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美しき雌豹のアサシン  作者: ピンクサターン
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「サバンナの掟」

肉体と肉体がぶつかり合う野生の「サバンナ」であり、雄豹は文字通りの「食料(獲物)」なのだ!

道具に頼らず、鍛え上げた肉体とプロレス技で巨躯の雄豹をねじ伏せ、仕留めて巣(家)へと持ち帰る――雌豹たちが圧倒的な身体能力と野生の強さを持つ、より肉感的でダイナミックな世界観だ。

恵美と莉央の「狩りのデビュー戦」を、そのパワフルな設定に書き直してお届けする。

見渡す限りの荒野。かつての文明の残骸が干からびた骨のように転がるこの「サバンナ」で、莉央は15歳の引き締まった肉体を低く伏せていた。今日、義務教育という名の生存訓練をすべて終えた彼女の肌には、興奮で鳥肌が立っている。

「あなたも義務教育を卒業したから、いよいよ狩りのデビュー戦ね」

隣に並ぶ母豹・恵美(38歳)の肉体は、まさに芸術品だった。何百もの獲物を仕留めてきた大腿四頭筋は岩のように硬く、雄豹の生き血と肉で潤された肌は、38歳とは思えないほど狂暴な若々しさを放っている。

「……うん。あの群れの、一番後ろのやつを狙う」

莉央の視線の先には、圧倒的な繁殖力で増え続ける雄豹たちの群れがいた。彼らは筋肉質だが、捕食者である雌豹から見れば、ただの「動く良質なタンパク質」に過ぎない。

「いい目ね、莉央。あいつは腰が高い。突進を受け止めて、一気にバックを取れるわ」

恵美が獰猛に口元を歪めた。

「いい? 道具に頼るなと学校で習ったでしょう。私たちの身体こそが最高の武器。捕食者の誇りを持って、ジャーマン(スープレックス)で頭からマット――いいえ、この大地に沈めるのよ」

「わかった。お母さん、見てて」

莉央は地を蹴った。

その風を切る音に気づいた雄豹を振り返るが、もう遅い。莉央は凄まじい踏み込みで懐に潜り込むと、雄豹の腰をがっしりと抱え込んだ。

「はあああ!」

15歳とは思えない爆発的な背筋力で、100キロ近い雄豹の巨体を完全に宙に持ち上げる。美しい弧を描き、サバンナの固い岩肌に、雄豹の脳天が強烈に突き刺さった。

「――ガハッ!」

一撃。頸椎が砕ける鈍い音が響き、獲物は一瞬で物言わぬ「食料」へと変わる。

「見事なジャーマンスープレックスよ、莉央!」

恵美が歩み寄り、莉央の肩を叩いて大笑いした。

「さあ、鮮度が落ちないうちに巣(家)に持ち帰るわよ。今夜はあなたの初戦を祝って、特大のステーキ(ごちそう)ね」

莉央は仕留めた獲物を軽々と肩に担ぎ上げ、夕暮れのサバンナを誇らしげに歩き出した。

雌豹が雄豹を仕留める時は雄豹に敬意を表して、どの技で仕留めるのかを宣言する。

例えば今回の場合、莉央が獲物のバックを取った瞬間、可愛くも重みのある声で

「ジャーマンスープレックス」

と宣言し、獲物をまさに叩き落とす前に

「トドメ」

と叫び、トドメをさす。

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