第1話 裏山のエルフ
下ネタとお色気が多めの異世界ギャグコメディです。
苦手な方はご注意ください。
なお、登場人物は全員、成人しています。
というか投稿をAIに頼んだら、「こんな破廉恥な企画、できない!」といわれたので、成人になり、美少女も美女に変えられました。
ホントは高校生でやりたかったので、「女子高生がいいんだい!」とか「美少女がいいんだい!」って人は心の学園フィルターを通して見てください。
令和ならアウトな描写もわりかしあります。
最初なので、朝7時から2時間おきに、第6話まで投稿します。
ケモ耳エルフ。
ケモ耳エルフ。
ケモ女エルフ……。
重要なことなので三回いったが、さすがに細部を盛り過ぎだろう。
「えっ、えとですね、じぶんはこの世界でいうところの、ケモ耳エルフっす」
女は一目瞭然にして怪しく、そして残念極まりない奴だった。
尖り耳なのに、金髪の上には金毛の獣耳が生えている。
イヌ科の獣人なのかエルフなのか、そもそも、ホントの耳は上下どっちなのか?
しかし、挙動不審なところを除けば、神々しいまでの美女だった。
金の冠の横でぴょこぴょこ動くケモ耳。
古代ギリシャの神々が纏いそうな白い絹の衣。
程良い大きさの胸。
衣の裙からスラリと伸びる生足。
俺達は「エルフだ」「犬耳だよー」「耳が四つありますわ」「風下までイイ匂いが漂ってくるゾ。ハグハグ、クンカクンカ」など、初めてエルフを目撃した大学生らしい感想をいいあった。
ここは剣と魔法の異世界ではなく、なんの変哲もない大学の裏山。
そして、エルフの漂い香を一呼吸も漏らさずに「ハグハグ、クンカクンカ」している、成人してなお思春期を引きずった男が俺、斉藤友也。
私立埴輪ヶ谷大学(通称・はに大)に通う三年生、二十一歳だ。
この日は日曜で、サークル仲間に妹を加えた仲良し四人組と、昼間から裏山に登っていた。
四人とも二十歳を迎え、揃って成人式も済ませている。
俺らは別に登山部でもアウトドア同好会でも、ゆるいキャンをする野クルでもない。
とある理由から人目につかない広い場所が必要だった。
そこで、近所にこれといった場所がなかったから、わざわざ四人で裏山に登ることにした。
ま、『とある理由』については、おいおい語ることとしよう。
とにかく、俺達は山に入った。
そこで間髪入れずに出会ったのが、このケモ耳エルフだった。
「……じっ、じぶんはぜんぜん、あやしいものとか性犯罪者かではありません! ささ、お近づきのしるしに、きのこでもどうぞどうぞ」
赤ずきんちゃんが持っていそうな籠を、俺達に差し出してくる。
……そこには紫色で、毒々しい色艶のキノコが超満杯に入っていた。
「はぁ? キノコ?」
怪しくとも、好奇心だけは人一倍強い大学生達。
俺達はそれぞれ、キノコを手にとった。
ラズベリー色で、モザイクをかけた方がいいレベルで男性器にそっくり。
内部に真珠でも入れたみたいに、グロテスクなブツブツがいっぱいある。
こんなもん、普通の神経の持ち主だったら、食うわけが……。
そう思った矢先、美人エルフが付け加える。
「ちなみに、このキノコは美女がさわると、じぶんが今、はいているおぱんつの味になりますです」
「「バクッ!」」
たっ、食べたァ――ッ!?
ケモ耳エルフの説明で、女子二人が迷わず食べた!?
コンビニのたまごサンドをパクつくみたいに、豪快にいきやがったのである。
「ちょ!? お前ら!? そんなもん食ったら腹壊すぞ?」
「モグモグ……だって、男っておパンツの味が大好物なんでしょ?」
「右に同じくですわ! お兄様達に、このおパンツキノコを奪われる前に自分達で処分してしまわないとッ! モグモグされるに決まって……フガフガッッ!」
「俺達への信頼感ゼロかッ!?」
物語が始まって何頁もないうちに、俺達が女性陣から全く信用されてないことがわかった。
ってゆうかこいつら、自分達が美女だっていう自覚があったんだな……?
「あ、ちなみに、男性がさわると、女子大プールの消毒槽の味になるといわれていますです」
「「バクッ!」」
食べたァ――ッ!?
ケモ耳エルフの説明で、俺も友人も迷わず食べた!?
「おお! これぞまさしく、女子大プールの消毒槽の味ッ!」
「濃いッ! 濃いぞぉッ!」
俺達は一口、食べたが最後、感嘆の叫びを発した。
最初は単なる塩素の味だろ? と思ったが、それがどうして、ヒマラヤ岩塩にシチリアレモンを絞ったかのような爽やかな味。
これぞまさしく、女子大生達がキャッキャウフフと高い人口密度で腰低く浸かる、女子大プールの消毒槽の出汁というか濃縮メスエキスである。
んめ、んめ。
んめんめ。
食べだしたら止まらない。
二本、三本と、続けていってしまう。
「んげーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
突然、象の浣腸シーンのような雄叫びが響いた。
なんぞ? と横目で見やると、仲間の一人、ニックネーム『タマキン(♀)』が口からレインボー色のキラキラを噴き出していた。
別名、マーライオン。
あんな美しいアーチを描いてゲロを吐く人間を、俺はいまだかつて見たことがなかった。
「うぉ!? なに吐いてんだよ、タマキ……んげーーーーーッ!」
タマキンの背中をさすろうとした瞬間――。
俺の方が猛烈な勢いで、タマキンの顔面に向かって虹色キラキラを吐いていた。
な、なんだコレ?
身体がすげえ痺れる。
見れば、他の二人も似たような状況で、あたりはゲロのかけあい。
虹色キラキラ地獄絵図だった。
「は、はは……」
「……」
朦朧とする意識のなか、ケモ耳エルフと眼が合った。
この世のものとは思えない、紺碧の瞳。
「や、やべ、これ……これは本気で、死ぬやつだ……ッ!!」
――暗転。
視界が真っ暗になり、俺は草の上に垂直に倒れた。
お読みいただき、ありがとうございます。
わりかしトンデモな開始ですみません。
だいぶ前に初稿を書いたやつで、もう何年も直してます。
少しでも「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマークや、下の☆☆☆☆☆での評価をいただけると励みになります。




