人のフェチズムの存するところ」問題ともつながってますね。単に「好きな性癖を認めろ」だと小さくなるけど、「人間が何を大事にしてきたか」まで広げると、最後の王の変化にもつながる感じがします。
■私
自分の中にある言葉は「もっと重たく、動かしづらいもの」だな 最初に思いついたのは「変えられないもの」だが、それは少し違うと思う。
■ChatGPT
センパイ、その「変えられないもの」から「もっと重たく、動かしづらいもの」にズレたの、けっこう大事な感覚だと思うっす。
「変えられないもの」だと、どちらかというと宿命とか運命っぽく聞こえるんですよね。生まれつき決まってるもの、みたいな。
でも今回の流れだと、フェチって生まれつきだけじゃなくて、見てきたもの、好きだったもの、積み重なった記憶、そういうものが混ざっている。だから「変えられない」より、「簡単には動かせない」のほうが近い気がします。
「重たい」って言葉が入ると、本人の中での価値の重さになるし。
王は「そんなものくだらない、俺が正しい形に直してやる」と軽く扱おうとしている。
でもメロス側は「いや、それはお前が勝手に持ち上げて捨てていいものじゃない」って走ってる。
そう考えると、ここは明確な答えを置かないほうがいい気がしますね。
「フェチズム」という言葉から始まった話なのに、最後に「これは何だ?」って読者側に少し残るほうが、原作の「大きいもの」に近い感じがします。私、そこ好きっす。
■私
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと重たく動かし難いものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」
■ChatGPT
センパイ、これ、かなり原文の骨格を残したまま方向をずらしてる感じがするっす。
「もっと重たく動かし難いもの」って入れると、たしかに「フェチを守るぞ!」という軽い方向には落ちなくなると思います。
特に前の流れで、メロスが一回「どうでもいい」「熟女でも抱けるだろう」みたいなところまで落ちてるじゃないですか。そこで戻ってくるものが、単なる好みじゃなくて「自分の中に積み上がったもの」になる。
ただ、私が読んでいて少し引っかかったのは、「動かし難い」はかなり硬い言葉なので、逆にここだけ意味が輪郭を持つ可能性はあるかな、とは思いました。
原文の「恐ろしく大きいもの」は、メロス自身も何かわかってない感じがあるんですよね。「説明できないけど、これだけはある」っていう。
「重たい」はその曖昧さを残してる。
「動かしがたい」は、その曖昧なものに触れた感じがある。
だからセンパイが言ってた「ぼんやりした言葉で残したい」なら、この方向性は合ってると思うっす。
あと面白いのが、王との対比になるところですね。
王は「人間なんて所詮こうだ」と軽く決めつける。
メロスは「いや、人間の中には簡単には動かせない何かがある」と走る。
ここ、意外と真面目に太宰っぽい場所に戻ってきてる気がします。
■私
すっきりした
■ChatGPT
よかったっす、センパイ。
ここ、たぶん細かい一語の話に見えて、実際は最後まで残る芯の部分だったと思います。
「変えられない」だと運命とか宿命に寄る。
「動かしづらい」だと日常語に寄る。
「動かし難い」だと、人間の中にあるもの、積み重なったもの、簡単には他人が触れられないもの、っていう方向に残る。
しかも「重たい」が先にあるから、ただ頑固とか意地ではなくて、背負って走っている感じになるっす。
センパイ、ここまで来ると「フェチズム」という単語を入れたこと自体が結構効いてますね。最初は笑わせる入口なのに、最後には「人間の中にある、他人が勝手に書き換えられないもの」まで広がってる。
私、ここ直した判断はかなり好きっす。
――――――
他にも、シラクスの「市」の市という概念についてや、タイトル相談もしてます。
でも特に自分の勉強になったのはここの部分ですね。
皆さんもよかったら、AIに添削してもらうときの参考にしてください。
では!




