カーオーディオの異音
整備士についてミリしらなのに気軽に主人公整備士にしたので色々間違ってます。ご容赦ください。
鏃自動車工業から最寄りのコンビニへは、裏口からの方が近い。表から回ると角を通るが、裏から出て寶積寺の敷地を抜けるとすぐに着くので、恒一はいつもそのルートを通る。
夕方、その日の作業が終わり、片付けや清掃に入る前に空いた小腹を宥めようとひとまずコンビニへ向かった恒一は、その帰りに苛立ちの混じった声に遭遇した。
「あー、もう! なんでだよ!」
寺務所から出てきた三十代くらいの男性が、大股で停まっている車へと歩いていった。コンビニへ行くときには見かけなかったので、先ほど来たばかりなのだろう。
寶積寺の住職は蓮の父親だ。恒一の両親亡き後面倒を見てくれた親代わりであり、工場相続の際の手続きなどもほとんどを肩代わりしてくれた、返しきれない恩がある人だ。今騒いでいるのがもしも何かトラブルの種になるような男だったら、と心配になって、恒一は足を止めた。
男はそのまま車のドアを開けたが、なぜかすぐに乗らずにためらう様子を見せた。少ししてから半身を乗り入れて鍵を差し込み——スマートキーではないらしい——セルを回す。アイドリングの音が響く中、なぜか彼は車に乗らずにスマホをいじり始めた。
少し離れたところから見ている恒一には何をしているのかまではわからない。しばらくすると、男は頭を抱えてうずくまった。
「なんでだよ! あのくそディーラー!」
境内で悪態をつく男に、恒一は訝しんだ。ここ、寺。なんでディーラーに文句言ってんだ?
今度は職業的好奇心が湧き出して、恒一は男に近づいた。
「何かお困りですか?」
声をかけると男は慌てて立ち上がり、振り返った。
Tシャツの上から羽織ったセージグリーンのシャツ、黒のアンクルパンツというカジュアルな出立ち。特に不審な点はない。
わずかに開いた車のドアの隙間から音楽が漏れていた。
「ああ、すみません、お騒がせして」
ぺこりと頭を下げる姿に恒一も警戒を解いた。何かに苛立ってたのは間違いないが、寺に思うところはなさそうだ。
「いえ、通りかかっただけですが」
そう言って恒一は自分の身なりを示した。
紺色の作業着、胸には「鏃自動車工業株式会社」と銀色で刺繍がしてある。
「車のことでお困りかと、職業柄気になりまして」
そのときには、恒一の耳にも不調は届いていた。アイドリングに問題はなさそうだが、車の中から音楽と共に低い異音が漏れてくる。
『……ォォォオオー……』
軽快なポップスに似合わないやや気味の悪い音だ。だが、車というのは本当に様々な現象を拾っては異音として吐き出すものだ。車の不調を診断する目安にもなるくらいだ。
「なんかすみません。ここんとこずっと、音楽をかけると変な音がしてまして」
ふむふむと聴きながら、異音にも耳を傾ける。おかしいな、と恒一は首を傾げた。
異音は高くなったり低くなったり、安定した音ではなさそうだ。一方でアイドリングは安定していて、それでこの状態だし発電機は可能性が低いとして……と考え始めた恒一に、男はさらに言い募る。
「ディーラーで見てもらったんですが、結果は『異常なし』。検査は正常で、なんか現象が出ないとか言われました」
「うん?」
一度思考を停止して男を見た。
「ディーラーで検査をしたんですね」
それなら恒一の工場より、少なくとも電気系統はよっぽどしっかりした検査をしてるはずだ。そこで現象が出ないと言ったということは、オーディオから音を出してのテストはしたのだろう。
さっき、ディーラーに文句言っていたのはそのせいか。
「でも今確実に出てますね」
「そうなんですよ。帰りの車で音楽かけ始めたらまた鳴り出した。本気で気味が悪くなって思い出したんですけど、この音が鳴り出した時期に事故直後らしい現場を通りかかったんです。救急車とか来てて、通り過ぎただけなんですけど。それで、なんか憑いてるんじゃないかと怖くなったところにお寺が見えて、思わず寄ってみたんですが」
男は寺務所を見て、ため息をついた。
「突然来たので仕方がないのですが、今お坊さんが出かけてて、対応できる人がいないと。それで、情けない話ですがなんか怖いしイライラして声を荒げてしまった次第です」
あー、オヤジさんは今日はどこかの通夜だったかなぁと思いつつ、もう一度車の音に耳を傾けた。一曲が終わった間は静かになり、次の曲が始まると少し遅れてまた異音が聞こえてくる。薄暗くなってきた夕方に原因不明のこの音は、確かに不気味ではある。
「電気じゃなければ共振かなぁ……」
ディーラーのチェックログを貰えるわけもないしなあ、わからん、と思いながらも呟くと、男は恒一に頭を下げた。
「もしよかったら見ていただけませんか。もちろん費用はお支払いします」
「いいですけど、場合によっては配線全部チェックになるので費用がかさむこともありますよ」
「なんか気持ち悪いんで、この際構いません。お寺に来たら修理屋さんに会うなんて、これも何かの縁でしょう」
それはそうかもしれない、と恒一も納得した。
霊とかそういった類のものではないだろう。
なぜなら、恒一の目には何も映っていないのだから。
§
「あれ? 恒ちゃん、なんで車?」
案内するほどの距離でもないので遠慮したのだが、男は一人でこの車に乗りたくないと言って同乗をせがんだ。断ることもないと一緒に工場まで車で来た恒一が降りたところで、事務所から出てきた男に声をかけられた。もう一人の、恒一が唯一雇用している従業員。父の代から働いてくれて、一度引退したにも関わらず、恒一がまたここで始めると聞いて戻ってきてくれたベテラン整備士だ。
「打金さんお疲れー。こちら、お寺で会ったお客さん」
「お寺で会ったぁ?」
意味がわからないという表情の打金の前に、恒一に続いて寺で会った男が降りてくる。
「すみません、お世話になります」
車の中で根岸と名乗った男が頭を下げた。
そのまま恒一は根岸と共に一度事務所に入り、契約に必要な情報のやり取りや点検費用を提示した後にこう続けた。
「もう遅いので、代車出しますよ。明日以降点検結果と修理見積もりをご連絡しますので。修理が発生した場合は、点検費用は修理工賃に含まれるので、その分差し引いた額のご請求となります」
「ありがとうございます。ではよろしくお願いします」
代車に乗って去っていく根岸を工場の前で見送り振り返ると、すぐに打金が側に来る。
「なんでまた寺で客拾ってきた?」
「犬猫みたいに言うなよ。近道したら困ってたみたいだから声かけただけ」
かくかくしかじか、と寺での状況を説明する。
もう終業時間を過ぎている。片付けは打金があらかたやってくれていた。一応現象確認だけしておくか、と恒一は根岸の車に乗り込んだ。ひとまずエンジンをかけ、カーオディオのラジオをつけてみる。スピーカーからはパーソナリティの明るい声が流れてきた。
「あれ」
異音は出ない。相変わらず安定したアイドリング音が、シャッターを閉めた工場に響く。
「さっき、寺ではめちゃくちゃ鳴ってたんだけどなぁ」
「なんだぁ? 動かしたからかあ?」
その振動でわずかに配線の位置が動き、音が出なくなることもある。
「うーん、根岸さん、スマホ繋いでたからなぁ」
スマホ本体やBluetooth側の問題だと恒一にも打金にもできることはない。
ひとまず自分のスマホをペアリングするかな、というところでラジオから音楽が流れてきた。
『……ゥォオーオオー……』
それとともに、ようやく(?)異音が現れた。
少なくとも状況再現できたことに、恒一は胸を撫で下ろした。ラジオで再現できたということは、スマホやBluetoothの問題じゃない。
曲の途中でも、鳴ったり鳴らなかったりするが、基本的には音楽に合わせて共振してるように聞こえる。
「気味悪いかぁ、わからんでもねぇなぁ」
その音を聞いてからからと打金が笑う。
「なんか一緒に歌ってるみてぇだもんなぁ」
確かに。ずっと音楽に合わせて異音が鳴ってれば、寺に駆け込みたくなる気持ちもわからなくもない。珍しいが、なくはない現象なので恒一にはどうってことないが、知らなければ不気味だろう。
「まあ、振動抑える方で見てみるか……特定の電流に干渉とかになるとちょっと面倒だな……」
次の作業を頭の中で組み立てつつ、恒一はエンジンを止める。
「今日はここまでにしようか。明日、スピーカー周り見て、何もなければ打検やってみよう」
せっかく片付けてくれたのに、またあれこれ引っ張り出すのも正直面倒だ。
恒一の言葉に打金は了承して、車から降りた。
恒一も降りると、きちんと鍵をかけた。事務所の預かりキー置き場に確実に置く。万が一にも失くすわけにもいかない。
時間が過ぎたのに残っていてくれた打金を帰して掃除用具を手に取って、ふと恒一はスマホを取り出した。
さっき流れていた音楽は流行りの曲で、恒一も気に入りのアーティストだ。作業中によく音楽を鳴らしている恒一は、工場におきっぱなしのBluetoothスピーカーに接続するとプレイリストから選んで、先ほどの曲を歌っているアーティストの音楽を流し始めた。
『……ゥゥゥォゥ……』
音楽に合わせて、エンジンもスイッチも切ったはずの車から、唸り声のような異音が漏れ始めた。
「え?」
一瞬意味がわからなくて、恒一は車を凝視する。
『ゥオォォォォ……ン……アアァァァ……』
何も見えない。車には霊らしきものは乗っていない。しかし、先ほど聞こえていた音が、今は静かなはずの車内から聞こえる。
エンジンを切った状態でも異音が発生することはある。あるが、これは明らかにおかしい。
車に繋いでいない音楽に合わせて鳴る異音なんて聞いたことがない。
なんか気味が悪くて、という根岸の言葉を思い出した。
いやいや、まさか。
だって何もいない。ナニかがいるなら、自分には見えるはずだ。でも、だが、しかし。
『……ァァアアアー』
先ほどまでは車のアイドリング音や車内に流れるカーラジオで気づかなかった。でも、この音は。
「人の……声……?」
そう気づいた瞬間、恒一は掃除道具を放り投げると、居住区である二階へと駆け上がった。
§
「みなとおおおおお!」
わりと最近同じことあった。
自室で寝転がってスマホでゲームをしていた薄氷 湊は、近づいてくる大声と足音に既視感を覚えてため息をついた。
また人のいるところに引っ張り出されたらたまったものではないが、かといって逃げるところもない。
バタン!とドアを開けた恒一を一瞥もせずにスマホの操作に終始する。あ、いいアイテム見つけた。
「来てくれ頼む、わけわからん!」
「今忙しい」
「ゲームしてるだけだろ!」
「ゲームで忙しい」
大きくため息をつく恒一を無視し続け、湊はゲームを続ける。どかりとローテーブルの脇に座り込んでこちらを睨んでいる気もするが、気にしない。
「いつ終わるんだよ」
「わかんない」
この間と違ってそこまではパニックになっていないな、と湊は判断した。心構えができていたのか、それともそれほど怖いとは思わない状況か。
「もう誰もいねぇから。後でいいからちょっと見てくれよ」
まあ他に人がいないなら、見てやってもいい。
別に湊はそこまでゲームが好きなわけではない。ただ何もしないのは暇なので、暇つぶしにやっているだけだ。
暇だからといって何か生産的なことをするような社会性もない。そんなことをするくらいならこのまま朽ちてもいい。わりと本気でそう思ってはいる。そうできない理由はあるけれど。
その生活への執着のなさが表れた部屋はなかなかシンプルだった。ミニマリストと言われれば信じる人も多いだろうが、湊にとってはただ必要な物も欲しいものもほとんどないだけだ。
怠惰に過ぎる時間にも執着はないが、これが終わるまで待たせても大差ない。
「時間制限だと後15分」
それ以前に終わるかは、プレイヤー次第。
ゲームからは、銃声が響いていた。
§
「へえ、恒一には見えないんだ」
「一目見ただけで怖いこというのやめてくれませんか湊さん」
工場に足を踏み入れた瞬間に何かが見えたらしい湊に、恒一は頭を抱えた。
なんだよいたのかよマジで?
ずっといたのに気づかず車乗ってたのか俺?
そんな言葉が恒一の頭の中をぐるぐる回る。
今まで見えなければいないと思っていた常識がガラガラと崩れた。
え? もしかしてそこかしこに自分には見えない霊がいたってことか?
やめてくれよ自分の目が信頼できない状態で生きろと?
「で、音楽かけたら唸り出すの?」
すでに何があったかは湊に説明してある。先程までゲームをしていたスマホで、今度は音楽用のアプリを立ち上げた。
「あの曲だっけ?」
「再現する気かよ……」
明らかに嫌そうな顔をする恒一を無視して、湊はスマホで音楽を流し始めた。
今度はスピーカーにはつながっていないが、静かな工場ならどこにいても聞こえる程度の音量だ。
『……ゥゥォオオ……』
再び不気味、と今さらになって感じる声が響いてきた。静かな工場で、スマホのスピーカーだけのやや乏しい音源にも律儀に合わせてくる。
「な、なあ、なんだよこれ」
「歌ってるね」
「は?」
「歌ってる。気持ちよさそうに」
「嘘だろ……」
恐怖ではなく呆れが混じった声が恒一の喉から漏れる。
「すごく下手だね」
「そういう問題じゃないよな?」
世の中、運転中に大声で歌っている人は割といる。でも人の車に取り憑いて歌ってる霊が存在するなんて誰が思うか。迷惑極まりない。
「このまま歌わせとけば明日の朝には消えるよ」
「ええ……」
霊は放っておけばそのうち消える。湊がいつもいうことだ。
それでも一晩、自分の部屋の下で霊によるリサイタルを開催されるのはいただけない。たとえ恒一の部屋には届かない音量だとしてもだ。
「成仏……させてやってくれ……」
気持ちよく歌っているところ申し訳ないが、やはり恒一には霊に工場を一晩貸すことなんてどう考えても受け入れられなかった。
「ん」
短く答えて、湊はスマホの音量を上げる。
『……ゥゥォォォ……ォォ…………ォ……』
それとは逆に、声はだんだん小さくなり、そのまま消えていった。
後には、スピーカーから流れてくる音楽だけが残った。
甘いのにちょっと毒もある、オルタナティブなJ-POP。
「なんか、最後まで歌ってた?」
「僕は音に力乗せるの得意だから。気持ちよく歌ったまま消えていったよ」
「なんにせよ、消えたなら良かった……って、」
安心したのも束の間、恒一は重大なことを思い出した。
「なんで俺には見えないんだ? まさか、見えてない霊がそこかしこにいる……なんてこと……ない、よな?」
「そこかしこには、いない」
「ってことはたまにはいるんだよな?」
「知らないよ、僕ほとんど外に出ないし」
「引きこもりを肯定するのに何の躊躇いもない……」
恒一は湊から安心材料を引き出せずに肩を落とす。これまで見えないから怖くなかったのに、情けない話だが「そこにいるかもしれない」と思いながら生きていける自信がない。
「……恒一が心配することない」
「いやでも」
湊はスマホに目を落としながら、ポツリと言った。
「僕が何とかするから」
恒一は思わず瞬きをして湊を見たが、湊はスマホから視線を動かさなかった。
「他の人がいてもか?」
痛いとこを突かれたらしい湊が顔をあげ、恒一を睨む。
「………………何とかする」
再び目を落としてスマホに向かって答えた湊に、恒一は何も言わないことにした。このままでいられないことは、湊が一番わかっているのだろう。
ならば、恒一も少しはこの怖がりを何とかしなければならない。自信はないが。
「って、ああ!?」
大事なことを思い出して、恒一は大声を上げた。
「なに?」
「打金さんと根岸さんになんて説明すればいいんだ!?」
完全に車の問題として引き受けた修理だったのに、原因は霊の熱唱だった。しかも根岸さんはわざわざお寺にまで行っている。明らかに恒一と同類だ。やっぱり霊でしたなんて聞きたくないだろうし、修理工場でお祓いしましたなんて信じてもらえるわけもない。
「別に適当でいいんじゃない? 修理しなくてもお金取れてラッキーじゃん」
「そういうわけにもいかないだろ!?」
「蓮さんなら確実に修理代より高い除霊料取るよ」
恒一は蓮の会社の料金体系は知らない。しかし、生活ぶりを見る限りそれなりに取っているのは間違い無いだろう。
だからと言って必要ない修理をしてお金を取るのは良心が咎める。恒一は、今は沈黙している車を眺めてしばし悩み、やがて結論を出した。
「……スピーカー周りの増し締めはやっとくか」
§
翌朝、恒一は早朝からフロントドアの内張を剥がして作業しているとこに、打金が出勤してきた。
「おはよーさん。恒ちゃんずいぶん早いなぁ」
「おはよう打金さん」
ドライバー片手に恒一も挨拶を返す。
「やっぱりちょっと気になったから見てたんだけど」
そう言って、恒一はカーオーディオのスイッチを入れた。ラジオになっているので、またパーソナリティの声がむき出しのスピーカーから流れてくる。どちらにしても再現できなかった状態ではあるが。
「さっき確認したんだけどさ、スピーカーのネジ閉めただけで音出なくなったわ」
「へえ?」
恒一の言葉に打金が首を傾げる。
「何だぁ、ドアとのビビリ音とは違え気がしたんだけどなぁ」
「ま、まあ、結果的に出なくなったし。根岸さんには直ったこととドア防振の見積もり出すことにするよ」
「純正スピーカーだしそこに金かけてくれるかねぇ」
ドア防振を頼む人はたいてい音質にこだわる人なので、スピーカーを変えてる人が多いのは確かだ。だが、正直そこは頼まれなくてもいい。原因を特定した、という体を取れることが重要だ。
「まあ、顧客になってくれれば良しとするよ」
せっかく寺が繋いでくれた縁だ。
大事にしたい、と恒一は思った。
「じゃあ見積書作ってくるから、点検の方よろしく。なんかあったら呼んで」
「おう、任せとけ!」
ひとまずドアの内張は戻して、リフトを上げるところまで一緒に作業した後、点検は打金に任せる。事務処理は全て恒一の仕事なので、作業比重が偏るのだが、「書類はやりたくねぇ」と言って快く作業してくれるので大助かりだ。
事務所に入ってパソコンを立ち上げながら、ふと昨夜の湊を思い出す。
『僕が何とかするから』
思わず笑みを浮かべて慌てて引き締める。打金さんには背を向けた格好だし、湊は絶対に今は降りてこないから見る人はいないのだけれど。
打金が作業を続けている音が工場内に響く。
「俺は周りに恵まれてるなぁ」
そう独りごちて、恒一は見積書に向き合った。ドア防振の見積もりはやや高いが、すでに支払ってもらった点検費は相殺される。
その日の午後、根岸が二つ返事で見積もり通りの作業を頼んでくるのは予想外だった。
恒一の良心が少し痛んだのはいうまでもない。
前回湊の仕事回だったので今回は恒一の仕事回。なぜ整備士にしたと後悔しまくりながら調べたけど多分おかしなとこたくさんあるはず。
オルタネーター・ノイズじゃなくてオルタナティブ・ノイズかーってやかましい、と恒一に言わせたかったけどやめました。




