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ノエルとシエラとささやかなパーティ

今回は少し短いです。

「それじゃあ、ノエルちゃんの家族入りを祝って……乾杯!」


「「「乾杯!!」」」


 貴族主義組織『アリストクラット』討伐依頼を受ける決意をし、明日にもギルドに伝える事を決めたメルルとカトルは、まずはノエルを家族に迎えた記念のささやかなパーティを行う。

 クルルの乾杯の音頭を取った後でメルル達も続き、そこからパーティが始まる。


「おにーちゃん、これは?」


「お、これはじゃがいもの料理か?」


「ジャーマンポテトって言うんだよ。 チーズも乗せてるから美味しいよ」


「ノエルちゃん、食べてみるか?」


「うんっ♪」


 真っ先にノエルが目にしたのは、クルルが作った料理の一つ、ジャーマンポテトだった。

 極寒の地とされている『ホーエル』でも栽培しやすいじゃがいもの料理の一つのようだ。

 カトルが食べてみようかと勧められたので、ノエルは一口食べてみる。


「どうかな、ノエルちゃん?」


「おいしい……♪」


 クルルが味はどうかと聞いてみたところ、ノエルが笑顔で美味しいと答えたので、自然にクルルも笑顔になる。


「いやー、やっぱりノエルちゃんには笑顔が似合うね」


「ああ、そうだね」


 その様子を見ていたカトルとメルルは、そう言った。

 今までの辛い過去を背負っていたノエルに、笑顔でいて欲しいと願い続けているのだから、今回の笑顔も二人にとっては安心するのだろう。


「おやー、なんかいい匂いがすると思ったら」


「シエラ?」


「あれ?」


 ノエルを見守っていた二人は、不意に聞こえた声と共にそこに視線を移す。

 するとそこにはアイドル衣装を身にまとったシエラがいたのだ。


「シエラさん、何でここに? アイドルの活動は?」


「いやぁ、例の『アリストクラット』の影響で幾つかのイベントが延期になっちゃってねぇ」


「延期になったの?」


「そうなんだよね。 貴族主義の奴らが余計な事をしてくれたもんだよ」


「口が悪くなってるよ、シエラ」


「ちなみに公演予定場所はフリージア王国、ノクターン魔法国とベルセリアと同じ反貴族主義が治めている場所だねー」


 シエラ曰く、例の貴族主義組織『アリストクラット』が動いている影響で、フリージア王国やノクターン魔法国で行われるはずだったアイドルのイベントが延期になったようだ。

 貴族主義の組織が原因だと知るシエラは、メルルから口が悪いと突っ込まれる程に不快感を強めていた。


「じゃあ、シエラさんも食べる?」


「うん、食べるよー。 おっと、メルル、この子は?」


「ああ、私とカトル君の妹になったノエルちゃんだよ」


「なるほどー。 私はシエラだよ。 よろしくねー」


「うん、よろしく、シエラおねーちゃん」


 突然シエラが来た事で固まっていたノエルも、彼女と対面することで警戒心を解き、すぐに仲良くなった。

 カトルは無言ながら内心冷や冷やしていたが、ノエルとシエラが打ち解けた事に安心した。


「まぁ、その『アリストクラット』も今は組織としてはガタガタだしね。 私とカトル君は明日壊滅依頼を受けるつもりだよ」


「え、そうなの?」


「ああ、ノエルちゃんの為にな」


「そっか、あまり無茶はしないようにね」


「ああ。 ノエルちゃん、お腹いっぱいかな?」


「うん。 美味しかった♪」


「いやー、笑顔が可愛いよねぇ」


 どうやらシエラとメルル、そしてカトルが話している間にノエルはもうお腹いっぱいになったようだ。

 美味しかったらしく、満面の笑顔を三人に見せるとカトルとメルルはほっこりし、シエラに至っては可愛いと口にした。


 後の料理をシエラ達で食べ終えて、シエラやクルル、エクスと別れたカトルとメルルは明日に備えてノエルと一緒に寝る事にした。

 

 そして、翌朝に三人はギルドに向かったのだ。



次は諸事情により2月28日(月)更新予定です。


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