表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/75

窓際の不思議な彼-part31-クリスマス・イブ

窓際にいる不思議な彼

彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・

■クリスマス・イブ

「おとうさん!おかあさん!」

「かたたたきしてあげよっか?」

「あっ、わたしがやる!」

「おそうじしたよ!」

「おさらあらったよ!」

「おべんきょうしたよ!」

「あとは・・・そうだ!」

「おねえちゃん!なにかてつだおうか!」

「・・・なに?」

「いつもやってるじゃん!」

「え?ほんとは?」

「ちっちっちっち!」

「おねえちゃん?きょうはなんのひ?」

「そう!クリスマス・イブよ!」

「・・・なんで、むはんのうなの!?」

「おねえちゃん、わかってる?」

「クリスマス・イブよ?」

「ふう・・・」

「おねえちゃんには、きょういくがひつようね」

「いい?クリスマス・イブっていうのは・・・」

「え?しってるし、わかってる?」

「なら、なにゆえに?」

「なにゆえに、よいこにしないの?」

「え?わたしとちがって?」

「いつも、よいこ?」

「・・・ふう」

「おねえちゃんには・・・」

「もう、こないわよ?」

「どうじょうするわ・・・」

「くいあらためるなら・・・いまのうちよ?」

「はあ・・・」

「しかたがないわ・・・おしえてあげる」

「いい?クリスマス・イブのよる」

「わたしたちが、ねしずまったあとに・・・」

「くるのよ・・・」

「サンタさんがね!」

「・・・」

「ちょっと!なにか、はんのうしなさいよ!」

「もういいわ。わたしは、よいこですごすけど」

「おねえちゃんにも、きせきがおきるのを」

「いのってあげる」

「あしたがたのしみね!」



「○○ちゃん!○○ちゃん!」

「こっち!こっち!」

「今日もカッコ可愛いくて・・・最高だよ!」

「ほら。行こ行こ!」

「え?妹?」

「あー・・・あの子はね・・・」

「今、全力で良い子を演じてる・・・」

「そう。サンタさんに良い子認定してもらうんだって」

「姉ながら・・・色々と心配だよ・・・」

「もう!笑い事じゃないよ!」

「今日はずっと家の手伝いしてるもん」

「いつもは全然やらないくせに」

「猫被るのは得意なんだから」

「それで?今日は買い物だっけ?」

「いくつかお店を回るんだよね?」

「よーし!まずは、あのお店から!」

「あれもいいな・・・これもいいな・・・」

「目移りしちゃう・・・」

「見て見て!これ、○○ちゃんに似合う!」

「やっぱり!」

「うん。とっても、似合うよ」

「・・・ふう」

「ごめん。私の方が張り切り過ぎちゃった・・・」

「ふふ。いいの、あった?」

「え?これ・・・」

「プレゼント?」

「私に?」

「それと・・・妹にも?」

「・・・ありがとう」

「じゃあ、私からも・・・」

「どうぞ!」

「うん。さっき、すごい似合ってたから」

「ううん。いいの!」

「だって、○○ちゃんのおかげで・・・」

「私、最高に楽しいもん!」

「ありがとう。私のサンタさん!」



「あれ?」

「なんで君が?」

「む?」

「今日は、原稿を取りに来る日じゃないよね?」

「え?妻に?」

「プレゼント?」

「なんで?」

「一応?私にも?」

「?」

「今日は何日か?」

「ああ、そういうこと・・・」

「はは。そんな習慣、我が家では・・・」

「そ、そんな目で見ないでくれ・・・」

「コ、コーヒー・・・」

「い、いえ、自分でやります・・・」

「ふう・・・」

「ん?なんだい?」

「今日のうちに?プレゼントを?」

「明日?私から?妻に?」

「プレゼントを?」

「なるほど・・・」

「外・・・寒そうだな・・・」

「わ、分かったよ。分かったって!」

「行って来るよ・・・」

「・・・寒い」

「ついでに・・・」

「激辛麻婆豆腐にチャレンジするか」

「いつまでも、負けてはいられないからな」

「・・・プレゼントか」

「おい。俺の頭よ・・・」

「何か閃いてくれよ・・・」



「諸君!今日と明日は一大イベントです」

「我が新聞部は・・・」

「ん?どうしました?みなさん?」

「なん・・・だと・・・」

「みなさん・・・予定が、ある・・・だと?」

「・・・そうですか」

「分かりました」

「では、今日はもう解散しましょう」

「・・・なんということだ」

「いや、これは、喜ぶべきことか・・・」

「そうだ!そうだとも!」

「他に誰もいなくとも!」

「私がいるではないか!」

「良し。今日は一人で、街へ取材に行こう!」

「・・・グスっ」

「は、鋼・・・ですから・・・」

「・・・ん?」

「あれ?君は・・・」

「帰らないのかい?」

「私に?」

「?」

「これ・・・」

「いいの?」

「ありがとう・・・」

「ねえ、良かったら・・・」

「お返しに・・・」

「街に・・・取材に行こう!」



「こ・・・これは・・・」

「あの日の・・・再来・・・」

「なんということか・・・」

「ついに、あの日のトラウマを・・・」

「克服する時が・・・」

「恐るべし・・・クリスマス・・・」

「良し!再度、確認だ」

「食事と水分。ばっちり!」

「トイレ。良し!」

「平熱!良し!」

「念のための、オムツ!良し!」

「万全だ・・・」

「そうだ、最後に・・・」

「覚悟!良し!」

「それでは!お悩み相談、始めます!」



「返事がない。ただの屍のようだ・・・」

「ははは。悪い、悪い」

「いや、そうなるのも当然だよな」

「あの日以来、変わったな・・・」

「毎日が充実してるもんな」

「毎日、歌を歌えるんだ・・・」

「歌で生活できるなんて、最高じゃん?」

「ああ、みんなに感謝してるよ」

「え?俺に?」

「なに?なんか・・・怖い」

「な、なんじゃあ!こりゃあ!」

「これ・・・めちゃくちゃ高いやつだろ?」

「というか、なんで俺にだけ?」

「お前ら、自分の分は?」

「え?俺が?立て直した?」

「俺のおかげ?」

「ちげーって!」

「俺はただのきっかけ!」

「立て直したのは全員で!だろ?」

「てかさ・・・外、見た?」

「やべーんだって!」

「女の子がたくさん!」

「出待ちしてんの!」

「可愛い子が、ほら!見ろって!」

「え?不純?」

「関係を壊すな?」

「ちゃんとしろ?」

「ファンと付き合うとか論外?」

「は?馬鹿?」

「は?うるさい?」

「は?キモイ?」

「は?は?は?」

「ふーん。君達・・・」

「そんなにあの日を再現したいのかね?」

「やったらあ!」

「お前らに、サンタさんは来ねーからな!」



「いい?もう二度と言わないよ?」

「本当にこれが、最後だよ?」

「いいね!絶対だからね?」

「前よ!前!前なのよ!」

「なぜ!?そこよ!?ほら!?いけ!?いまだ!?」

「もう!」

「大丈夫だって!自信持って!」

「前にも話してたじゃない!」

「何度も遊んだでしょ?」

「奥手か!」

「奥手だった・・・」

「え?いいの?」

「ありがと・・・じゃあ、お願いしていい?」

「ほら。彼が友達に声掛けてくれるから!」

「私が付いてるから・・・ね?」

「大丈夫。大丈夫」

「ほら。プレゼント・・・」

「渡すんでしょ?」

「見たら分かるよ。あの子もあんたを意識してるの」

「お互いに、恥ずかしいの分かるけどさ・・・」

「大チャンスだよ!」

「きっと・・・大丈夫」

「クリスマスは・・・みんなの味方だよ」



「あっ・・・部長」

「お疲れ様です」

「え?クリスマスですか?」

「いえ、なにも予定は・・・」

「はは。部長はお見通しですね」

「ええ。待ってるんです・・・」

「あの人が来ないか・・・」

「でも・・・」

「俺、部活辞めます・・・」

「ただの人待ちにこの部を利用するのは・・・」

「それは、違いますから・・・」

「部長も、自分が本に興味が無いの・・・」

「分かってますよね?」

「すいませんでした・・・」

「次、来るときに、退部届を・・・」

「はい?え?駄目?」

「・・・なんでです?」

「駄目とかあります?」

「ええ・・・」

「部長って意外と・・・」

「ジャイアン気質・・・ですか?」

「はは。それは・・・いえ、正直・・・」

「この部は好きです。静かだし。1人を除いて」

「部室は綺麗だし。1人、汚す子がいますが」

「みんな、良い人達だし。1人は分かりませんが」

「ええ。不思議な部です・・・」

「え?一番の理由?」

「もう・・・あの席を譲ったから?・・・」

「はは。それ・・・ジャイアン理論・・・ですよ」

「それと?もう1つ?」

「あの子が、この学校に入って来るまで?」

「伝統と?この部を?守る・・・」

「ふふ。なんて・・・」

「なんて、とんでもないプレゼントをくれるんですか・・・」

連載となります。

感想などをいただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ