6話
初めての戦闘訓練から2ヶ月がたった
グラウンドで今井先生が生徒に終了の合図を送る
「今日はこのくらいで終了にするぞ」
生徒たちは疲れ果てていた
「やっと終わりか〜」
恭弥は目から光を失っていた
「やっと帰れるぞぉ・・・」
的がボロボロになっていた
勇気も流石に疲れていたようで
「ふぅ〜疲れた、恭弥お疲れ様」
どうしてそんなに元気なんだと驚いた恭弥
「お、お前趣味筋トレか!?」
「そこまでではないけど武器に振り回されないようにしたいから」
二ヶ月前Eランクダンジョン1層のモンスターにやられそうになったことがあるから慎重になっている勇気
今井先生が生徒たちの成長を見て言った
「そろそろEランクダンジョンに挑戦しても良さそうだな」
男子生徒が反応した
「え!行っていいんですか!?」
本間先生の所にいた女子生徒も反応する
「私たちも行っても良いってことですか!?」
「いいが条件がある」
勇気は内心
(流石に制限があるよな)
今井先生が続けた
「ダンジョンに行くときは一人では行くな、片方が負傷したときにカバーできるように複数人で行くようにいいな」
明日から三連休、勇気と恭弥は同じことを考えていた
「勇気」
「恭弥」
二人は見合って頷いた
「「明日朝8時Eランクダンジョンで」」
同じことを同時に言った
「よしじゃあ今日はここまでだダンジョンに挑む奴のために教室にEランクのHP MPポーションが20個ずつ入ったEランクマジックバックが一人一つずつあるから持っていけ」
生徒たちが喜びのあまり声を上げた
「おぉ!マジックバックとポーションをくれるんですか!」
「先生太っ腹!」
「無理はするなよ、以上だ解散」
次の日の朝8時
恭弥がダンジョンセンターの前で立っていた
「おーい!遅いぞー!」
「今8時になったばっかりだよ、そんなに楽しみだったの?」
「ちっちげーよ、ほらセンター行くぞ」
二人はダンジョンセンターの受付で攻略者カードを貰う
カードには Eランク攻略者 中村勇気 と書かれていた
(本来はこのカードをもらってからダンジョンに入るんだよな)
「行くぞ勇気!」
恭弥はダンジョンに向かって走っていった
「転ぶなよ〜」
二人はダンジョンに入って道なりに進み少し大きな空間に辿り着く
(前回はここで痛い目にあった、二ヶ月前とは違うところを見せてやる)
「ヴー!」
恭弥がモンスターを見つけ素早く教えてくれた
「ビッグラビットだ!」
勇気は剣を構え、恭弥は弓に矢の準備をし
「前は」
「後ろは」
「「任せろ相棒!」」