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異世界レーシング  作者: 吉澤悦男
22/24

ミシェルさんの新コーナーリング

今回はミシェルさんの、壁スリに替わる、新コーナーリングを披露致します。ミシェルさんらしさを、出すのに苦労しました。

「エンジン!! やるやないの。雨が降るって解ってたん?」

「もちろんです。作戦通りです」


「エンジン! おめでとう! スタートの時はヒヤヒヤしたよ」

「はい。 でも言いましたよね、最高速や排気量が全てでは無いと。振り回されない程度の馬力に抑える事も重要なのですよ」


「あはは。 エンジンの言う通りやな。うちも聞いてて、耳が痛いわ」


「さあ、後はミシェルさんのシルバーゴーストですね」

「ねぇねぇエンジン、シルバーにも何か、名前を付けてよ」

「えーっ? 何それ」


「私の前のクルマ、アデラック 10HP A型だけど、シンシアって呼んでたでしょ。あれはエンジンが名付け親なの」

「へぇー」


「まあ、言うと思っていましたから、考えておきましたよ。ストライク・イーグルって、どうですか?」

「うわっ!! カッコ良い」

「でしょ。ボクの国に有る、世界最高の戦闘機 F15のニックネームです」


「じゃあ、あなたの赤いシルバーは?」

「ファイティング・ファルコンです。 F16と言う戦闘機の名前です」


「ちょいちょい、エンジン。うちのも名前、付けてーな」

「えっ! いきなりですね。んーっと、スーパー・トム・キャット フル装備の F14です」

「どら猫かいな。ええやん、うちにピッタリや」


「じゃあ、イーグルの調整頑張りますか」

「うん、ありがとうね」


 シンシアに乗っていたミシェルさんの持ち味は、壁スリだけど、シルバーゴーストでの持ち味って何だろう? 風魔法を何かに応用出来ないかなあ。


「!!」


 天啓が来た! ミシェルさんに可能か確認してみよう。


「えーっ! そんな曲り方あるんだー。 うん、やってみる」

「ボクは怖いので、後部座席に座りますね」

「怖く無いわよ!」

「最初は、ゆっくりでお願いしますね」

「はいはい。いっくぞー」


 コーナーに入ると、徐々にアウト側のタイヤがリフトして行く。片輪走行だ。しかも、風魔法で接地感も有る。


「さすがにノーブレーキは厳しいのですが、最小限の減速で済むと思いますよ」

「うん、曲がる。曲り易いよ。 もっと踏み込めそう」

「でしょう! あなたの特性に合わせた、あなたにしか出来ないコーナーリングです。着地を考えると、もう少し軟らか目のサスにするべきかも知れませんね」


「あまり軟らかいとフワフワするから、これで良いよ。丁寧に着地するから」

「解りました。後は、シートをセンター寄りに移動させ、重心もバランス取りしておきますね」


「うん、ありがとう。 処で、あなたのファルコンは、どうするの?」

「軽量化の為に、全ての板金を剥がしている所です。素材を手に入れる為、明日からしばらく留守にします」


「私も行きたいな・・・」

「あなたは今のコーナーリングを練習して、テクニックを磨くべきですね。レイチェルさんと走っていると上達しますよ」


「ブー。 解ったわよ」

「何か、おみやげ探しておきますから」

「ん、じゃあ、頑張るね」


 現金だな・・・


 イーグルのクリアランスは、カーライルにお願いして、ボクは、冒険に旅立った。

さて、次回はドラゴンスレイヤーを手に入れるお話しです。が、

ドラスレ以上に重要なキャラが登場します。

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