8. オムライス
オムライスとかオムレツの「オム」ってなんでしょうね。
今日の夕食は父が作ったオムライスだ。
父は料理をしない人だ。
昔一回だけオムライスを作ってくれたことがあったような気がしないでもない。
もう覚えていないので今回が初めてと言うことにしよう。
流石に悲しみの父。
ただ、母の話では学生時代に作ってくれたことがあって、それが美味しかったと割と何回か聞いたことがあった。
父も得意料理だと自称していて、割と昔から食べてみたかった。
父が台所に立つ姿は見慣れなくて面白かった。
心配なのかちょこちょこ母が見に行って手伝おうとしていて、それもまた面白かった。
包丁を扱う父が不安なのか、今日の夕飯が存在するのかどうかが不安なのかは母のみぞ知る。
ちょっと話は変わるが、小学校の教科書の「カレーライス」という話が好きだったのを思い出した。
父がカレーを作ってくれて、なんか中辛だから辛いみたいな話だった気がする。
好きだというにはあまりに雑な認識である。
とはいえ、なんだか家族の温かみを感じられる話だった気がする。
実家に帰っているのを機に、ちょっと読み返したくなった。「こくご」はもう捨ててしまっただろうか。
きっと社会人になったらゆっくり帰省もできないだろうし、家族みんなで揃う時間ももう少ないのかもしれない。
今はあまり実感が湧かないが、きっとこの一瞬も大切な思い出だと感じる日が来るのだろうな、と思った。
そろそろオムライスが冷めそうなので、筆を置く。
きっと温かくて美味しいのだろうなぁ、と思いつつ。
2023.03.18 18:16
湯たんぽ
ハートフル。




