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黒猫センチメートル。  作者: 三番茶屋
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あとがき

 過去、現在、未来が一つのレール上、一つの線上に並んで位置している三時制であるということは一般人なら誰もが理解していると思います。

しかし、こうして三つの言葉として区別されるものの、それはかなり曖昧なものではないでしょうか。

本編でも提言している通り、いつが過去でいつからが未来なのか、或いはどの時点までが現在なのか、言ってしまえば、一秒後を未来とするのかしないのか、なんて途方のない疑問になります。

かと言って、明確にそれらが区分されているのかと言えばそうではなく、至極曖昧で、適当だったりします。

順ずれば、それらが区分されるのは何かしらの『行動』によってだと言います。

例えば、過去を振り返る際に、「呼吸をしていた」とは考えません。

呼吸とは本来、間断なく続く、過去から未来に亘って死ぬまで継続するものですよね。

まぁ、この一例はかなり適当で、アテになりませんが。

要するに、行動を取ったかどうか、それが過去になるかどうかという別れ際なのだと思います。

未来もまた同じことが言えて、行動を先に予定しているから未来であって、時制とは言っても、それらを『時間』で区別することは本来間違いなのかもしれません。

 三時制を区別するのに、時間を用いることは間違いだというのも、何だか不思議な話です。






 さて、長々となりましたが、本編『黒猫センチメートル』を最後まで読んでいただきありがとうございました。

今思えば、中々回収し切れていない伏線や、前後で一致しない点など、多々あるでしょう。

立屋 千尋を中心に四人の一人称をそれぞれ書くということは、本来、あってはならないことなのかもしれませんが、書いていて楽しかったことは確かです。

オムニバスストーリーという作品がありますが、しかし私はその類の作品を読んだことがないので、順じて書くことができたかどうか、かなり不安です。

 本作品は作者の趣味思考がひどく詰まったものでした。


 繰り返しになりますが、およそ十八万字という長い小説を最後まで読んでいただきありがとうございました。

そして、お疲れ様でした。

 引き続き、三番茶屋の作品に目を通して頂けると幸いです。

 不幸中の幸い、ならぬ幸い中の不幸、かもしれませんが。


番外編として、『彼女』を語った物語もいずれ公開できたらなぁと思います。

そこで伏線を回収するなんて、邪道だとは思いますけれど。


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