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集結する兵士たち

 お城の正面、大きな広場に続々と、まずはトールトメラ兵が、一斉に帰還し始めましたね。



 負傷された方も、結構多い様ですね。


 そして…捕虜も続々と連行されて来ています。



 その列に…


 まさにその対面の最前線の、

 更にど真ん中に、なぜかうちの王様が陣取ってます。

 その場で、連行された捕虜を次々と選別していますね…


 トールトメラ側も、それに慣れた感じで、上手く対応していますね。


 どうやら、普通の捕虜と危険な捕虜とを、

 それぞれその場で即座に選別してる様ですね。


 重装備の兵側が、きっと危険な捕虜…なんでしょうかね?


 その危険な兵側には、既にグリフォンが配備されてます。


 この場で暴れるとか…それは流石に、ただの無謀でしょうね。

 当然?捕虜もちゃんと、分けられた理由も含めて、そこは判ってる様ですね?


 グリフォンの前だと、流石にその態度も、一気に変わって行きますよね。

 王様の関係者以外、みんなおもちゃかエサ…そう言う扱いですから…


 グリフォン自体の態度も、我等に対してのものとは、もう全くもって正反対…全然違いますね…


 いつ飛びかかってもおかしくないですよね?


 まあ…そこに王様が居るって事こそが、

 彼等捕虜の、実は唯一の希望だなんて…誰も、微塵も思いもしないのでしょうね。


 王様が居るから、群れの王がいるから、

 その王様より先には、グリフォン達は手が出せないんですよね。


 ええ、それはもう、完全なる絶対の縦社会ですからね…


 寧ろ?人間なんかよりも、かなりそこは忠実ですよね…


 そして…特戦隊をはじめ、こちらの関係者も帰還し始めた様ですね。


 上空にはワイバーンが見えて来ました。


 そして、カイ様がお越しのようですが?


 横には護衛さえ連れて居ませんけど…大丈夫なんでしょうか?


 え?…別の方向からはズーラー将軍も…

 やはり護衛は居ませんね?


 まあ…そもそもが竜種だそうですからね…


 人間如きじゃあ、どうこう出来やしないのでしょうね…


 そういえば?首を落としても、その程度じゃ死なないって…


 なんか…そんな事も言ってましたが…


 え?…その姿を確認したと同時に?

 王様の右手には、既にドラゴンこわしが…握られていますね…


 

 うちの関係者も、続々と王様の元へと集まって来てます。


 王様は軽く左手を上げて、ちょっと待ってろよ、のポーズです。


 

 どうやら、選別が落ち着いたトコで、

 私も含め、皆を横の空き地へと、王様が合図で誘導し、


 そこで皆様、まずは最敬礼です。


 いつも、それが素晴らしいくらい、見事にシンクロしてて、とてもきれいに揃っているのです。


 ですが、見惚れている場合では無く、当然私も、そこに習いますよ。

 『おう、ご苦労さんだったな。楽にしてくれ…』

 いつも通りの、軽い挨拶で、皆も一斉に立ち上がります。


 上位の役職から順に、簡潔に、王様へ作戦行動の報告が始まります。


 まずはカイ様からの様です。王様はドラゴンこわしを肩に担ぐように移動させましたね…

 ええ、臨戦態勢だと思われます。


 でも流石に?ここではカイ様も自粛してますね…


 いやいや…それが当然なのでしょうが…


 特戦隊や騎士団、偵察の飛竜種の方々…


 そして最後にズーラー将軍、アズラエール様がその全てをまとめてますね…

 凛々しく、そして勇ましくも有り、

 まさに軍のトップ…そんな雰囲気がヒシヒシと伝わって来ます。


 王様の指示で、報告に来られた全員に、小さなお酒の瓶を私が皆様に配ります…

 

 最後の最後、王様が声を掛けます…

 『お疲れっしたっ!!』


 「「「お疲れ様ですっ!!」」」

 

 皆様、一気にお酒を飲み干します…無事の帰還を祝う、恒例の乾杯の儀式だそうです。


 ついでに?私も頂きます。何もしていないので、恐縮でしたが…

 まあ…恒例のヤツだと…


 では遠慮なく…ゴクゴク…プハーっ…

 はい、おいしかったですよ。



 皆様のお顔も、ほんの少し、緩みましたね。


 


 ここで皆様とは一旦別れて、

 王様と私は再び、トールトメラ王の元へと移動します。


 長い廊下には、多くの文官や大臣様らが整列されてますが…

 その前を華麗にスルーしながら、王様が進んで行きます。


 私がいるのでそうなってますが…


 きっとお一人だと、さっさとトールトメラの王様のトコまで、一気に移動しちゃってますよね…


 

 うちの王様に変わり?

 なぜか皆様、私に感謝の御言葉を掛けられます…

 まあ…そういうのも、きっと私の…担当なのでしょうね?


 スタスタと、王様は凄い早足で消えて行きましたが…


 私は敢えて…ここに置いて行かれたようです…


 いわゆる身代わり?ですかね…王様から、敢えてパージされた様です…



 ええ、なら甘んじて、全てお受けしておきますよ…


 そして後ほど、全て王様にはご報告致します。


 ええ、勿論です。お約束しますよ…


 なのでそろそろ、私も解放して下さい…お願いします…


 

 えーーっと、ですね?


 私に取り入っても、私如きには、特になんの権限も、ましてや権力も微塵にも御座いません。


 そこはあしからず、どうかご了承下さいませ…



 ええ、私なんてただの雑用ですよ?


 ええ本当ですよ、ただの、ド田舎貴族の娘ですからね?



 ええ、恐ろしい程の雑魚です。


 こちらの御貴族様とは、そもそもケタが違いすげるのですよ?


 なので、お見合いを押し付けないで下さいませ!

 

 お願いですから、もう解放して下さい…


 誰か、た、助けてええ…





 PS 王様…これは流石に…ちょっと、恨みますからね…?

 


 

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