〇番外編 少年と仔猫14
朝一番で店長のお店に行きます。
昨日出来なかった納品目的です。
ニャンタを乗せて歩きます。
店長のお店から、メイドさんが出てきます。
こっちを見て、走ってきます。
「は〜、可愛いニャンコなのです。さわってもいいですか」
「ニャフー」
「ニャンコじゃなくてニャンタだぞー。あと、さわってもいいって言ってるぞー」
「は〜、ニャンタくんでしたか。名前も可愛いのです。モフりが止まらないのです〜」
ニャンタがモフられます。
ゴロゴロいいだします。
気の済むまで待ちます。
「は〜、ありがとうなのです。えーと、そうだ、お礼に美味しいバタークッキーをあげるのです。は〜、最後の一枚なのです」
小さなメイドさんが、バタークッキーをくれます。
ため息をついて袋ごとくれます。
「ほんとかー。ニャンタは食べないけど、僕は大好きだぞー」
「味は保証するのです。とっても美味しいバタークッキーなのです」
袋から出して食べます。
「うん、美味しいぞー。でも僕が作ったバタークッキーの方が美味しいよー」
ポーチから、バタークッキーの袋を出します。
袋の紐をゆるめて勧めます。
「頂いていいのですか。ありがとうなのです」
小さなメイドさんが、笑顔でバタークッキーを食べます。
顔つきが変わります。
「は〜、本当に美味しいのです。坊やが作ったのですか」
「坊やじゃなくてクッキーノだぞー。シュガーナ姉ちゃんのレシピで、僕が作ったんだぞー」
「クッキーノくんね。私はポーラ、よろしくなのです。それでクッキーノくん、このバタークッキーの残り、銅貨一枚で譲って欲しいのです」
「まだあるから、売ってもいいぞー」
銅貨一枚、受取ります。
「本当に嬉しいのです。クッキーノくん、ニャンタくんもありがとうなのです」
ペコリとおじぎします。
手を振って馬車に乗り込みます。
見届けて、店長のお店に入ります。




