第40話 永遠
【AI利用について】補佐として、文章の精度を高めるための「校正(誤字脱字のチェック等)」にローカルLLMを利用しています。しかしながら、根幹となる思想、オリジナルな魔法や世界観、プロット、感情表現など、「物語の核」は完全に私の創作であり、一文一文に想いを込めています。
「よし、お前は『オーディンのかけら1号店』な」
「いやにゃ一、長すぎるにゃ」
「それじゃ『オから1号店』な」
「搾りかすみたいにゃ一、あと、後ろのも要らないにゃ」
「じゃあ、『オデーン』」
「もっと嫌にゃ一、なんかバカにされてるみたいにゃ」
「しょうがない、じゃあ『オーデン』」
「そのカタカナ3文字から離れるにゃ!」
「じゃ、『おでん』」
「やっぱそれかーい!」
「『にゃ』はどうした」
「なにやってんのよ!」
「しょうがないにゃ」
オーディンは小鳥になった。
「あら、かわいい」
「おいっ、そんなこともできたのか!」
「その実は思念体なんだから、当然できるわよね」
「それじゃあ、『クリス』」
「そ、それにゃ一」
「結晶、クリスタルから出現したからな」
「ご主人様、信じてたにゃん。
一時はこの世の終わりかと思ったにゃ」
結局、猫の時は「オデン」、小鳥の時は「クリス」となった。
「やっぱ、この世の終わりにゃ」
「だって猫の時も『クリス』じゃ、変身能力がバレるだろ」
「ところで、こんなことに紙面をたくさん使わないでよね」
「紙面ってなんだ?」「にゃ?」「わたし何か言った?」
「………」
「なんにゃ?」
「いや、鳥なのに語尾は『にゃ』なんだな」
「『ピー』や『チチチ』じゃ、読者に伝わらないにゃ」
「読者ってなんだ?」「にゃ?」「毒がどうかしたの?」
「やっぱどっちも、『おでん』でいいか」
「いやにゃ一」
「精神生命体:アストラフェリス」であるオーディンは、
なんと次元を超えて召喚できたのだ。
この世界に来れるのは、分体して独立した個体のみらしい。
そこで名付けることになったのだが、それが難航を極めたのであった。
イニスやジランも召喚しようと試みたが、神格が高すぎてできなかった。
それと、オーディンは「創世キット」を持っていなかった。
やはり、自力で宇宙を超越することの出来た、
創世神となり得る者しか、受け取れないようだった。
山深い谷間に、時を忘れたように佇む一軒家。
苔むした屋根が、過ぎ去りし日々の静寂を物語っているかのようだ。
家の周りには、小さな畑が広がり、瑞々しい初夏の緑が息づいていた。
近くを流れる小川は、木漏れ日の下で清らかなせせらぎを響かせている。
風が葉を揺らす音とともに、
野鳥たちの軽やかなさえずりが山々に満ちていた。
ソフィは庭を眺め、穏やかに提案を始めた。
「それでアルト、これからここに住まない?
畑も広げる必要があるし、一人だと少し寂しいの。
ずっと、アルトのような人が現れるのを待っていたのよ」
「えっ、それじゃエデンが」
「エデンには、一瞬で戻れるわ」
「でも、エデンにしばらく居たりすると」
「大丈夫よ、エデンの時間軸は可変なの」
「んーと?」
「今はここと同期させてるわ。
それを、相対的にエデン側だけ速くしたりするのよ」
「ソフィの宇宙の方で時間軸を調整するわけか」
「そうよ、ここの時間軸はハンバーガーの人の管轄だから変えれないもの」
「ということは僕も創った宇宙の時間軸を……、って、それって、
『白陽』と『エンティティ』の時間軸がバラけると、不味いよね!」
「そこよ!
アルトも宇宙を創った以上、
私たちの宇宙同士の時間軸を『常に同期』させておく必要があるわ」
「それに、好き勝手に設定してると、お互いすれ違いになっちゃうよね」
「そうね、そのためにも今後、私たちは行動を共にする方が良いと思うの」
山の小鳥が、より高く、より豊かに、歓喜の歌を歌い始めた。
「ちなみに、ここは日本なのかな」
「そうよ」
「やっぱり、あるんだ日本。
そういえばさっきチラッとセミが鳴いていたような」
「もうじき、いっぱい鳴き出すわよ」
「エデンには居なかったから、懐かしいな」
「不思議と日本人はそれが静かに感じるのよね」
「それで、ココとか、この地球が壊れたら?」
「他の惑星を開拓すればいいんじゃない?
ハンバーガーの人に便宜を図ってもらうのもアリね」
「あは、それじゃハンバーガーの人に、
『気絶しないでね!』ってお祈りしないと」
「……ないわー」
「この世界の創世神のハズなのに、なんでこうも絵にならないんだろ」
「ここに落ち着いて、たまに私やアルトの世界に遊びに行けばいいのよ」
「それも楽しそうだね。互いの神界は『白陽』でつながることになるし」
「そして、悠久のスローライフが楽しめるわよ、アルトの望んだ通りに」
「ん、ここはのんびりしていいとこだよね、そっか、やっと叶うのか……」
せせらぐ小川。
そのほとりの小さな畑でクワを振るう二柱の創世神。
初夏の夕日が、二人の影を地面に長く落としていく。
「永遠の邂逅」は、孤独な神の最も温かい『日常』を紡ぎ始めた。
「永遠の隣人」として、時を歩む二人の物語。
それは、さながら「永遠の平和」を象徴するかのようだった。
――― 完 ―――
ジェットコースターのような波乱に満ちたアルトの旅路も、ここで幕を下ろします。
各キャラクターの未来は不透明なままですが、その余韻を存分に楽しんでいただけたなら幸いです。
私にとって、この物語が辿り着くべき世界観の到達点を見つけた瞬間が、自然と終焉の合図でした。
異世界とSFの間に位置し、ジャンルが定まらないので「神のファンタジー」としました。
忖度のない想いを込め、自身が本当に『読みたい』と願う作品が出来たことに、満足しています。
―― ところで、キャラクターたちが「一言!」とうるさいので
「タイトル名を『ソフィの光源氏物語』にカエルにゃ!」
「わたしはどうなるのよっ!」
「お父さんったら……、でも気を付けてね」
―― ともあれ
お忙しい中、最後まで寄り添ってくださった皆様へ、感謝の意を込めまして。ありがとうございました。




