011-004 僕、ちょっと強いかも
うん。僕、ちょっと強いかも。
今日の分の勉強もそこそこに、僕はバトロワを始めていた。
その練習内容は、1人でランクマッチに潜ると言うものだ。
僕のランクは既にマスター。
ここで、問題なくRPが盛れるようなら、ソロマスも目指せる実力と言うことだ。
結果として、僕は問題なくポイントを盛れていた。
これがどれほどすごいことなのかと言えば、少なくともyou先輩よりすごいと言うことだ。
だから、僕、ちょっと強いかも、ってこと。
フルパではなく、ソロでランクを回す上で、ポイントを盛るためには、必要な要素がある。
バランサーになるか、キングになるかだ。
サッカーで例えよう。
FWしかいないチームでは、勝てない。
11人全員がFW。それは攻めにおいては強いかも知れないが、守りはからっきし。だから、勝てない。それをチームとは呼べない。
FWがいて、MF、DF、GKがいる。
それがチームと言うものだ。
フルパでランクマッチに潜れば、予め役割を決めて戦いに挑むことができる。
しかし、ソロランクは完全にランダムにメンバーが選定される。
だから、サッカーで例えるなら、全員FWってこともあれば、全員GKってこともある。もちろん、FW、MF、DF、GKとバランス良く選定されることもある。
それがランダムである以上、バランスが悪くチームが組まれることの方が多い。
ともかく、チームに偏りがあろうとも、なかろうとも、一定以上勝ち続けなければ、ランクポイントは盛れない。
そんな条件の中でどうすれば勝てるか?
1つは、バランサーになること。
GKがいないチームなら、自分がGKになる。自分以外がFWのチームなら、自分がMF、DF、GKになる。
そのようにチームを成り立たせる存在がバランサーだ。
そうやってソロランクを戦っているのが、Tomo先輩だ。
Tomo先輩のサポート力は凄まじい。
その力を持ってすれば、チームの穴を補ってバランスを取ることができる。
そして、もう1つは、キングになることだ。
バランサーのように自分がチームのために適応することの逆。
自分以外をチームに適応させる戦い方だ。
しかし、自分を変えることは簡単でも、他人を変えることは難しい。
他人を変えるためには、他人を変えられるだけの力が必要だ。
自分の力を誇示して、メンバーを屈服させ、変えさせる。それだけの力が。
そして、それだけの力が、今の僕にはあった。
戦場に散らばる凡ゆる情報を把握する目、それらの情報を上手く活用する脳。
様々なコーチング動画で、汎用的な技能を培っていた僕には、それらがあった。
だから、VCやピンを使って、味方に指示を出して、ポイントを盛り続けた。
もちろん、その指示に味方が従うに足るだけの実力も見せ付けた。
そうやって、僕はソロランクを勝ち進んだのだった。




