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日々原高校ゲーム部  作者: 名波 和輝
011 日常(2041/07)
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87/88

011-002 目がキマってて怖い…


 7月某日。部室にて。


「そう言えば、そろそろ期末テストだね。準備は進めているかな?」


 Tomo先輩が僕にそう問う。


「まだですけど、この間の二の舞だけは嫌なので、早めに取り掛かろうと思ってます!」


「良い心がけだね。だけど、私としては普段からしっかりと勉強しておいて欲しいかな」


「それが理想なのは僕もわかってはいるんですけど、どうしてもやる気になれなくて…。でも、今回のプランは完璧ですよ!前回みたいに一夜漬けにはなりません!」


「それは良かった。ちなみに、そのプランと言うものを教えてもらえるかな?」


「まずですね、you先輩にヤマを張ってもらいます」


「ん?オレ?MoMoちゃんにオレがテストに出るであろう箇所を教えるってことか?」


「はい、そうです!お願いします!」


「だが断る」


「えっ…」


 絶句する僕。


「この猿子優が最も好きなことの1つは、当たり前に力を貸してもらえると思っている奴に『NO』と断ってやることだ…」


「でもでも、中間テストが終わった後に、『手を貸しても良い』って!」


「それはMoMoちゃんが()()()()()って言うならな。だが、こうして、打算的にオレの力を借りようとしている状況は、本当に()()()()()かい?」


「ッ!」


「ね?」


 殴りたい。この笑顔。


「ど、どうすれば…、力を貸してくれますか?ここで、you先輩が力を貸してくれないと、僕の完璧な計画が崩れるんです!」


「ん〜、そ〜だなぁ。なら、可愛いショタっぽくお願いしてみな。オレが満足したら、手を貸してやるよ」


 ぐっ。嫌だ。嫌だ、けど、背に腹はかえられない!


「『お姉ちゃん。テストに何処が出るか、教えて❤︎』」


「かはっ!良いね。致命傷だぜ。『お姉ちゃん』を『優ねぇ』に変えてもう1回」


「『優ねぇ。テストに何処が出るか、教えて❤︎』」


「ぐはっ!良い感じにムラムラさせてくれるじゃあねぇか!良いぜ!お姉さんが手取り足取り教えてやるぜぇ!」


 目がキマってて怖い…。


 けれども、僕はyou先輩にヤマを張ってもらったのだった。

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