本日は晴天なり
本日も新人御三人の研修です。
講師は私、エトランが引き続き担当させて頂いてます。
そして、本日はヘンリエッタ様と、なんと王様がご一緒でした。
御三人には、事前に注意事項を強く指導しておりますので、
王様を見たからと言って、すぐにキャーキャー騒ぐとは…
騒いでいるので、一発軽く叩いときました…
暴力では有りません…注意です。あくまでも指導なのです。
王様も、以前に一度、御三人を見たことがあったせいか?
すぐに逃走はしませんでした。そこは良かったです。一旦逃げられたら最後、最早誰にも探せませんし、確保出来ませんからね。
まあ、お気持ちは分かりますが、お仕事中ですからね。
騒いで良い訳は無いのです。
私の指導…中々良いタイミングのツッコミだったと…
王様から、お褒め頂きました。ツッコミ?…ちょっと何を言ってるのか良く分かりませんが…
当然ですが、王様もヘンリエッタ様も、まずはアーラントの現状をお知りになられたいとの事で、
御三人には、それぞれ報告をお願いしました。
私達が帰国したあと、実は一度、ダメ貴族がお姫様を丸め込んで、自分にとって良い傀儡に仕立てようと画策していたようですが、
ある日エルドン騎士長さんと会談した数日後に、突如失踪したそうです。
真相は一切分かりませんが、どうやら国を出たらしいと、周りでは噂されている…そうです。
まあ…詳しくは知らないほうが、身のためってお話なのかな、と…
そもそも?
前王政権の失敗から、その貴族はなにも学んでないってのは、やはりかなりの問題ですよね。
どのみち、失脚するでしょうが、かき回すだけかき回すとかはご勘弁を願いたい事案ですから、
早期に離脱して頂いたのなら、寧ろ感謝ですよね…
でも騎士長さん…どんなお話だったんだろうか…多少、気にはなりますよね。
それ以外は、特に大きな問題も無く…
その貴族の失踪で、反王女寄りだった貴族連中も、一気に手のひらを返したそうです。
どうやら王女様は頑張っていらっしゃるようで、私も少し安心しましたね。
今度何かしら、差し入れでもしたい気分です。遠いのでそうそう会えませんが…
後でこっそり王様にお願いしてみようかな。
そうそう、農業の方も、かなり順調に進んでいるようで、
小麦に関しては予定よりも大分早く、そこそこの収穫が見込めそうらしいです。
小麦だけでも、やはり無いよりは有ったほうが良いですからね。ホント良かったです。
そして…最後はちょっと…アレですが?
私達が使っていた執務室に置かれた、大量の調度品ですが…
全て持ち帰る為には、最低でも馬車が三台は必要となる量だったそうで…?
流石に、帝国までの送料が莫大すぎると…
まあ…そうでしょうね。
ただ?馬車三台分って、
前よりも…かなり増えてますよね?
まあ…賃金の使い道は個人の自由ですが…
私が帰ったあと、
一体、執務室で何をされてたのでしょうか?
馬車三台分って、もうちょっとした美術館並みの量ですよね?
執務室って、そんな大きさではなかったですけど?
で?
その大量の荷物は、帰国前のお休みの日に、安価で露店販売されたと?
それでも売れ残った彫刻やなんかは、最終的には王城に寄贈された…と。
…泣く泣く?
で?
なぜかその背中のバットだけは、大事に持ち帰ったと?
なる程…
皆様、素敵な笑顔ですが…多分、なにかを大きく間違っていると思いますよ。
まあ…報告は概ね良好だったと…いう事ですね。良かった良かった。
あとの詳細は、後ほど情報部の方も交えて行いますが…
その前に、王様のご指示で、一旦休憩、お食事ですね。
おっと!驚きましたね、カレーですよ。
しかも…こ、これが噂に聞いていた、カレーうどん…ではないのでしょうか?
ヘンリエッタ様からは、なぜかエプロンを推奨されました。
食べ始めてすぐに、その理由は判明しました。
なる程…これは手強いですね…汁が飛ぶのは仕方が無いのかも知れませんが、
服につくと、簡単には取れないのですね?
なんて恐ろしいお食事なのでしょうか?
ただ…ここまで美味しいと、なんの文句も言えませんが…
王様は見事な食べっぷりですね。全く飛び跳ねも有りません…流石だと…
御三人は、箸のコントロールにかなり苦戦しておられるようですが…
凄いお顔と勢いで食べ進んでいますね…
うーーーん、お貴族様の威厳とか…嗜み?
その全てを、いとも容易く捨てさせるカレーうどんとは…
やはり、かなりの強敵の様ですね。
次回は必ず、無傷で攻略して差し上げましょう。ええ、こう見えて、私だって貴族の端くれなのですよ、
優雅に、そして美しく、殲滅させて頂きますよ。
腕の先に飛んだ、一滴のシミを見ながら…
私は強く誓いました。




