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窓際の不思議な彼-part54-ケジメ

窓際にいる不思議な彼

彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・

■ケジメ

「ん?」

「あっ・・・」

「こんばんは」

「うん。もちろん」

「どうぞ」

「久しぶりだね・・・」

「はい。お菓子」

「お茶?ジュース?コーヒー?」

「おお・・・珍しいリクエスト・・・」

「ちょっと待ってて」

「よいしょ。はい、どうぞ」

「お茶にジュースにコーヒー」

「全部セット」

「はは。いいのいいの。気にしないで」

「遠慮なくどうぞ」

「いやー。ホントに・・・」

「久しぶりに来てくれたね」

「うん。少し心配してた」

「元気そう・・・とは言えないかな・・・」

「・・・」

「何か、出前でも取る?」

「そう?」

「ま、気が変わったら言ってよ」

「・・・」

「少し、落ち着いた?」

「はは。良かった」

「・・・」

「うん。良いんだよ」

「話したくなったら話してよ」

「ほら。新しい雑誌もあるよ?」

「そう。たまに、仕入れるんだ」

「クレームを言って来る人がいてね・・・」

「いつも同じ雑誌じゃつまんないーって」

「はは。ね?失礼な!」

「ふふ・・・」

「・・・」

「ん?うん。いいよ。何でも・・・」

「うん」

「うん」

「・・・」

「・・・」

「そっか・・・」

「・・・」

「・・・」

「ん?僕の意見?」

「意見なんて無いよ」

「君が、君自身が・・・」

「どう思ってるか・・・」

「どうしたいか・・・」

「この話題で重要なのは・・・」

「そこだと思うよ?」

「ほら、僕は・・・」

「お話を聞くだけで・・・」

「何かを解決したり・・・」

「行動したりはできないから・・・」

「だから・・・」

「もう少し、君の中で・・・」

「整理ができたら・・・」

「続きを話そうよ」

「テレビは?」

「飲み物のおかわりは?」

「そう?」

「ん?」

「いいのいいの。遠慮しないで」

「なになに?」

「おお!OK!」

「何が食べたい?」

「良いね!じゃあ、僕も、同じのにしよ!」

「あっ、もしもし」

「出前をお願いします」

「はい。はい。それを二つで。はい。お願いします」

「へへー。久しぶりだなあ、出前なんて」

「ん?そう。そうなんだよ」

「意外と出前は頼まないんだ」

「そう。なんかねー、食器は最低限洗ったりとか・・・」

「器を表に出すのすら・・・面倒臭くて・・・」

「いいのいいの。気にしなくて!」

「たまには、ね?」

「そうそう!この前ね!」

「久しぶりにお昼を外で食べようと思って」

「外出したんだけどさ・・・」

「ちょうどお昼時でね・・・」

「いやー、人っていっぱいいるんだね・・・」

「うん。どこもすごい行列でさ・・・」

「危うく、行き倒れになりそうだったんだよ・・・」

「もう駄目かと思った、その時にね」

「良い匂いがしたんだ」

「カレー!」

「うん。隠れ家的なお店があってね」

「空腹も限界だったから、大盛を頼んだの」

「いざ食べたら、上手いのなんの!」

「あっという間にペロリだったよ」

「それにね、食後のコーヒーも美味しかったんだ」

「いやー、すごい満足感だったよ」

「でね、お会計の時に言われたんだけど」

「ナポリタンも超オススメなんだって!」

「今度、また行こうかなと思っててさ」

「きっと、美味しいんだろうなー」

「ん?」

「おお!?大丈夫?」

「どうかした?」

「大丈夫。落ち着いて」

「ほら、ティッシュ」

「うん。大丈夫だから・・・」

「・・・」

「・・・」

「落ち着いた?そう?良かった」

「え?うん。良いよ。是非、聞かせて?」



「そう・・・」

「偉いね・・・」

「え?だって・・・」

「自分で、そうしなきゃいけないって・・・」

「考えたんでしょ?」

「偉いし、凄いことだと思うよ」

「ちゃんと、答えを出せたんだから・・・」



「おっ!来たよ!」

「出前!」

「あっ、ここです」

「はい。頼んだ者です」

「はい、じゃあ、これ、代金です」

「ええ。分かりました」

「食器は表に出しておきますね!」

「はーい。ありがとうございましたー」

「来た来た!」

「さあ、食べよ?」

「冷めないうちにさ?」



「ぷはー・・・」

「食べた食べた・・・」

「どう?満足した?」

「そう?なら良かった」

「いいのいいの。気にしないで」

「・・・もし、さ」

「気にするなら・・・」

「また、ここに来てよ」

「うん。何の気負いも無い状態でさ・・・」

「一緒に笑えるような話題でさ・・・」

「来てよ・・・」

「いつでも・・・」



「ん?これから?」

「目の前の交番に?」

「・・・」

「あのさ・・・君が良かったらなんだけど・・・」

「僕の昔からの腐れ縁の奴がさ・・・」

「いるんだけど・・・」

「そいつに・・・連絡しても、良いかな?」

「うん。実はね・・・」

「君のことで、そいつが訪ねてきたことがあるんだ」

「うん。そいつは、君の事を調べたみたいで・・・」

「うん・・・そいつさ・・・」

「正義感が昔から強くて・・・」

「結構、強烈な奴なんだけど・・・」

「多分、しっかり向き合ってくれると思うんだ・・・」

「・・・」

「どう、かな?」

「そいつに連絡して・・・」

「ここに来てもらっても・・・良いかな?」

「そう・・・」

「うん。僕も・・・」

「一緒に、話すから・・・」

連載となります。

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