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1.プロローグ

僕の名前は東雲しののめ りょう。十六才、高校二年世。私立空星学園に通っている。

私立空星学園。そこは生徒が夢を叶えるための道標みちしるべ。一学年、三百人ほどが在籍し皆様々な個性や能力を持っている。昼は勉学に勤しみ、放課後ほとんどの人は部活動に取り組んでいる。

じゃあ僕は放課後何の部活に入っているかって?

「いっつまいぱーそなる」と言いたいところだが、結論から言うと図書館で勉強している。部活動が苦手というよりかは人と接するのが少し苦手なだけだ。

そういう僕にとって図書館は素晴らしい場所だ。誰とも話す必要はないし、おまけに勉強も捗る。

学校において図書館ほど素晴らしい場所はないのではと思っていた。

思っていた。

いつものように図書館にいって勉強をする。やはり静かで、、静かで、、し、、、

最近、図書館でニホンリアジュウの群れが訪れるようになった。静かで、本棚などで視界が遮られ視線も気にしなくて良いことから話題のイチャイチャスポットらしい。

てかイチャイチャスポットって何だよ。

図書館が潰された以上、他に安心して勉強出来る場所を探さなくてはいけない。

どうしたものかと検討に検討を重ねて検討を加速させたところで一つの妙案を思いついた。

クラスのほとんどは部活動で運動場や体育館、部活動教室にいる。

ならば逆に自教室は空いているのでは?!

「何故こんな初歩的なことを今まで気づかなかったのだろう」なんて考えているうちに自分の二年E組の教室に着いた。

誰もいないだろうと思っていた教室だったが、意外にも一人いた。

氷高ひだか あや。クラスメイトであり、高嶺の花。いつも真面目で滅多に笑ったりしない。綺麗な黒髪に白い肌、キリッとした目をしている。

その美貌と滅多に笑わないことからツンデレ姫だとか、ツンドラ姫だとか言われている。

ツンデレとツンドラだと意味が乖離しすぎてて草生えるがその件は一旦置いておこう。

まあ人が一人いるくらいならいいかと、自分の席につき勉強を始めた。


キーンコーンカーンコーン

もう帰る時間かと思い帰り自宅を始めた。

「東雲くん。あなたも放課後勉強しているの?」

「え、、あ、うん。」

話しかけられるなど思ってもみなかったので返事が遅れてしまった。

「氷高さんこそ部活とか入ってなかったんだね。」

「私、ああいうの得意じゃないから。」

「そういうものか。」

「そういうものよ。」

これ以上踏み込むのも野暮なので話を切ることにした。

「じゃあ、僕は帰るから。」

「うん、また。」

「また?」

「あなたも図書館の居心地が悪くなってここにきたのでしょう。なら明日からもここで勉強するのではなくて?」

僕が気づいてなかっただけで氷高さんも図書館で勉強していたのかな。

「だからまた明日。」

また明日なんて言葉を学校で、しかも同級生から言われる日が来るなんて。

「うん。じゃあまた明日。」

そう言って僕は教室を出るのだった。


こうして僕には放課後一つの楽しみができたのだった。

回想シーン終わり!




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