執着という感情
「執着」という言葉には、どこか悪いイメージがあるのかもしれません。
なぜ人は、執着してしまうのだろう。
その感情は、本当に手放すだけのものなのだろう。
この物語は、執着を否定するための物語ではありません。
その奥にある、寂しさや不安、
「大切に思う心」を、静かに見つめるための物語です。
なぜ、執着は生まれるのだろう。
なぜ人は、手に入りそうなものより、
失いそうなものに、
惹かれることがあるのだろう。
ずっとそこにあると、
いつのまにか当たり前になってしまう。
けれど、
離れていきそうになると、
急に心が大きく動くことがある。
「失いたくない。」
「なくならないでほしい。」
そんな気持ちが、強くあふれてくる。
それは、なぜだろう。
もしかするとーー
人は、失うことで、はじめて
大切さに気づくことが
あるのかもしれない。
手に入っている安心よりも。
届きそうで届かない感覚。
わからない未来。
不確かさ。
そうした揺らぎが、
心が強く動かすことがある。
けれどーー
その感情の奥には、
「なくなることへの不安」が
眠っているのかもしれない。
失うことが怖い。
ひとりになるのが怖い。
だから、
強く握りしめたくなる。
執着とは、何かを愛してる感情なのだろうか?
それともーー
安心を失いたくないという、心の叫びなのだろうか?
私は、執着そのものが悪いのではなく、
その奥にある気持ちに気づくことが大切なのだと思っています。
「失いたくない。」
その言葉の奥には、愛があるのかもしれない。
安心を求める心があるのかもしれない。
あるいは。まだ癒えていない寂しさがあるのかもしれません。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




