また会うその時まで:4-5
ミアは服の裾をつかんだかと思うと、一気に服をまくり上げた。
彼女の素肌がさらされる。
エリオが目をまんまるにする。
「ミ、ミアさま!」
「だってぐしょぐしょで気持ち悪いんだもん」
ミアとエリオの髪や服の端から水がしたたり落ちている。
屋敷のメイドがタオルを持ってきてミアの頭を拭いてくれた。
肌に張り付いた服をてこずりながら脱いで下着姿になったミアは、タオルで自分の身体を拭いた。
「エリオ。お風呂に入るわよ」
「はい。どうぞお先にお入りください」
「なに言ってるのよ。エリオもいっしょに入るわよ」
「それはしかし……」
拒否しようとしたが、ミアに手をつかまれてむりやり風呂に連れていかれた。
下着を脱いで全裸になるミア。
エリオはなるべく彼女を見ないようにして、自分の服を脱いだ。
「わあー」
ミアが声を上げる。
「エリオって、やせてるように見えて結構がっしりしてるのね」
「きょっ、恐縮です……」
「さわっていい?」
「そ、それはご遠慮ください」
裸同士だというのにまったく恥じらいのないミア。
エリオの身体をじろじろと見てくる。
エリオはたじたじだった。
風呂場に入る。
風呂場は白い湯気が立ち込めていて視界が悪い。
ミアがぺたんと座る。
「エリオ。背中流して」
「か、かしこまりました……」
タオルを濡らして石鹸で泡立てる。
髪を上でまとめたミアは、真っ白できれいな背中があらわになっている。
エリオは息をのむ。
少しためらったが、エリオはもうどうにでもなれと、泡のたっぷりついたタオルで彼女の背中をこすった。
「きゃははっ。くすぐったいっ」
「す、すみません!」
「いいよ。続けて」
幼い少女のむじゃきなしぐさにエリオは惑わされてしまう。
まだ湯船にも使っていないのにのぼせてしまっていた。
結局、彼女の身体をまんべんなく洗ってしまったが、頭がぼうっとしていたエリオはその記憶がほとんどなかった。
「次はわたしがエリオを洗ってあげる」
「は、はい」
ミアが石鹸で泡立てたタオルで背中をこする。
少女の弱い力でこすられるのがちょうどよく気持ちがいい。
「エリオの背中、おっきいね。頼もしいよ」
「あ、ありがとうございます……」
「この背中がわたしを守ってくれてたんだね」
「……はい」
背中にお湯をかけられて泡を洗い流される。
「次は前向いて」
「えっ!?」
「前も洗ってあげるから」
「後は自分で洗います!」
「遠慮しないで」
「とにかく、ここまでで結構です!」
「エリオって恥ずかしがりやなんだね」
「そ、そうなんです。実は……」
さすがにこれ以上はいけないとエリオは断固として断った。




